春の章その八…狂気からの。
狂乱し、叫ぶ小山さん。
それは私達を狙う。
再び車に乗り込んだ小山さん。
そしてアクセル音が激しく高鳴る。
『玲奈ちゃん……僕が囮になるから……君は逃げるんだ。』
『やしろさん!?そんなのダメです!!二人で逃げなきゃ!?』
『いや、僕はなんとかなるから。』
『相手は車なの!?跳ねられたら!?』
『僕は君を守りたいんだ!?だから言う事聞いてくれ!!』
真剣な表情で叫ぶやしろさんに私はドキッと胸が高鳴る。
でもそんな私達の前に非常にも走りせまろうとしている小山さんの車。
もうダメかとそう思ったその時。
私の首に何かをかけてくれたやしろさん。
『えっ!?これって!?』
『これは僕が大好きなアニメキャラでれなちゃんも好きだってこないだ言ってたから僕の宝物だったけど君にあげようと思って作ったネックレスだよ!これで僕がいなくなっても少しでも思い出してくれたら嬉しいな。』
『何言ってるんですか!?私こんなのいらない!!私の為ならやしろさんが傍にいてください!!???』
私はいつしかそう叫んでいたの。
そして小山さんの叫ぶ声が聞こえる。
『くっ!?お前らどれだけ僕を馬鹿にするんだ!?もういい……二人とも……死んでしまえーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!?』
迫り来る小山さんの車。
私は目を瞑ってしまう。
そんな中やしろさんは私を突き放すように押し出そうとするのがわかり私はしがみつく。
『いやあああーーーーーーーーーーーーっ!?』
その時。
きらりと光る何かが!?
私の目をもくらますその光。
そして目に見えたのは私達が話していた場所にあった小さな祠。
それと光り輝いたやしろさんが私の首にかけてくれた先程のネックレス。
それに反射した光はなんと車に向け照らされていく。
そして次に聞こえたのはなんと小山さんの叫び声。
『うわっ!?なんだ!?眩しい!???』
次の瞬間!!彼の車は進行方向を変え私達から遠ざかっていく。
そして。
キキーーーーーーーーーーーーーーーッ!!
ガシャーンっと何かに突っ込んで大破する彼の車。
『なんとか…….助かったね…玲奈ちゃん。』
『やしろさん…………うえええーーーーーーーーーーーん。』
『玲奈ちゃん………………………………。』
私はやしろさんにしがみつき……………そして泣いてしまったんだ。
そしてやしろさんは私を抱きしめてくれたの。
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