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Dive in the world   作者: 星長晶人
第一章 仲間集め編

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悪魔と取り決め

かなりふざけた回です。ウザかったら飛ばしてください。改正はしませんので。

「せーのっ」


 ドン。


 俺→リューシン。


 リューシン→俺。


 シュリナ→俺。


 ティアナ→俺。


 ジンオウ→俺。


 ディシア→俺。


 シャリア→俺。


 クアナ→俺。


 レア→俺。


 ガラド→俺。


「って何でだよ!」


 異義あり。


「何がだ。当然の結果だろ」


「じゃあ、リューシンから時計回りでその人を選んだ理由を言え」


 ボケるならツッコんで却下してやる。


「俺は昔からジークがリーダーシップがあるのは知ってるしな。それに、ジークの人徳があってこのメンバーはバラバラにならずにいると思っている」


 ……真面目すぎてツッコめねえ。


「私は、ジークが気さくで誰とでも仲良くなれるのも理由だけど、今ちゃんと仕切れてるのも理由ね」


 シュリナまで……。


「……ジークは優しくて、誰とでも仲良く出来て、ちゃんと皆のこと見てるから。戦闘中に指示出せるのはジークだけ」


 ……珍しくティアナが長々と喋った。


「こんな見かけで、鈍重な身体をしているのに、簡単にパーティーに入れてくれるのはジークだけだろう。その誰とでも気兼ねなく話せるのは、ジークが持ついい所だ」


 ……ジンオウまで。


「これは現実でのことなんだけど、二年前、ジークに助けてもらったことがあってね。そういう、お人好しな所もリーダーとしてはいいと思うよ」


 ……全然身に覚えがないんだが。


「付き合い短いから大してあれだけど、どんな人でも味方につけてくのはリーダーの資質だと思うわよ」


 ……おだてやがって。


「私は、あの、戦闘の時の私を見ても逃げなかったジークの広い心は、いいと思います」


 ……ジークって呼ばれてたっけ?


「今ちゃんと仕切れてるのれ、ジークさんがリーダーれいいと思いますよ」


 ……まあ、第一印象だからな。


「同じく。仕切れるなら良し」


 ……言葉短いけど伝わったな。


「……ったく。めんどそうなギルドマスターはリューシンに押し付けようとしたのに、これじゃ断れねえだろうがよ」


 困ったもんだ。


「数分でそれだけお世辞が思い付くんだったらいいか。しゃーねえな、引き受けてやるよ、ギルドマスター。感謝しろよ、お世辞名人共」


 ニヤリと笑って宣言する。


「じゃあ、ギルドマスターはジーク、と」


 自分の名前を入力する。


「次は副マスターなんだが、これは立候補か推薦がいいな。誰かいないか?」


「俺はシュリナがいいと思うな」


「私?」


 リューシンがシュリナを推薦した。


「ああ。ジークが基本適当な所もあって、副マスターはしっかりしてるヤツがいいと思うんだが」


「……私も、シュリナがいいと思う」


「俺も、いいと思うぞ」


「異義なしだね」


「私も」


「いいと、思います」


「いいれすよ」


「同じく」


 全員異義なしか。


「オッケ。副マスターは強制でシュリナな」


「別に、強制されなくてもやるわよ」


 副マスターはシュリナっと。


「ギルドの紹介文か。俺が適当に案出して、オッケーだったらそれでいいか?」


「いいと思うわよ」


 一つ目。


「さあさあ、いらっしゃい! 見てらっしゃい! 難職限定ギルド、アンチ・ブレイズだよ~! 制限人数は少ないのでお早めに!」


「「「却下」」」


 全員に却下された。


「駄目か? 商人風」


「駄目ね。ウケ狙ってるし、まあ、ちゃんと紹介文になってるけど」


 ちぇっ。


「さ~て、ここはギルド、アンチ・ブレイズだよ~。ヒッヒッヒ! 生きのいい人間共、興味あるなら入ってみな。難職限定の少数ギルドだ早めに入んなきゃね。ヒッヒッヒ! 入ったらたっぷり調理するけどねえ。ヒャッヒャッヒャ!」


「「「却下」」」


 即答された。


「駄目か? 魔女風」


「駄目よ。そっち系の人しか訪ねて来なくなるわ」


 じゃあ、三つ目いくか。


「難職限定ギルド、アンチ・ブレイズだよ! 美少女大歓迎! 男はいらないけど。いっそのこと、俺のハーレムギルドにしちゃおうかな。なぁんちゃって」


「「「却下」」」


 やっぱ駄目か。


「駄目か? リューシン風」


「俺がモデルかよ」


「駄目よ。女子はおろか、誰も寄り付かなくなるわ。そんなキモい紹介文のギルド」


 やっぱりなぁ。


「お前の俺のイメージはそんなんなのか!」


「ああ」


「あっさり肯定しやがった!」


 とりあえず、リューシンは無視して進める。


「てへっ☆ 難職の集まり、アンチ・ブレイズっていうギルドだよ☆ 少数だけど、入らなかった悪い子は、このシュリナちゃんが星に代わってお仕置きよっ☆」


「「「……却下」」」


 ちょっと間が合ったな。


「駄目か? シュリナ風」


「ジークは私をどういう目で見てるのよ」


「シュリナがこんなこと言ったら面白いなぁ、と」


 皆も見たいから間があったんだろうし。


「駄目よ。☆ってついて、星に代わってお仕置きとか時代遅れな感じ全開は、私が恥ずかしいわ」


 残念。見たかったのに。


 次いくか。


「こんにちは~! いつも元気一杯なティアナちゃんで~す! 難職ばっかのギルドアンチ・ブレイズに入らないとティアナ、怒っちゃうんだからね、ぷうっ」


「「「……却下」」」


 また間があったな。この意外路線、いけるかも。


「駄目か? ティアナ風」


「私、こんなんじゃない」


 ちょっとお怒り気味だ。


「こんな喜怒哀楽のあるティアナを見たいっていう細やかな要望だ」


「……却下」


 駄目か。


 次いこう。


「ウィーン、ガシャン。ワレワレギルドアンチ・ブレイズハ、ナンショクゲンテイノショウスウギルドデス。俺はアンチ・ブレイズのマスコット、機神兵のジンオウと申す。キボウシャ、マッテルゾー」


「「「却下」」」


 今度は即答された。


「駄目か? ジンオウ風」


「駄目よ。読みづらいわ」


 ああ、そこが問題だな。


「あ、あの、難職限定ギルド、アンチ・ブレイズっていいます。入りませんか? えっ? な、何ですか? ……。何? このクソ男共は。あたしに手ぇ出して、無事でいられると? あっ、ごめんなさいね。首、狩っちゃったわ。一時間は調教してあげようと思ったのに。もっと手応えのあるペットはいないのかしらね」


「「「……却下」」」


 おぉ、いい感じだ。


「駄目か? クアナ風」


「駄目ね。ちょっと怖いわ」


 そっか。


「難職限定ギルド、アンチ・ブレイズ、入りませんか? ナンパ、ですか? ゴキッ。あっ、ごめんなさい! つい力が入っちゃって。腕折っちゃいました。あっ! 何するんですか! 腕取れちゃった……つけるの大変なのに」


「「「却下」」」


 まあ、そうだよな。これだけじゃ世界観がわからない。


「駄目か? レア風」


「駄目よ。ナンパ路線止めなさい」


 ナンパは駄目なのか。


「難職限定少数ギルド、アンチ・ブレイズ。不遇職で困ってる人、大歓迎! 人数制限までもう少しなので、早めに来て~」


「「「……これが普通」」」


 ちょっとふざけてたしな。


「じゃあ、ギルドの紹介文はこれでいいな」


 入力していく。


「制限人数は、10~20ぐらいでいいな。現在の人数、10っと」


 自分で決める所は入力していく。


「ギルドメンバーの紹介文? マスターになるヤツが見る視点で、職業と名前をもじった一文で、か」


「丁度いいじゃない。二人にちゃんとした自己紹介してないから」


 俺が声に出して書き込むか。

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