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貨物線錆びしレールに秋の雨
平成二十五年十月
今年の初夏に豊橋から、なんと十八回目の引越しを行った。
車の運転に見切りをつけて、駅から歩いて四、五分以内。近くにスーパーという立地条件の物件を探した。
七八歳、独居老人というハンデを勘定に入れていなかった。
何軒かに断られてそのことを痛感した。
確かに孤独死などされたら、大事になるだろう。
幸い此処の家主に直接出会え、是非にと言って頂き転居した次第だ。
しかし迂闊にも線路際。貨物列車が通過する。長い車両のレールに軋む音。
レールと言えば恩師、大和久重雄先生を思い出す。
数年前、一〇一歳で亡くなるまで熱処理学会でご活躍されていた。
レールの熱処理の難しさ、焼き入れの際に大きく反る鋼の特性など旧国鉄研究所、八幡製鉄所時代の苦闘の数々。
そうだ、仕事のホームページにも寄稿を頂いた。
現在の長尺レールの生みの親でもある。
感謝! 合掌。




