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マドンナも生きとし生きて喜寿の秋
平成二十年十月
この句は「NHKオーイ日本」に選ばれたものだ。
ワイフが家事放棄を宣言したのはいつのことだったか・・・もう二年以上前だったかもしれない。
最初は大した事はないと承諾した。しかし、それから一年経過して、二人とも徐々に痩せていった。
私の造れる料理は知れたものだし、美味しくないから食が自然と細くなっていった。
加えてサブプライム、リーマンショックで、特に私の鋳造業界は七割、八割減は当たり前、遂には企業倒産や廃業のニュースが絶えなくなった。
ベッドに寝たきりのワイフを構ってやることもママならなくなってきた。
この頃からグループホームに頼ることを真剣に考え始めた。
お手伝いや息子にしたって一日中居てくれる訳がない。
そんな時にワイフにしてやれる事は・・・。
せめて優しい声を掛けてやりたいと思っていても、つい尖った物言いに成ってしまう。




