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444話 対策を考えよう

 色々と準備があるため、いきなり始祖竜を受け入れることはできない。

 一週間の前準備をすることになった。


 この時間を利用して、みんなに事情を説明して……

 そして、作戦会議をすることになった。


 場所は寮の部屋。

 みんなが集まるとちょっと狭いが、内容が内容なので、他の誰かに聞かれるわけにはいかない。


「……と、いうわけなんだ」


 一通りの事情を説明すると、みんなはとても難しい顔に。


「まさか、呪いをかけた犯人が同じ竜なんて……」

「あまりにも予想外でしたね……」


 ジニーやアレクシアを始め、みんな、暗い顔をしていた。


 それもそうだろう。

 呪いをかけた犯人を探し出して、倒すことを考えていたのだけど……

 どうあがいても始祖竜を倒すことはできない。

 詰んだ、と考えても仕方ない。


「でも、まだチャンスはある」

「アルトが、ボクとアルトの絆を見せて納得させれば、呪いは解いてくれる、って約束させることに成功したんだ」

「ふむ、絆か……それはナイスアイディアだね」

「戦いだけが解決方法じゃない、ってわけか。考えたな、アルト」

「さすがアルト殿であります!」


 みんな、この意見に賛成のようだ。


 よかった。

 ここで反対意見が出てきたら、どうしようと思っていた。


「それで、みんなに相談なんだけど……」

「ボクとアルトの絆を見せつけるっていうの、どうすれば一番効果的かな?」


 俺とユスティーナの間には、確かな絆がある。

 想いがある。


 ただ、それは当人にしか実感できないもので……

 他人に理解してもらうとなると、なかなか難しいものがある。


 言葉で説明しても納得はしてくれない。

 心で感じてもらうしかないのだ。


 しかし、そのための効果的な方法は……?


「「「……」」」


 なぜか、みんなはぽかんとして、


「「「え?」」」


 次いで、今更それを聞くの? というような顔をした。


 え?

 なんだ、その反応は?


「そんなもん、悩むまでもないだろ」

「そうね。こればかりは悔しいけど、兄さんと同意見」

「絆を見せつけるとか、そういうことを無理に考える必要はないさ」

「いつも通りのアルトさまとエルトセルクさんでいればいいと思います」


 うん?

 つまり……どういうことだ?


「それって……」


 隣で話を聞いていたメルクリアが、コテンと小首を傾げつつ、尋ねる。


「パパとママはいつもらぶらぶだから、なんかこう、下手に演技をしようとしないで、ありのままのらぶらぶっぷりを見せればいい、ってこと?」

「「なぁっ!?」」


 娘の口からとんでもない台詞が飛び出して、俺とユスティーナは顔を赤くした。


 対称的に、みんなは、うんうんと納得顔で頷いている。


「ええ、そういうことね」

「悔しいですが、アルトさまとエルトセルクさんの愛はとても深いです。一緒にいれば、そのことをすぐに実感するでしょう」

「つまり、アルト殿とエルトセルク殿の愛を見せつける、わけなのであります」

「あうー!」


 なんか、とんでもないことを言われているような気がした。


 ただ……


「あー……みんな、一ついいか?」

「なにかしら?」

「もしかして、俺とユスティーナって……バカップルになっているのか?」

「「「……」」」


 みんなは顔を見合わせて、


「「「もちろん」」」


 ものすごく生暖かい笑顔でうなずかれてしまうのだった。

次回更新は10日(金)になります。

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◆◇◆ お知らせ ◆◇◆
別の新作を書いてみました。
【堕ちた聖女は復讐の刃を胸に抱く】
こちらも読んでもらえたら嬉しいです。

【ネットゲームのオフ会をしたら小学生がやってきた。事案ですか……?】
こちらもよろしくお願いします。
― 新着の感想 ―
[良い点] こういうのって自覚ないのね〜
[一言] 自覚無しバカップル。無敵感半端無い。
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