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じゃんだらりん三河言葉や筒花火
平成二十五年九月
東京から此方に来て三河弁に矢鱈に腹が立った。
店頭に立つとオバちゃんが、「活きがいいじゃん、安いだら、買って帰りん」と叫ぶ。
誰が買うか! とひそかに叫んだ。
今流行の「チョウ」を此処の方言でいえば「ドスゲエ」となる。
「ドウメエ牛乳」というラベルも見た。
ダレが買うか! と思ったりもした。
私の両親は江戸っ子と九州だった。
「で、どうした?」と父が聞いた。
母は「もうハッテッタ!」と言った。
父は驚いて「ナニ。這ってた!」そんな類の喧嘩が絶えなかった。
最近になって「じゃんだらりん」は尊敬語とは言えないまでも、謙遜語だと気が付いた。
「じゃん」は、「そうじゃないですか?」という謙遜の意を含んだ疑問詞。
「だら」も同じく「だと思いますが如何ですか?」さらに「りん」は「…してごらんなさい」といった接尾語!
徳川様に鍛えられた言葉だったのだ。




