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残照 ~俳句と人生、老いの旅~  作者: 松涛/編集:山鳥はむ


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老いの旅日陰もありて日溜まりも

平成二十三年九月



 最近、特に何となく気鬱なアンニュイな気分と、洗濯でもするかといった気になることが日替わりメニュー的に現れる。



 まさか躁鬱症でもあるまいが……今迄に何度も挫折を味わい、その都度もがきながら抜けてきた。

 大袈裟な言い方かもしれないが若かい頃の修羅場から比べると今の不安要素は断然少なくなっている。



 しかし何故か、今の方が悩みが深くて辛い思いがする。


 今後のこと、死んだあと、そう金銭的なことだって、例えて言えばタクシーのメーターが上がっていくのを不安げに後ろのシートから見詰めている気分がしている。



 生みだす力、創造する気力が弱くなったためだろうか。


 それに加えてワイフが亡くなって相談相手がいなくなったことも大いに関係している。



 照る日曇る日……歩む道にだって日陰もあれが日溜まりもある。そう思ってこれからを生きて行こう。

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