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残照 ~俳句と人生、老いの旅~  作者: 松涛/編集:山鳥はむ


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サックスの音色淋しや賀状書く

平成二十六年十二月



 久々に「残照」のエッセイを書いています。


 この俳句を詠んだのは去年。というより四,五日前のこと。



 アイツはもう居ない。あの人は元気なのかな……でも突然、賀状を送ったら迷惑を掛けるかな? 古池に石ころ投げ込むのは止めよう。



 しかし……元気とは言えないものの……まさか亡くなっているんじゃないだろうか……たしかオレより三つ年下だったもの……健在に決まっている。



 サム・テーラーの「サマー・タイム」「夕日に赤い帆」なんて、二人で聞いていたね。

 ダンス・パーティで突然ベスト・カップル賞を貰ったこともあったよね。



 互いに取り交わした手紙を持ち寄って、海の岩場で焼いたこともあった。

 突然の炎に驚いて便箋の文字が飛跳ねるのをジッと見詰めていたっけ。



 もしかしたら、この文をみて連絡してくれるかも。昔はものを思はざりき……か!



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