悪魔とクアナの性格
ーージークVSエリートゴブリン〈魔道士〉
「……魔法相手のいい練習になるな」
俺が攻撃したら一撃だが。
「ーーウインドストーム」
エリートゴブリンはいきなり魔法を放ってきた。……さすがキングの側近。やるな。
「けど、遅いよな」
普通なら、魔法を放つ時に魔方陣が出現する。……まあ、ティアナは鎌を使って放つからないし、シャリアは魔法じゃないからないんだが。
俺は魔方陣が出現してから、高速で移動する。ウインドストームとかのストーム系は、地面に魔方陣が出現し、その上に発動するから、高速移動が出来れば避けられる。
「じゃあな」
エリートゴブリンの後ろに回り込み、殴った。……一撃だ。
「……さて、三人はどうかな?」
エリートゴブリンが消えてから、三人の様子を見る。
ーーリューシンVSエリートゴブリン〈剛戦士〉
……また随分とデカイな。
剛戦士は、巨体にデカイ棍棒を持っている。トロールの小さい版みたいな感じか。
「ま、一撃で決めるけど」
二次職になって強くなったし。
「ファングストーム」
左手の剣を構えて、エリートゴブリンと交差する。
「……余裕だな」
俺が剣を肩に担ぐと、エリートゴブリンが細切れになった。一瞬の内に切ったんだよ。
「……ふっ」
決まった。
ーーシュリナVSエリートゴブリン〈シーフ〉
「……」
細いわね、このエリートゴブリン。身軽そうだけど。
「絢爛花吹雪」
火の粉と共にレイピアで突きをいくつも放つ。
「……」
まあ、一撃よね。キングゴブリンの首争奪戦だけど、エリートゴブリンを早く倒した人が勝つんじゃないかしら。
私は別に参加しないけど。
ーーティアナVSエリートゴブリン〈ファイター〉
「ツインノヴァ」
両手の鎌から波動を放って、ゴブリンの群れを倒す。
「……?」
一体だけデカイゴブリンがいた。……エリートゴブリンみたい。
「……双鎌を試したかった」
ちょっと残念。
しょうがない。ゴブリンで試す。
「……ん、余裕」
ゴブリンをまた狩り始める。
ーージンオウVSエリートゴブリン〈武士〉
刀を持ったゴブリンがいた。
「ふむ、珍しいな」
前回は見なかった。
「ギィ!」
エリートゴブリンは刀を振るってくる。
……ジークなら避けてから攻撃するんだろうな。
「ふん!」
身体で刀を受ける。鉄さえも斬る腕前でなければ一撃死はない。
「アイアンナックル」
ドゴォ!
鉄製の拳がエリートゴブリンの腹にめり込む。
「ウゴォ!」
身体をくの字に曲げて、倒れた。
「うむ。申し分なし」
攻撃も防御も困らない。ボスでなければ大丈夫だろう。
ーーディシアVSエリートゴブリン〈アーチャー〉
弓使いのゴブリン、まあ、相性いいね。
「鋭い剣」
僕の頭上の空間を歪ませ、異次元から鋭い剣が顔を出す。
「……鋼鉄の剣」
小さく、エリートゴブリンの頭上に鋼鉄の剣をスタンバイさせておく。
「卑怯だけどね」
エリートゴブリンが矢を放ってくるのを鋭い剣で相殺し、油断してるエリートゴブリンを上から串刺しにした。
「……もっと正々堂々と戦いたいね」
憧れのあの人のように。
ーーシャリアVSエリートゴブリン〈ランサー〉
あっ。エリートゴブリン見っけ。
「金剣」
早速串刺しにする。エリートゴブリンの頭上に金の剣を出現させ、それを下に下ろす。
「さて、キングゴブリンを狙おっかな」
面白い人達だし、猫なんか被らないで接しよう。
……本当は軽いのよね、私ってば。
ーークアナVSエリートゴブリン〈剣士〉
うぅ、どうしよう。
折角仲間に入れてもらったのに嫌われたくないし、戦わないで足手まといにもなりたくないよぅ。
「あっ……」
身体、火照ってきちゃった。これ、性格変わる前兆なのに。
「んんっ。駄目、出ちゃ……!」
来ちゃう!
「……」
あら? ゴブリンの群れね。丁度いい獲物だわ。
「でも、全部殺せないのが残念かも」
あたしは舌なめずりをして言う。
「……ふーん。あたしに向かってくるなんていい度胸ね」
走ってあたしに向かってくるゴブリンを見て笑う。
「でも、その程度よね」
少し左手の指を動かして、ゴブリンの首を締め上げて吊るす。
「エリートちゃんはどうかしらね」
楽しみだわ。
あたしはあたしを睨むエリートゴブリンに向かって笑う。
「まずは足」
見えないくらい細い糸でエリートゴブリンの両足首を切断する。
「ギィ!」
「あぁ~! この肉が切れる感覚! 悲痛な叫び! 最高~!」
ゾクゾクしちゃう。
「もっと悲鳴を上げなさい」
じっくり、一部分ずつ切り落としてあげるから♪
「ギィ……」
エリートゴブリンは這いつくばって逃げようとする。
「いいわよ~。もっと抵抗して、あたしに平伏すまで切り刻まれなさい」
まずは脚全部を少しずつ逝こうかしらね。
「膝」
膝から下を切り落とす。
「ギィ!」
エリートちゃんが痛みに悲鳴を上げる。
「いいわよ、その調子」
次は腿まで。
「ギガアァ!」
いいわ! さすがにエリートちゃんは生命力があっていじめがいがある。
「次は腕ね」
手首、肘、肩と切断していく。
「……」
あら。エリートちゃん、もう意識ないのね。
「こういう時は……」
痛みで目を覚まさせるのがいいわよね。
「ゴブリンの内臓ってどうなってるのかしら」
楽しみぃ。
あたしはウキウキしてエリートちゃんの腹を切り開く。
「人間と変わらないのね」
大腸と小腸があって、その他の内臓がある。……面白みがないわ。
「エリートちゃんも死んじゃったし、次の獲物でも探そうかしら。……内臓が人間と変わらないなんて、しかも、血が出ないなんて駄目よね。制作会社に訴えないと」
もうちょっと面白みのあるゲームにして欲しいわ。
「けど、ラッキーよね」
こっちなら、どれだけモンスターを虐殺してもいいんだから。あっちで人間のペットをどれだけ我慢したかわからないわ。
「こっちの世界、最高~」
もう制限せずに行動出来て絶頂寸前よ。
最強のキャラ登場です。もちろん、クアナです。
次回はもっとグロテスクにやろうと思いますので、やりすぎだと思ったら注意してください。




