31 魔王来訪
時期は朱の月の終盤に入ろうかという頃、二月の半ば。外を歩いていると寒さが弛んできたかなと思える。
色々な魔物との交流で生活が安定し始め、ここでの生活にもすっかり慣れた。裕次郎もセリエもここで一生を過ごせと言われても問題ないと答えることができる。
「平和よね」
「平和だね」
セリエと裕次郎がリビングでお茶を飲み、のんびりとしている。
フォーンとヴァインは、ドライアドに連れられてきたシュピニアと外で遊んでいる。
最初フォーンは水竜の子ということで、逃げ腰だったが気づいていないヴァインと遊ぶ姿を見て徐々に慣れていった。
裕次郎は隣に座るセリエを見て、ニヘラと笑みを浮かべる。
今セリエの服装は巫女服だった。正確にはもどきだが。フォクシンたちに作ってもらうという決意は嘘ではなく、賢狸やバンパイアに頼んで調達してもらった布を使って作ってもらったのだ。ほかにナース服や白バニーもあるが、そっちはクローゼットに入れられたままだ。巫女服だけはセリエが気に入り、たまに着るようになっていた。
「エルフ巫女。これを見れた俺は絶対勝ち組!」
「急になに言ってるの」
「溢れるほどの思いが収まりきらなくて外に出た。つまりはセリエと一緒にいられる俺は幸せ者だということ」
「まあ、私も裕次郎と会えてよかったと思ってるわよ。現状に不満もないし」
視線をカップに落とし、少し頬を染めて返す。その様子がとても可愛く思え裕次郎は、
「白バニー着てください!」
と頼み込む。最近見る頻度が上がってきたデレたセリエに、辛抱たまらんという思いがこの発言となった。
雰囲気ぶち壊しだ。セリエはジト目で着ないと短く返す。
「この雰囲気ならいけるかもと思ったんだけど」
「あの雰囲気で言うべきことじゃないと思うわ」
バニースーツは自分の部屋で一度だけ着てみたことがある。この姿を裕次郎に見せるかと思うと、顔どころから体中が熱を持ち、すごく恥ずかしかった。
「あれだけは無理」
「すごく見たいんだけどなぁ」
「絶対無理……っ!?」
言い切った後、セリエは東に顔を向けた。その表情は真剣なもので、裕次郎も何事かあったのかと気を引き締める。
「どした?」
「東の方になんだか嫌な感じが」
「水竜みたいに強い魔物が森にいるってこと?」
「なんていうか、水竜みたいに力強さを感じさせるんじゃなくて、空気の違いっていうのか。表現しづらいのよ。水竜が力押しなら、こっちは忍び寄る?」
「とにかく異変があるってことはたしかなのか。外に出てみたらなにかわかると思う?」
どうなんだろうと首を傾げセリエはカップを置く。
二人が外に出ると、ヴァインとドライアドがセリエと同じように異変を感じていた。
「ドライアドさんはどう思います?」
「良いものか悪いものかと問われたら、悪いものと言うわね。関わりたくないとも言える。でも近づいてきているから、関わらないというのは無理かしら」
その場で話していると、異変を感じ取ったゴゼロもやってきた。
全員で話し合い、確かめに行ってみることになった。行くのは裕次郎、セリエ、ゴゼロだ。ドライアドはシュピニアたちを守るため遺跡で待機となる。
複数能力上昇薬などを持って、速さの能力上昇薬を飲んだ裕次郎たちは気配の元へと向かう。
少しずつ濃くなっていく気配に、裕次郎もセリエの言っていた嫌な感じというのを感覚で理解できた。
魔物や動物も感じ取っており、穴倉に隠れたりよそに避難して、姿が見えない。
虫の鳴き声すら聞こえなくなった静かな森を進み、ある地点でセリエとゴゼロの足が止まる。
「これ以上はちょっと無理。ごめん」
「俺もダ」
感覚の鋭さが仇となっているのだろう。顔を顰めて気配が感じられる方向を睨む。
裕次郎も進むのが苦痛になっているが、もう少し耐えられそうなので二人には遺跡に戻ってもらい、一人進むことにした。
「ユージロー」
思案に暮れた表情で、セリエは呼びかけた。
「なに?」
「なにかが引っかかってるのよ、この状況に。ユージローは心当たりない?」
「心当たり?」
思い返してみるが、気配のせいで上手く考えがまとまらず、首を横に振る。
そうと呟き、気をつけてと声をかけ、セリエはゴゼロと引き返していく。
進むほどに景色が変化する。冬でも葉をつけていた木から葉が散っているのだ。
セリエたちとわかれて、五分ほどで裕次郎は気配の元にたどり着く。回復薬を少しずつ飲みながらの前進だった。気休めにでもなればと思って少しずつ飲み、進む体力を確保していた。
(平原の民の子供? たった一人でこんなところに子供がいれるわけないな)
裕次郎の視線の先には、木を背に座り、こくりこくりと頭を揺らしている少女がいた。膝を超す長さのくすんだ銀髪を流れるままにして、顔や手といった露出している肌は汚れが見える。着ている服も汚れがひどく、冬を越すに相応しいと思える姿ではない。服には汚れのほかに斬ったような破れた跡も見える。商隊が魔物か人かに襲われて、逃げてきたのかもしれないと裕次郎は思う。
その考えは違う。少女はロンタから逃げ続け、ここに行き着いた魔王だ。
(どうするかなぁ。気分がどんどん悪くなってるし、長く悩む時間はなさそうだ)
裕次郎の頭の中に浮かんでいる選択肢は二つ。戻るか起こすか。厄介な気配を放っているが、見た目ただの子供なので、奇襲はできそうにない。
答えが出ない裕次郎はどちらにしようかなと神頼みで決めることにして、起こすことになった。
「さて、起こすわけだけど、近づいて揺らす? 無理」
少女に触れたら起こせても、裕次郎が気を失いそうだった。
「となると、声をかけてみるかな」
おーいそこのお嬢さんと大声を出す。耳が遠いわけではなかったようで、それで瞼が揺れ、すぐに目を開いた。起こせなければ、軽く丸めた雪玉を当てるつもりだった。
もう一度声をかけると、少女は裕次郎に視線を向ける。その視線には期待と警戒と恐怖と寂しさがごちゃまぜとなり、複雑な色を目に浮かばせていた。
互いに声を発することができず、しばし見合うがその間にも体力は削れていき、このままでは余裕がなくなる裕次郎から声をかける。
「できればその物騒な気配を鎮めてくれると助かるんだけど。それって君が出してるんだよね?」
「……」
今の少女にとっては身を守る術なので、そう言われても簡単に従うわけにはいかない。
鎮める気はないと裕次郎は判断し、要求をつきつけることにする。
「この先には休息をとっている者がいる。その気配を近づけられると眠りが妨げられるから、森から出て行ってほしい」
そう言った後、回復薬を飲む。素直に出て行ってもらえると助かると思いつつ様子を見る。
少女は出て行けと言われたことに、悲しげな表情を浮かべた。
「ここにも居場所はないの?」
「正直なところその気配を出しっぱなしなら、どこでも警戒されるだろうな」
「私だって好きでこうなったんじゃないのに。それに抑える努力もしてるけど、できない」
「抑えることができるなら、してほしいんだけど」
「だって攻撃してくるかもしれない」
ロンタたちから受けた攻撃の痛みが思い出されて、表情が歪む。
「とりあえずは話し合いでどうにかしたいから、攻撃はしないよ。約束する」
両手を上げて戦意なしと示す。それに疑わしそうな視線を向けるも、久しぶりの会話に心惹かれるものもあり、気配を抑えていく。少し苦しげなのは抑えることが、少女にとっても大変なことだからだ。
どんどん楽になっていく体に、裕次郎は大きく息を吐いてその場に座り込んだ。雪でコートが濡れるが気にならない。それよりも減った体力の回復の方が先だ。少しずつ飲んでいた回復薬の残りをいっきに飲み干す。
少女は立ち上がり、裕次郎に近づく。身長は百五十に足りず、体重も平均を下回りそうだ。
「私はマカベル。あなたは?」
「俺は沢辺裕次郎。ユージローとでも呼べばいいよ」
「うん。ユージロー、ユージローね。なにから話そう」
マカベルは期待感で心が弾みだしている。表情も明るくなっている。まともな会話は年単位でしていないのだ。ロンタたちとの出会いでは会話と呼べるものはなかった。
「どうしてこの森に来たのか。ここがどういうところなのか知ってて来たのか、かな。見たところ旅をしてるには荷物が少なすぎるし、そこも聞きたい」
「この森がどういうところなのかは知らない。移動している途中で住めるかなって立ち寄っただけ。荷物はこれで全部」
マカベルの持つ荷物はトートバッグのみで、中身が詰まっているわけでもない。櫛や鏡やナイフといった小物ばかりだ。着替えや保存食はゼロだ。旅をする荷物ではない。この荷物は、魔物に殺された冒険者たちが落とした物を拾い確保してきたものだ。
「住むつもりだったのか、まあ人のことは言えないんだけど」
「私はここに住んでいいの? いいの?」
「ずっと気配を抑えているなら大丈夫だとは思う」
「ずっとは無理」
マカベルにとって気配を抑えることは、息を止めろというのと同じで、いつかは無理が来るのだ。
「じゃあ、難しいな。ここにはすごく強い魔物がいて、そんな気配を放ってたら怒って攻撃しかけてくる可能性がある」
「もしもどうにかして気配を抑え続けることができたら、ここに住めるようになる? 追い出されずにすむ?」
「それができたら大丈夫だね。そういやそれってなんなの? 異能でいいのかな?」
「ずっと前に異能って聞いたことがあるような気がする」
裕次郎はずっと前と聞き、五年以上前くらいかなと思っている。それは大きく外れており、マカベルは外見十二だが、実際のところ七十ほど生きていた。ずっと前というのは六十年ほど前のことを指している。
「小さい頃は周りの皆を元気付けてたけど、だんだん反対になっていった」
マカベルはロンタと同じ平原の民の突然変異で、そこに異能もプラスされている。
本来の異能は、周囲の人間に活力を与え強化支援するものだったのだ。しかし突然変異としてロンタを容易に超える高すぎる力が、異能を強制的に強化し周囲に悪影響を及ぼしている。
「それで住んでたところを追い出されたのか」
マカベルはこくんと頷いた。
「森の中に逃げ込んで、木の実とか食べて、寂しくなったら気配を抑えて村に行ったりしてた」
気配を何時間も抑えることができるわけではないので、人々に話しかけて仲良くすることなどできず、歩き回って聞こえてくる話だけで寂しさを紛らわせていた。しばらくすると森が枯れ始め、異変を探った冒険者たちに追い出され、ほかの土地に移動した。それを数十年と続け、やがて国から出ることになった。
常人ならば狂いそうな生活も、高すぎる身体と精神スペックで何事もなく過ごせていた。いっそのこと狂ってしまえば楽だったのかもしれない。
食糧事情もまともとはいえなかったが、豊富な魔力が生命を維持するという吸血鬼に近い現象が起きて、少しの食料でも生き延びることができた。
「その森さえ追い出された?」
「うん。森を出てあちこち行って、落ち着いたところを見つけてしばらくそこにいた。でも武器を持った四人組がきて、攻撃してきた。私のこれを受けても平気そうな顔してたから、普通に話せるって思ったのに」
「ん?」
なにかが心に引っかかった。セリエもなにかに思い当たる節があったので、気のせいではないのだろうと考え出す。
(今引っかかったのは、平気そうにしていたということ。セリエはどこに引っかかってた? 恐らくこの気配か? これを合わせると……体調が崩れる状況でも平気。そんな薬を作ったことがある! あれは勇者に渡すとか言ってた、魔王対策に必要だと)
「魔王?」
「っ!?」
ぽつりと漏らした裕次郎の言葉に、マカベルは反応し少し下がる。
その反応で、確定に一歩近づいた。
そして罪悪感も少し生まれる。攻撃する機会を作ったのは裕次郎なのだ。ぼろぼろな衣服を見るに怪我もしていたのだろうと思える。そのいくつかが自分のせいなのだと思うと申し訳なく思う。見た目がおかしなところのない少女なので、罪悪感もひとしおだ。
「イメージと違うな。魔王ってもっとおどろおどろしい感じだと。なんでじりじりと下がってんの?」
「だって」
魔王だと言われ追い回されたことがあり、ロンタたちにも攻撃されたのだ。ばれたら逃げなくてはいけない、そんな考えを持っていて逃げ腰になるのは仕方ない。
「そっちが攻撃してこないなら、こっちからしかけることはないよ。最初に言ったように今日は話し合い目的だし」
「ほんと? ほんとに?」
頷いた裕次郎に下がったままでマカベルは小さく息を吐いた。
「それに子供を攻撃したくはないし」
「子供じゃないよ」
「うんうん、子供じゃないね」
背伸びしたがる年齢だと思い、本当の年齢を聞かずに流した。魔王が昔から存在しているということを裕次郎は忘れている。マカベルに長年生きた重みというのがないことも要因の一つだろう。
マカベルは人生のほとんどを、一人森の中でなにをするでもなく過ごしてきた。そんな状態では知識経験を深めるなど難しく、年齢相応の雰囲気など持ちようがない。
「ここにいるのは勇者に負けたかどうかしてってことでいい?」
「攻撃してきた人たちが勇者なのかわからない」
「赤毛の男で剣を持ってた?」
「うん」
顔を青くしつつ頷いた。一番多く攻撃をしてきたのがロンタだ。夢にも見るくらいに怖く、記憶に焼きついている。
「だったら勇者の可能性が高い。となるとこのまま放置ってのもちょっとな」
裕次郎が原因でここに来たようなものだ。このまま去れと言い放てる気分ではなくなってしまう。
どうにかできないかと異能に関わる薬を探していく。魔物に関しての薬があったのだから、同族が使う力に関しての薬くらいあるだろうと思った。
「……あったけど、材料が貴重だなぁ」
「どうしたの?」
「異能を抑制する薬を作ることができる。それがあればここだけじゃなくて、村とかでも問題なく暮らせると思う」
「ほんとに? ほんとにそんなのがあるの?」
それさえあればもう追い回されることがないと期待で表情が明るいものになる。実際には正体を知っている者から追われることはかわらないだろう。それでも行ける場所が増えることにかわりはない。
「ある。でも材料がそれなりに貴重でたくさん準備できないのが問題点なんだよね……改良してみるかな」
「どれくらいでできるの?」
「薬を作るだけなら材料集めて、五日? 改良はわからない」
複数能力上昇薬も改良したといえる薬だが、方向性の違いから参考にしづらい。あっちは効果上昇を目的にしていて、こちらは効果をそのままに材料を安価にしたい。
「正直一年以上かかってもおかしくはないね」
「待つ! それくらいかかっても待つ!」
マカベルにとって年単位で待つに値する薬だ。
「作ってみるけど、その間ただ待つのもどうかと思うし、異能を制御する訓練してみたら? 上手くいけば薬がなくても大丈夫になるんじゃないかと思う」
「訓練ってどんなことすれば?」
「俺は異能使えないからわからないな。そうだね、今できることってどんなこと?」
「抑えつけることと、たくさん出すこと」
「その二つ?」
「うん」
少ないなと裕次郎は思うが、抑えつけるだけでも大変なのだ。それに訓練しないのかと指摘する相手もいなかった。
カートルーナやフィナに聞ければ効果的な訓練方法がわかるのだろうが、無理なので裕次郎なりに考えていく。
「出す量や方向を指定できるようにしてみたら?」
「よくわからない」
「例えば力の放出を抑えて、頭上にだけ放出する。そうすると周囲の生き物とかには影響を与えないんじゃないかって思ったんだ。完全に力を抑えるわけじゃないからマカベルも苦しむことはなくていいし」
裕次郎がイメージしたのはボールだ。抑えることが苦しいということは、常に空気がボールの中で増えている状態で、内側から押されているような感じではないかと思った。ならば小さな穴を開けてやれば、楽に抑制できるのではと思えた。穴を開ける方向を前後左右にすれば、生き物に影響を与えるだろう。けれど頭上や地面に向けて放出すれば周りに影響は与えないだろう。下ではなく上に放出するよう言ったのは、土に力が染み込んで植物が枯れてしまう可能性を考えたからだ。
「そんなことできるの?」
「わから……いや、できる。見たことある」
断言したが、見たことはない。ここでわからないと答えてしまうと、制御失敗に繋がるかもしれないと思った。できると思い込めば、本当に成功させるかもしれないと考えた。
制御成功に繋げるため、さらに言葉を重ねる。
「制御をしやすくなる薬もある。それも作ることにする。だから練習を頑張ってみて」
「わかった。頑張るよ!」
力を抑えていることで少し苦しげだが、将来に希望を感じられ力強く頷いたマカベルを見て、裕次郎は立ち上がる。
「もう行くの?」
「すぐに戻ってくるよ。テントとか取ってくる。ここに滞在するなら雨風をしのぐものが必要だろう? あと場所はもうちょっと向こうに、森の入り口まで移動しよう」
できるだけ湖から離れて、水竜に影響を与えないようにしたかった。
「ほんとに戻ってくる? 追い出そうとしてるんじゃないよね?」
「きちんと戻ってくるよ」
不安そうなマカベルの頭を撫でて、笑みを向ける。汚れのせいか、触った感触はざらりとしたものだった。
話すことも久しぶりだったが、それ以上に撫でてもらうこと、人の体温を感じられたのはもっと久しぶりで、くすぐったそうに嬉しげな笑みを浮かべた。
裕次郎は遺跡へ、マカベルは森の入り口へと歩き出す。
三分ほど歩くと、裕次郎は背後からマカベルが気配を抑えることを止めたのを感じる。
「これならすぐに居場所がわかるなー」
またあの気配を目指して歩くことになると思うと、少し憂鬱になる。
「勇者に渡した薬も作ろうかな。会うのが楽になるだろうし」
先に戻ったセリエたちは遺跡の前で、裕次郎の帰りを待っていた。
無事な様子に、セリエたちはほっとした様子を見せる。
「おかえり」
「ただいま。疲れたー」
「お疲れ様。疲れているところ悪いけど聞きたいことがある。気配の先にいたのってもしかして魔王?」
負担がなくなりしっかりと考えることができ、その可能性にたどり着いていた。裕次郎ほどヒントはなかったので、確信には至っていないが。
「セリエも気づいたんだ。魔王だったよ。勇者から逃げてここに来たんだってさ」
「魔王か……なにカ目的があって来タわけではなかったのカ?」
ゴゼロも旅をしていた時に噂くらいは聞いたことがある。厄介な者が来たと表情を難しいものへ変えた。
「うん。偶然ここにたどり着いたらしいね。俺たちみたいに住処を探してたみたい。水竜を起こさないように、森の中に入るなって言っておいた」
「一度気配が治まったけどなにがあったの?」
「抑えてもらったんだよ。その方が話しやすいからさ。ただずっとは抑えられないらしくて、わかれたら気配を抑えることを止めたらしいね。暴れたりはしないだろうから、必要以上に怯えなくてもいいと思う」
「この森に住むことになるの?」
ドライアドの問いに裕次郎は頷きを返す。
「そうなるだろうね。あの気配は異能らしくて、異能を抑えつける薬を作って渡すことにしたよ。それなら問題はないと思うんだけど、どう思う?」
「そうだナ……暴れないあの気配ヲ撒き散らさなイ、こノ二つが守られルなら問題はないと思うガ」
ゴゼロが少し考え言った。水竜を変に刺激せず、ゴブリンとフォクシンの生活が荒らされないのならば、ゴゼロとしては異論はない。
ドライアドもマカベルが無茶をしないのなら、歓迎してもいいという考えだ。
「どうして薬を渡すってことになったの? 脅された?」
セリエは魔王の滞在に少し不安がある。それが表情に表れている。
「いや脅されてはないよ。同情というか申し訳なさから?」
「どういうこと?」
魔王という存在に対して、同情やそれに類する感情を抱く経緯がさっぱりわからない。
裕次郎は自身の薬が原因で、元々住んでいた場所から移動せざるを得なかったことを話す。
「魔王と言っても十二、十三のボロボロな女の子でね。そこに俺が原因だってこともわかって、突き放すことができなかったよ」
「みかけはそうでも、もう数十年単位で生きてるのよ? ここでなくても生きていける強さはあると思うけど」
「数十年? あ、そういや魔王ってそれだけ前から存在確認されてるんだっけか。それだけ生きてるようには見えなかった。セリエも見たらそれだけ生きているようには見えないと思うよ」
実年齢がわかっても、裕次郎はマカベルがそれだけ生きているとは思えない。
「見るもなにも近づけないわ」
「それは勇者に渡した薬でどうにかなると思う。食料渡しに行く時とか一緒に行けばいい」
「また会うの?」
「一人は寂しいだろうし、食料求めて森をうろつかれると困るしね」
「一人? 誰も近づきたがらないか、そういえば」
父が死んだ後のことを思い出し、思うところがあるのか、セリエは考え出す。
「そういうわけだから、魔王は森の東入り口辺りに滞在することになる」
「うム、わかった」
一段落ついたと判断し、ゴゼロは集落に戻っていく。ドライアドも今日はもう帰ると、シュピニアと一緒に本体の元へ帰っていった。
裕次郎はテントや毛布など余っている生活品を引っ張り出し、リュックにつめていく。衣服は裕次郎のものだとサイズ的に合うものがないので、セリエに二つほどもらいたかったが、まだ考え込んでいるのでまたの機会にする。シャツなら多少ぶかぶかでも大丈夫だろうと、裕次郎のものを二つ持っていく。
「んじゃもう一回行ってくるよ」
「行ってらっしゃい」
「ウォン!」
セリエの代わりに、フォーンとヴァインが返事をする。
駆け足で一度通った道を進み、気配を辿ってマカベルを見つけ出す。
「ゲームでダメージ床を進むのってこんな感じなんだろうか? 早いところ勇者に渡した方の薬作っとこう」
一歩足を進める度に減る体力にそんな感想が出る。
マカベルの姿が視認できると、そこから声をかけて気配を抑えてもらう。
約束通り戻ってきた裕次郎の姿を見て、マカベルは表情を明るくして気配を抑えた。
「持ってきたよ。今から張るからちょっと待ってて」
「うん!」
雪をどかし地面を露出させ、慣れた手つきてテントをさっさと張る。
屋根なし生活、木の洞の中で暮らしていたマカベルにとってテントは十分すぎる家だ。
できあがったテントに早速入り、寝転がったりとこれからの生活を思い楽しそうな雰囲気をまとう。
テントがしっかりとしているか確認して、裕次郎も中に入る。
「持ってきたものを一応確認するよ」
「うん」
「これが毛布。使い方は説明しなくてもいいね。こっちがシャツ。今の服はボロボロだし、とりあえずこれを着てて、いずれサイズが合う服を調達する。これがボール。飲み水を入れてたり、顔を洗う水を入れておくといいよ。一々魔法で出すのは面倒だろうし」
「私魔法使えないよ」
「……え? 魔王だよね? 魔法使いこなせるんじゃ? いやこれも俺の思い込みか」
異能を使うとは聞いていたが、魔法のことはなにも聞いていない。魔王というイメージで使えると思い込んでいたのだ。
「飲み水とか泉や川とかで調達してた?」
「うん」
「夜も月明かりで過ごしてた?」
「うん」
明かりの魔法も火の魔法も使えず、月が雲で隠れた闇の中一人で過ごすことを想像し、裕次郎は自分にはその生活は無理だと思えた。虫の声、鳥の声、獣の声、暗闇の向こうから聞こえてくるものに不安を掻き立てられそうだと思う。
マカベルにとってそういった音は、一人ではないと気を紛らわせるもので、不安になるようなものではない。
常に隣に誰かいた者と多くの時を一人で過ごしてきた者の違いだろう。
だからこういった何でもない会話ができることが、マカベルにはとても嬉しいことだった。
「簡単な魔法をこれから教えよう。水の調達とか楽になるだろうし」
「ありがとう」
ヴァインやフォーンに教えたように、使い方を説明していく。言葉が通じるため説明は楽だった。
手本として裕次郎が明かりの魔法を使い、マカベルにもやってもらうと一発で成功する。
「一回で使えるのはすごいね。口での説明だけじゃ魔力ってのを理解するのに苦労するらしいけど」
「体の中になにかあるのはわかってた。そのなにかと明かりから感じられるものが同じだったから、それを動かせばいいんだかって思った」
そのなにかはよくわからないものだったので、使ってこなかったのだ。いつしかあって当たり前のものになり、気にならなくなった。
「次は水の魔法だけど、ここで使うと床が水浸しになるかもしれないから、外に出よう」
水と小火の魔法を教えて、テントの中に戻る。そのどちらもやはり一発で成功させていた。
持ってきた物の説明に戻り、手早くすませていく。そろそろ抑えるのが辛そうだった。
「今日のところはこれで帰るよ。明日また魔法を教えにくる」
「もう少し我慢できる」
もっと一緒にいてほしいと裕次郎の袖をぎゅっと握る。
「そうは言っても辛そうだしね」
そっとマカベルの手を握り、指をはがしていく。一本一本指が動いていく度に、マカベルの表情は暗くなっていく。
「また明日」
「絶対来てね、絶対だよ」
頷いた裕次郎はテントを出て行った。
一人になったマカベルは、手が触れた時に感じられた温かさの余韻に浸る。
十分以上手を抱きしめた後、異能の制御の訓練を始める。上手く制御ができずに、時間が流れ日が暮れる。夕方から雲が多くなっていき、月が隠れてしまっている。
「光れ」
教えてもらった魔法を使い、テントの中を明るくする。
暗闇がなくなり、気分も少し上向きになった。しばらく光を眺めていたマカベルは、食べ物も持ってきてもらっていたことを思い出す。布に包まれていたパンやドライフルーツを食べていく。
「おなかいっぱい」
裕次郎は二食分を持ってきていた。それを一食分も食べないうちにマカベルは満腹となる。日頃からたくさん食べることができずに、小食になっていた。
夕飯を終えて、再び異能の鍛錬に戻る。魔法のように上手くはいかず、引っ込めることと放出するを繰り返していくだけとなる。
やがて集中力が切れ、上手くいく魔法に関心が移る。水も火もテントの中では使えないので、明かりの魔法を何度も使って時間が流れていき、眠気を感じたマカベルは眠る。
マカベルとわかれた裕次郎は、薬に必要な材料を集めながら遺跡に戻る。
遺跡の前では、考えることを止めたセリエが訓練しており、その近くでヴァインとフォーンも魔法の訓練をしていた。
返ってきた裕次郎を、おかえりと全員で出迎える。
「異能を抑える薬の材料?」
「それもあるし、勇者に渡した薬の材料もね。こっちができたら一緒に来てくれない?」
ほかにもう一種類薬の材料も集めてある。マカベルに異能制御に役立つと嘘をついた薬の材料だ。
「いいけど、どうして?」
セリエが頷いたのは、魔王の境遇について考えてみて少し話してみたくなったからだ。
「体中汚れてて、少し臭いもするんだあの子。だから洗ってやってほしくて」
川や泉で洗ってはいるのだが、完璧に汚れを落とすことはできていない。それに今は寒いのでどうしても手早く済ませてしまい、さらに雑になってしまっている。
「石鹸の魔法を覚えてないの?」
「魔法全く使えなかったみたいだよ。いくつか教えてきた」
どれも一発で成功させていたと聞くと、ヴァインが羨ましげに小さく鳴いた。
「あといらない服があったら、渡してあげて。俺も渡してきたよ」
「わかった。準備しておくわ。行くのは明日?」
「明日の昼前には完成するかな」
次の日、昼を食べてから出ることになる。
午前中はいつものように、フォーンの授業などで過ごし、昼から薬を持って出かける。ヴァインとフォーンは留守番で、その間狩りに出るつもりらしく、能力上昇薬を渡しておいた。
桶などを持った裕次郎たちは森東の入り口に向かい、セリエが進めなくなる地点で薬を飲む。
「魔王の力にもちゃんと効果出したのね。すごく楽」
セリエは感心した様子で、体を動かしている。先ほどまでのだるさなどが皆無だ。これならば勇者たちもさぞかし張り切ったのだろうと二人は思う。
足取り軽く、テントに向かう。マカベルの気配はテントの中にある。
「入るよ」
声をかけてから入り口を開ける。なにげなくテントの中を見て、裕次郎とセリエは口を半開きにして呆けた。
「なんじゃそりゃ!?」
テントの中は明るい動物園といった感じだった。
鳥がいて、蝶がいて、犬がいて、鹿もいた。どこか輪郭がぼやけているが、動物とわかる。その全部が光でできていた。
やってくるなり、驚きの声を上げた裕次郎にマカベルはキョトンとした表情を見せる。
「マ、マカベル? それってなに?」
「明かりの魔法だよ?」
「明かりの魔法ってこんなことできたっけ?」
セリエに聞くが、セリエも覚えはなく首を横に振る。
「どうやったらそうなったのさ」
「なんとなくできないかなって思って、やってみたらできた」
「なんとなくてできるものじゃない気がするわ。さすが魔王といったところなのかしら」
これには二つの要因があった。魔法はイメージに頼る部分がある。そしてマカベルはいつも想像してた、時折見かける動物たちと遊ぶところを。実際には触れ合えないので、欲求は高まり長い時間をかけて詳細なイメージができあがっていった。そのイメージが現状に大きく影響してる。
もう一つの要因は魔法の才が突出しているということ。基本を知るだけで、応用を感覚で察するほどの才が短時間で既存の魔法から新たな魔法を作り出すことを可能としたのだ。
今は魔力任せ才能任せの力技だが、何度も使って新魔法を把握できれば細部まではっきりとした姿形となる。
「あなたは誰?」
新たな客にマカベルは不安と期待を混ぜた視線を送る。
その視線にセリエは、これまで持っていた魔王のイメージがあてはまらないと感じる。裕次郎と同じくセリエも、魔王に長く生きている重みを感じられなかった。これから接していくかいかないかは、やはり話してみて決めようと思う。
「私はセリエ。ユージローの……パートナー?」
仲間よりはそちらの方が近いと思った。けれど言い切るのはなんとなく恥ずかしさがあり疑問系となる。
「私はマカベル。そういえば力を止めてないけど、大丈夫なの?」
二人が平気そうな顔をしているので、力の抑制を忘れていた。
「耐えられる薬を作ったから、しばらくは平気。一日中続くわけじゃないけど」
「そうなんだ!」
昨日よりも長くいられるのだろうと表情が明るくなる。
「とりあえずセリエ、身支度整えてやって。俺は外でお湯を沸かしてるから」
「任せて」
火の魔法を使い、それで大きな石を熱する。石が熱くなるまでに、桶に水を入れて石を放り込み温めた。
お湯ができたことをセリエに知らせてテント入り口の前に置き、裕次郎はテントから離れる。セリエの裸には興味津々だが、マカベルの裸には興味はなかった。
お湯ができるまでセリエは濡らした布で、マカベルの髪を拭いていた。何度か拭くとくすみはなくなり、艶がでてくる。
「お湯が出来たみたいだし、服脱いでくれる?」
「うん」
裕次郎からもらったシャツを脱いだマカベルの体のあちこちには、ロンタたちに斬られた痕が残っていた。痛みはないようで、お湯で濡らした布が触れても反応はない。
一度お湯のみで体全体を拭いていき、次に石鹸の魔法を使って体をふいて汚れを落としていく。
拭きながらセリエはマカベルのこれまでの暮らしを聞いていく。人々から追われ、山に隠れたこと。山の生物や木々が死んでいき、麓の村人から追い出されたこと。住処を変えては追い出されと繰り返して放浪し、ついには国から出て無管理地帯に落ち着いたこと。しばらく平穏が続き、ロンタたちが現れたこと。そして攻撃され逃げ出したこと。
セリエは話を聞くうちに、自身と重なる部分もあり、見放せないという思いを抱く。敵意害意を向けられなければ、接していくことに異論はなかった。
「うん、綺麗に落ちたわ」
「ありがとう。くしゅっ」
体が冷えて小さくくしゃみをする。
セリエはシャツと自身のズボンを着せていく。どちらも大きかったが、裾と袖を捲くり、ベルトで締めてどうにか体裁を整える。
「これまで着ていた服はどうする? 洗っても汚れが落ちそうにないし、捨ててもいい?」
「……うん」
少し迷った後に頷いた。数少ない私物でそれなりに思い入れがある。しかし破れた箇所を見ると、ロンタたちのことを思い出してしまう。どうしようか悩んだ末に、裕次郎たちがいるから平気だと捨てることにした。
「あとは髪も少し切りましょうか。今のままだと長すぎるし。それでいい?」
「うん」
マントを床に敷いてマカベルにその上に座ってもらう。背後に回り、髪にハサミを入れていく。チョキチョキとどこか落ち着く音が響く。
膝近くまであった髪は、腰の少し上までとなる。
「とりあえず完成ね。外に出て、髪を落としてきて」
マカベルは頷き、テントを出て行く。セリエもマントを畳んで、外に出る。
「手伝うよ。色々とさっぱりしたねー」
裕次郎は髪を落としているマカベルに近づいて、落せていなかった分を落としていく。
浮浪者からいいところのお嬢様へといった感じに変化したマカベルを見て、驚いた様子を見せている。
ただ洗っただけでこれなのだから、セリエが使っている化粧品などを使えば、どれだけ化けるのだろうなとぼんやり考える。
髪を落としたマカベルにセリエが近づいて、気になるところを少し切っていき完成となった。
「これでいいわ」
「昼を持ってきたから食べて。その後、魔法を教えるよ」
三人でテントに入り、持ってきたサンドイッチを渡す。それを半分と少しで食べることを止めた。
不思議そうにセリエが聞く。
「もう食べないの? もしかして美味しくなかった?」
「美味しかったけど、お腹いっぱいだから」
「これだけで満腹ってことは昨日持ってきた分ってまだ余ってる?」
「うん」
もらった分を取り出す。二人はそれを見て、次からはもう少し少なくていいなと思う。
昼食をすませて、今日使った石鹸の魔法など生活に役立つものを中心に教えていった。
「そろそろ薬の効果が切れる頃だし帰らないと」
セリエは少しずつ体調に異変を感じてきている。
「また来るよね? ね?」
「来るよ。ご飯届けないと駄目だろうしね」
帰る前にやることがあり、裕次郎はポケットから粉末剤を取り出し、コップに入れた水に溶かす。
「これを飲んでくれる? 昨日言ってた異能を制御しやすくなる薬なんだ」
裕次郎が差し出したコップを、マカベルはなんの疑いもなく受け取って飲んでいく。
ハッカのようにすっきりとする味で、マカベルは苦手な味だった。
「制御の方はどうなってる? 昨日の今日で大進歩したってことはないだろうけど」
「難しい。思うようにいかない」
落ち込んだように表情が曇る。きっかけも掴めず、これで本当に制御できるようになるのかと不安がある。
「そっか。でも大丈夫、制御できる。きちんと制御したところを見たことあるからね。やればできるから、毎日の鍛錬を続けていれば、ここで一人でいなくてもすむようになるよ」
「二人とずっと一緒にいられるようになる?」
「なる。絶対ね」
「頑張りなさい」
肩を叩いたセリエに、マカベルは力強く頷いた。
「その意気だ。できないなんてことはないから、上手くいかなくても諦めないで」
「頑張るよ!」
「一緒にいられるようになることを楽しみにしてる」
自分だけではなく、裕次郎もそう思ってくれることにマカベルは嬉しくなる。絶対制御できるようになり、一緒にいるのだと気合が入った。
気合十分といった様子のマカベルにわかれを告げて、二人は遺跡に向かって歩く。
感想誤字指摘ありがとうございます
》なんてよこしまな!
裕次郎も男だしね! 好きな人の艶姿はとても見たいのです
》これで水竜と和解できたのは大きいですね
いきなり攻撃される心配はなくなりました。仲良くなりたいなら、起きてからの接し方が大事ですね
》ヴァインしゃべってるよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ
》ヴァインいつの間に喋れるように?!
》いやいやいやフォクシンだろ「僕も」は。ヴァインは頷いただけがな
書き方が悪かったですね、直しときます
》裕次郎とセリエからすればもう人間の土地で暮らす理由完全に無さそうな
ないですね。賢狸やバンパイアを通じて生活用品が手に入るようになりましたし
でもそうもいってられないという
》そして湖底の下に鍛冶場が・・・わっかるかな
ロトの紋章? 光を集めてオリハルコンにあてて王者の剣を作ったんでしたよね、懐かしい
》それと水竜vs巨体種連合……なにこの怪獣大決戦
特撮よりは迫力ないんじゃないかな。見てみたくはあるけど
》上位竜にあの程度のびびりで済んでるということは下位竜なら倒せそうですね
下位竜はファットドーンってのをたしか倒したはず
》ユージローもそうだけど森に住み始めて一番楽になったのってセリエかも~
正体を隠さずのびのびと過ごせてますから楽でしょうね
社会復帰と書くと、裕次郎たちが駄目人間のように思えてきます
》賞味期限
たしかに味が落ちたくらいで処分はしませんね。修正します
》淡々としすぎている感じ、未来のことをサクッと言ってしまう点
以前から言われてる点ですね。未来については書き手は展開がわかっているので、出しても問題ないなと思ってしまってるんでしょうね
》本調子「じゃない」ですよね
いえ本調子であってます。ドライアドが体調を万全にしても水竜の攻撃は三度しか防げませんから。水竜の方が圧倒的に強いので
》ドワーフとの戦闘シーンなんですが、攻撃・防御魔術は~
裕次郎はここに来る前に魔力の使いすぎでここぞという時に使おうとしてました。ドワーフは普通に使ってました。魔力量が多いとはいえないので、連発はしていなかったのですが
》スチャラカ冒険隊を思い出しました
これはまた懐かしい。あっちはファリス神官ができた人でしたからねぇ
以前魔物との共存ができるか、TRPGで試したことはあるんですが、その時は当たり前のようにプレイヤーたちは討伐を選びました。魔物は人の敵と感じたシナリオでした
》裕次郎て老化減退、不死だけど肉体寿命は地球人そのままなんですよね
寿命はセリエの方が長いですが、セリエもそこまで長く生きるわけでもありません。最大で百二十あたりですね。裕次郎は何事もなければ90あたりまで
裕次郎が自分のことを話すのは、いつになるんだろう。両想いになったら話すとは思いますが




