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喜寿を越し陽は傾きて影長し
平成二十五年十月
太陽が地球に一番近いのは夏ではなく冬なんだって?
しかし地球に対して斜めに位置するから寒いのだそうだ。
だから秋には影が長くなるという。
宇宙とか星の学問は苦手だけれど、成程窓からの日差しは夏とは違っている。
そんなことより、この二十六日で喜寿を超えてしまった。これからの歳はなんと呼ばれているのだろうか?
そんなことを今まで頓着していなかったが……急に心細くなってきた。
傘寿、米寿、卒寿など以外に目出度い歳はないのだろうか?
喜寿の反対語として思いつくのは、
苦寿、辛寿?
確かに、今年に入って多少は嬉しいこともあるにはあったが、欣喜躍如する程のことはなく、むしろ痛い辛いが多かったような気がしてならない。
もうこのあたりで人間に課せられた「四苦八苦」の宿命から解放されたいものだ。
喜寿を超えたら次は楽寿と勝手に命名させてもらおうか?




