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残照 ~俳句と人生、老いの旅~  作者: 松涛/編集:山鳥はむ


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荼毘に付す妻目覚めよや百合の棺

平成二十三年七月



 息を引き取ったのが、この年六月二十六日だった。荼毘に付したのは……今こうして思い出そうとしても覚えて居ない。



 あえてこうして、日記帳を取り出してみた。

 荼毘に付したのは七月一日、東京町屋斎場だった。

 私には、其処に誰の車で行ったのか。全く記憶に残っていない。


 白百合に埋まった初美の顔に向かって「おい! 起きろよ。はやく目を覚ませよ」と呼びかけた事は記憶にある。



 明朗のマンションに寝かされ五日目だった。狭い彼の部屋の枕元には枕膳が備えてあった。



 後日、明朗から、一晩も添い寝してやらなかったと強く誹りを受けたが、それはもっともだと思っている。あの期間の感覚はいまだもって判らない。



 おそらく、淋しさとその後の不安に心を奪われていて、現実逃避のような気分に襲われて、常軌を逸してひたすら独り切りになりたかったからだと思う。

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