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夜長の灯ヴェルレーヌの雨が降る
平成二十五年十月
巷に雨の降るごとく
わが心にも雨ぞ降る
心の底に滲みいる
この侘しさは何故ならむ 堀口大学訳
今から六〇年前に高校の授業で習った。
当時受験勉強やら部活だの、片思いの恋に悩んでいた。
その後、文学に縁のない工学部に入り、空手部という情け無用の体育局に籍を置き、まさに文学には縁遠い環境といえた。
ワイフが亡くなって、いやその前から息子との関係が険悪になっていた。
その理由が私には思いつかないのだ。
「ダメ親爺」「クズ親爺」と叫んでいたことを思うと、何か、彼の脳に激しい刷り込みが成されているのだろと思う。
カラオケで「メリージェーン」を共に歌ったことなど懐かしく思い出す。
ワイフが死ぬ間際まで「彼のこと宜しく」と言い置いて逝っただけに気に掛かっている。




