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Dive in the world   作者: 星長晶人
第一章 仲間集め編

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悪魔と各個撃破

「だから、ゴブリンの群れ、十回討伐のギルドクエスト受けたんだよ」


「何でそのクエスト受けたんだよ?」


「ん? だって、メンバーが丁度十人で、一人一回で討伐出来るじゃん」


「一人で一回? 難易度高くないか? 広大な草原の推奨レベルは15以上。ゴブリンの群れはパーティーの平均レベル15の高難易度だぞ」


 リューシンが文句を言う。


「俺のギルドに出来ないような弱いヤツはいない」


 俺はそう思う。


「私はやれるわよ?」


「……問題なし」


「問題ないな」


「大丈夫だね」


「余裕よ」


「多分、大丈夫です」


「いけます」


「同じく」


「な? 他のヤツらはいいって言ってるだろ?」


 皆余裕だからな。


「……ったく! しょうがないな、いいよ」


 リューシンの許可も得たし、ゴブリンの群れ狩りをやりますか。


「よしっ、じゃあ、広大な草原に着いたら各個撃破だ」


「了解、マスター」


 ノリノリで広大な草原に向かった。


 ▼△▼△▼△▼△


「見~っけ。ゴブリンの群れ、キングはいねえな。ハズレか」


 残念だぜ。


「とっておきを試すいいチャンスだ」


 皆がいない時に一回試してみたかったんだよな。


「キメラソウル“レオン×ウルフ×スネーク”」


 いくつものビーストソウルを一気に使えるスキルだ。


 髪の量が増え、金髪に。肘までと膝までに白い毛が生え、手足の爪が伸びる。鱗のある細い尻尾が生える。牙も伸びる。


「ったく、微妙なキメラだな」


 バランスがイマイチ。


「まあ、パワーとスピードとテクニックを兼ね備えた万能タイプだが」


 じゃ、さっさとケリつけるか。


「天翔獣爪牙」


 ゴブリンの群れに突っ込んでジャンプし、下にいるゴブリンの群れに、オーラを纏って突っ込んだ。


「地面へこませるとか、どんな威力だよ」


 自分でやって自分でツッコんでしまった。


「雑魚だしな。さっさとやるか」


 その後、エリートゴブリンにも問答無用でボコボコにしていった。


「……ふぅ。一人でやると時間かかるな」


 三十分近くかかっちまった。いつもなら半分ぐらいで終わるのに。


「今レベル19か。トップギルドは平均20だからまだ遠いな」


 ギルドランキング一位を狙いたいが、飯と風呂と睡眠の時間は確保するのがウチの決まりだからな。徹夜でやり込むヤツらには負けるか。


 ちょっと、経験値稼ぎを考えとこう。


 ▼△▼△▼△


「キングはいないか。アタリだな」


 俺はジークみたいな戦闘狂じゃないからこっちをハズレと言わない。


「デュアルエンブレム」


 剣とガントレットを両方右手に持つことで効果が上がる。


「エンブレムセット“フォースウルフ”」


 素早さが増せば、大して苦戦しないだろ。


「牙狼剣」


 剣を振るって、ゴブリンを二体倒す。


「縛りプレイでもするか。スキル使わないで全滅させる」


 余裕だけどな。


 その後、エリートゴブリンも首切って一撃死させ、余裕で全滅させた。


「全員首切ってたら血が出てグロいな。今度からは遠慮しよう」


 無駄に血を流すなよ。


「……どうせなら、クアナちゃんにカッコいいとこ見せたかったな」


 もちろん、日常の方だけど。……まあ、ぶっちゃけ美少女だからドSでもいいんだけど。


 ▼△▼△▼△


「見つけたけど、キングがいて厄介ね」


 まあ、そんなに厄介じゃないけど。


「魔法で減らしてから試す方がいいわね」


 広範囲魔法だし。


「バーンフェニックス」


 私の前に巨大な赤の魔方陣が現れ、そこから炎で形作られたフェニックスが放たれ、ゴブリンの群れを半分以上減らした。


「さすがに高威力ね」


 MPの消費が多いもの。


「フェニックスナイト」


 紅の翼が生え、装備の装飾に朱色の羽根がつく。兜も追加された。


「閃光」


 レイピアを高速で突いてゴブリンを倒していく。フェニックスフォルムよりいい効果があるから、強いのよね。


 十分後、私はゴブリンの群れを全滅させた。


「副マスターとして、無様な姿は見せられないのよ」


 残念だけど。


 ▼△▼△▼△


「……ん、いた」


 私はゴブリンの群れを見つけるなり、両手に鎌を持って突っ込んだ。


「憑依」


 巨大なオーラを纏って、鎌を振るう。届かないような範囲までオーラが攻撃した。


「これなら、二十分もかからない」


 私は余裕でゴブリンの群れを全滅させた。……そういえば、キングはいなかった。ジークならガッカリする?


 ▼△▼△▼△


「ふむ。レーザー砲、最大出力」


 ゴブリンの群れを見つけて、早速レーザー砲を準備する。こっちに来る前に倒す。


「発射」


 胸の球体から、直径十メートルのレーザー砲を放つ。


「むう」


 反動が大きい。


「……さすがの威力だな」


 ほとんど倒してしまった。……ジークの言う通り、歩く機械兵器だな、本当に。


「色んな武器を試したいが、一つ試さないといかん」


 あれがあった。


「全兵器一斉発射」


 口のレーザーカノン、胸のレーザー砲、肩のキャノン砲とミサイルランチャー、手のキャノン砲とバズーカと手砲とマシンガンが一斉に発射される。


「ぐっ……!」


 反動が大きい。今の俺では制御出来ないか。


「……ふぅ。なんとか倒したか」


 キツいな。


 ▼△▼△▼△


「……言っちゃうと、僕って強いよね」


 こういうモンスターの群れ相手には。


「だって」


 それぞれの首の後ろに剣を召喚しておいて、首を切ればいいんだから。


「木の剣」


 ゴブリンの群れのそれぞれの首の後ろに木の剣を召喚して、首を切り裂いた。


「ほら、一瞬だね」


 MPはほとんど使っちゃったけど。


 ▼△▼△▼△


「私って、群れ相手に強いのよね」


 言いながら、岩壁でゴブリンの群れの四方を囲んで、逃げ場をなくす。


「水仙牙城」


 水仙牙城は空気中の水分を集めて、地面から水のトゲを出していって、敵を貫いて沈める技。


「砂嵐」


 中のゴブリンを一掃して、囲めなかったゴブリンを砂嵐で仕留める。


「まあ、皆もそれなりに余裕よね」


 付き合いは浅くても、実力は信用出来るから。


 ▼△▼△▼△


「またゴブリン? いい加減飽きるわね」


 まあ、あたしがジークにゴブリンの群れ一日一回いじめるっていう条件にしたんだけど。


「あら? キングちゃんがいるわね」


 キングちゃん以外はいらないけど。


「バイバーイ」


 糸でキング以外のゴブリンの首を絞めて、悲鳴を上げる暇さえ与えず首をかっ切った。


 う~ん。一撃死の時だけ血が出てくれるのが幸いよね。こうやって、首なし死体から血が噴き出す様を見れるんだから。


「今日もいい感じ♪」


 絶好調ね。……でも、この前キングちゃんで遊んだから、新しい殺し方でも試してみようかしら。


「中からグチャグチャにするとか?」


 見れないけど、面白そうね。心臓を弄ぶなんて、あっちじゃ味わえないし。


「じゃあ早速」


 糸をキングちゃんの口から入れて、心臓まで移動させる。細い糸なら貫いてもダメージは少ないし。


「グシャ」


 自分で言って、心臓を潰す。


「あぁ~! 心臓を潰す感覚もいいわぁ」


 一撃死にカウントされたみたいで、口から血を噴き出した。


「……でも、一応女の子のあたしは何か物足りないわ」


 男が。


「かと言ってその辺の男じゃペットにしかならないし、いい男はいないかしらね」


 ……いた! そういえば、ディシアが妙なこと言ってたわね。


「血まみれの真紅。喧嘩した相手の返り血が凄くてそう呼ばれた、東京一の不良」


 あたしと趣味が合いそう。


 喧嘩っ早くて単純で短気。今のも普通にカッコよくていいけど、釣り合いそうなのは昔の方ね。


 二人っきりでデートしたいわ。


 名付けてーー。


「虐殺デート」


 ▼△▼△▼△


「いました」


 標的のゴブリンの群れが。キングゴブリンもいて、それなりに厄介れすね。


「普段も強いれすけど、リミッターゆるゆるなのれ、戦闘の時はもっと強いれすよ」


 五桁れす。……自分れ言うのもなんれすけど、呂律回らないと締まらないれすね。


「まあ、関係ないんれすけど」


 踏み込んれ、一瞬れゴブリンの群れに着く。


 ゾンビに技はないれすけど、そんなの関係ないくらいに強いれすから。


「ーー」


 高速移動れゴブリンの間を縫うように駆ける。


「チェックメイト」


 ゴブリンの群れが全滅する。


 通る時に首の骨を折っちゃいました。


 ……こういうのって、剣持った男子がやるべきれすよね。


 ▼△▼△▼△


「……」


 見つけたな。


 俺は背中の木の板を構える。


「ふんっ!」


 群れの真ん中に入って木の板をぶん回す。


 ゴブリンを数体吹き飛ばした。


「木の板はこう使う」


 間違ってはいるが。……これが工事現場の人なら鉄骨だったに違いない。メイン武器は木の板だからな。


「来い」


 数分でゴブリンの群れを一掃した。


「……魔法さえくらわなければいい」


 余裕だ。

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