表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
十国伝  作者: 魔神
蛇国編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

59/61

第五十九話 「化け物の正体」

……三人の言葉に更に不安が増し、余計に考え込んでしまう優駿。

相手は、あの李葉を破った蛇国なのだ。翔国(こちら)側の対策を、ある程度講じてくるに違いない。


……誰一人居なかった、不自然な砦。そして本来勝てる筈が無い、李葉の居る葉国に勝利した蛇国。


蛇国には"天覇十傑"が一人も居ない筈なのである。そんな蛇国が李葉が居る葉国に、一体どの様にして勝利したというのだろうか……。


優駿は何か見落としていないのかと、必死に考えを巡らせた。しかし()()うしている間に、優駿達は目的の関へと辿(たど)り着く。


細い道の先には巨大な関が構えられ、優駿達の行く手を阻んでいた。確かに大きな関門ではあるのだが、先程の砦よりかは幾分攻め落とし易い事だろう。


関に近付くにつれて、更に頭に不安が(よぎ)ってしまう優駿。……そして優駿は、もう一度刹那の顔を確認してみた。


「……どう?刹那。」

──!?

優駿は、刹那の異変に気が付く。……刹那の表情は先程までとは異なり、かなり険しい表情を見せていた。


……何かに怯える刹那。しかし、気が付いた時には既に遅かったのである。

「…………。」

司馬晋も何かに気が付き、辺りを見回し警戒をしていた。


「……人?」

優駿は関門の上に立つ、ある数人の人影に気が付く。関門の上に立つ、その人影はかなり少数な物であった。


……しかし、その少数の人影は二万の軍を前にして微塵(みじん)も驚く様子が無く、(ただ)悠々と剣を構え、こちらの様子を眺めていた。


その姿に驚く優駿……。

「え?……たった十人だけ?」


関門の後方には、幾多の蛇国兵が待ち構えて居るのかも知れない。……しかし関門の上には、たった十人の人影しか見えなかったのである。


……必然的に優駿は、こう考える。人手が足りないが為に、先程の砦に軍隊を送る事が出来なかったのだと……。そして守備の要でもある、この関門の見張りですら、たった十人しか置けなかったのだと。

そう考え、少し安心する優駿に刹那は険しい表情で告げた。


「たった十人じゃねぇ。……十人も居やがるんだ。」

「……え?何を言ってるの、刹那。」


──!?

「これは罠だ!全軍撤退!急げ!!」


こちらに迫る騎馬隊の足音に気が付き、急いで司馬晋が叫び軍の撤退をさせていく。

まだ良く、この状況が飲み込めていない優駿だったが……。優駿は、すぐに()()を理解した。


──ザシュ!!

辺り一面に降り注ぐ、大量の血飛沫(ちしぶき)。そして次々と斬り裂かれていく味方の兵士達。


二刀を携えた十人の剣士の前に、味方の兵士達は()(すべ)も無く大地へと沈んでいった。


「……ま、まさか!?」

流石に、優駿も気が付いたのだろう。……その十人の剣士の異様な迄の強さに。


二本の剣を携え、二万の軍すらも圧倒する伝説の暗殺者一族。


──"剣竜"。


──ザシュ!ザシュウ!!

襲い来る十人の"剣竜"の前に、次々と散っていく味方の兵士達。


──ガガガガガガガ!!

突如開け放たれた関門から、蛇国の大軍が突撃を開始する。それと同時に潜んでいた伏兵が四方から現れ、優駿達に押し寄せてくる。


正に一方的だった……。この様に軍が混乱した状態であっては、流石に優駿や司馬晋であっても何も対策を打つ事すら出来なかった。


隊を分断された状態で、四方を三万の蛇国兵に囲まれ、優駿達は(ただ)退却するしか(すべ)が無かったのである。


──!?

「危ねぇ、優駿!!」

突如、優駿に"剣竜"の一人が襲いかかってくる。刹那が必死に止めに入ろうとするも、その高速の刃に追い付く事は出来なかった。


──ガキィン!!

その"剣竜"の一撃を、何とか防ぐ黄牙。

「黄牙さんっ!」


「ここは、俺に任せて早く行け!」

「はっ、はい!」

武将紹介

優駿(ゆうしゅん)

武力 47

知力 87

主人公 オーラがあまり無い。


一応これでも主人公。

亡き国、優国の王子。

生き別れの妹を探している。

祖国の復讐の為、蛇国と戦う決意をすが。諦めて物乞いや盗みを働いている。

頭は悪く無いのだが、使い方を知らない。

こんな治安の悪い、しかも圧政に苦しむ翔国に来た事を少し後悔している。


刹那(せつな)

武力 89

知力 54

髪型 95 かなり気合い入れてる。


村の自警団の一員。

剣の腕は相当な物で、盗賊百人を平気で蹴散らす実力を持つ。この大陸でも屈指の実力を誇ると言えるだろう……。

でも頭の方は、お察し。

綺麗な長髪の黒髪が特徴。毎朝一体何時間掛けているんだ?って位に気合いが入っている。


公孫翔(こうそんしょう)

武力 92

知力 99

髪型 98 美容院通ってるの!?


(おぼろ)の団の若きリーダー。義賊。これでもかって程、髪型に気合いを入れている。え?毎日、美容院通ってる?ってレベルに気合いが入っている。後、仲の良い妹が一人居る。


黄牙(こうが)

武力 96

知力 77

自称 最強剣士。


公孫翔の相棒。非常に腕の立つ剣士。最強を自負しているのだが、実際は……。


劉士元(りゅうしげん)

武力 97

知力 67

暗殺 最強の一族


大陸最強の暗殺者一族、"剣竜(けんりゅう)"。


張翼(ちょうよく)

武力 94

知力 87

自分 大好き


翔国、臥龍配下の部隊長。その実力から、将来を有望視される人物。野心家で、自信過剰な所がある。


士龍(しりゅう)

武力 85

知力 64

努力 家


志願兵の一人。刹那にその実力が認められ、一隊を任せられる。槍の使い手で、実力はそこそこ。割と勘が冴える事もある。


司馬晋(しばしん)

武力 79

知力 91

糸目 開眼しないタイプの糸目。


掴み所の無い、何考えて居るのか良く分からない糸目。……その糸目が、開眼する事は無い。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
えっえっ!劉士元はもしかして…11つ子!??そんなわけないかw これって、これってどういうことなんだろう。蛇国側に剣竜がつくなんて…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ