26/91
年越しのそば温かく洟啜る 嬉しきはいま年越しのそばを食う
平成十九年十二月
大晦日は普段と違って、兎角、俳句を詠みたい一日である。
一年のケジメか、反省か。
年末年始を日本で過ごすようになって、もう何年になるだろうか。空港に行く、ひたすらシートに座り、イミグレーションを抜け、ホテルに向かう。そんな過程が煩わしい。
我が家で迎える大晦日の夜は、除夜の鐘ならぬ、東京湾に停泊中の大型船が汽笛を鳴らす。
ボォーと次々に、沖に応呼して響く音は、それなりの風情だが、いつからか大磯プリンスホテルに鞍替えした。
テレビの紅白が終わると、一人、和食堂に行きそばを啜る。問題山積だから、こんな俳句になってしまう。
だけどさ、天下を取った家康だって「重き荷を背負うて遠き道を行くが如し」
そうだよな……凡庸なオレが生きるのを辛がるのは至極、当たり前な話さ。




