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118 そうだといいね

体罰等の激しい暴力描写及び激しいカレー描写があります。

今、カレーを召し上がっている方、マヨラーでない方は、食後の閲覧をお勧めします。

苦手な方は閲覧にご注意ください。


 コトコトと進む馬車で、私は綾人君に私のスキルのことを説明した。


「マジで?なに、このスキル。ありえないわ」

 私もそう思います。


 私のスキルボードを眺めて、画面を指が素通りするのを何度も繰り返している。で、私が操作してあげると、「おお!」と喜ぶ。


「なに、この食材って。もしかして、日本のご飯が食べられるの?」

 信じられないという顔で綾人君がこっちを見る。私はふと、夕奈さんが残した狂気の呪文を思い出した。恐らく、王子たちも黙ったので、同じことを思ったんだろう。


「俺は食べ物にあまりこだわりがなかったけど、夕奈が醤油っ子でさ、波瑠がいたら俺たちがセリカに行くことも無かったんだよなぁ」


 まさかとは思ったけど、どうやら夕奈さんはアジア食を求めるあまり、地球の東洋に似た醤油系文化のあるセリカへごり押しで旅立ったようだ。


「もうさぁ、たまに目が据わって、『マヨネーズ醬油ご飯、いや、バター醤油ご飯でいいから食べたい。醬油味のカップラーメンが食べたい!』ってうわ言言ってたもんな」


 お嬢様のはずなのに、なんか食べたいものが呪文の粉もの、デザートよりも庶民的だ。セリカへ行った結果、純粋なお醤油じゃないけど似たものがあったようで、辛うじて醤油系の呪文は発生しなかったようだ。


 マヨラー気味な王子がその言葉に反応する。

「そのマヨネーズ醤油ご飯って初耳だ。あと『カップラーメン』ってなんだ?」

「俺んちでは出してくれないけど、部活帰りに友達んちに寄った時食べたんだ。ご飯にマヨネーズと醤油を掛けて混ぜるだけで、なんかすっげー満たされるんだ」

「なんていうことだ。今までその組み合わせに気付かなかったなんて……」

「王子って、マヨも醤油も知ってんの?」

「神の作った調味料だ。ハル、俺はマヨの無限の可能性を確かめたい!」

 なんか、いつの間にか綾人君は『王子』呼びになってる。王子もマヨを熱く語り過ぎて、おかしなテンションだ。アレ、でもマヨの可能性って、私も言ってたような気が……。それは置いておいて。


「いいけど、もうすぐお昼だから、お茶碗一杯だけだよ」

「うぐ、分かった。一杯で我慢する」

「え?すぐ出るの?」


 驚く綾人君を尻目に、王子にすぐホカホカご飯にマヨと醬油をスプーンと一緒に出した。すると綾人君が「マジで出た」と呟いた。ああ、王子、マヨ出し過ぎ。


 忠誠心の塊のユーシスさんですら信じ難いものを見る目で王子を見るなか、王子がうっとりとした顔でものの二分で完食した。尿酸値も高めなのに、王子のコレステロール値も心配だ。今度また、私のスキルで鑑定してみよう。


 ペロリと食べた王子を見て、綾人君が感心した眼差しを向ける。

「いい食べっぷりだね。なんか俺もお腹空いてきたよ。お昼ってリクエストしてもいい?」

「カップラー……」「後でね」

 王子がカップラーメンと言いそうになったのを制止した。前は袋麺を食べさせたことがあるけど、カップラーメンは塩分多いからね。


「波瑠の料理は全部美味しいわよ」

 王子のマヨ丼に胸焼けを起した顔をしながら、有紗ちゃんが言う。なんか照れるね。


「やった!じゃあ、カレーうどん!」

 ……また、なんてデンジャラスな食べ物を。


 私は周りをサッと見回す。青いシャツのユーシスさんと黒いシャツのレアリスさん以外、みんな夏らしい白っぽい服を着ている。イリアス殿下に至っては、淡いグレーのジャケットと、ズボンまで白っぽい。綾人君は動きやすいように、登山もできる丈夫そうな黒いスポーツウェアだから問題ないけど、これはみんな一回お着替えしないとね。


「武器出せたり、俺を召喚したり、波瑠のスキルって最強じゃん」

 呆然として綾人君が言う。そこに王子が真剣な声で言った。

「アヤト。ハルのスキルの真価はこんなものじゃない」

 え?なに?『禁忌』とか『回帰』のこと?それとも『特級系ポーション』のこと?


「このスキルの真価は、〝ジャージ〟だ!」

「よし!俺は王子のこと好きになった!」


 ジャージに真価を見出す王子に、綾人君はさっきまでのわだかまりが消え去ったかのようで、王子とがっしり握手した。綾人君もスポーツウェア系好きそうだもんね。


 どうせお昼には街に着かないから、外ご飯だし、もうジャージ着用でいいね。

 平和でなにより。


「また、不思議な食べ物が出たなぁ」

 お昼のカレーうどんで、イヴァンさんがしみじみと麵を見て呟いた。イヴァンさんは、カレーライスは食べたことあるけど、おうどんは初めてだ。


 私は玄武さん、お父さんと子供たち、それと王子とイリアス殿下に紙エプロンをしてあげた。王子とイリアス殿下は「子供扱いか!」と怒ってたけど、この二人は無類の不器用だからなぁ。案の定、食べ終わる頃には、エプロンがあったことに感謝していた。王子は、隣に座った有紗ちゃんにまで飛ばしそうになってたから、余計にね。


 まあ、それでも、お父さんに比べたら可愛いものだけど。子供たちは口の周りを拭けばOKだったけど、お父さんはエプロン以外の場所が、ほぼ余すところなく黄色くなっていた。

『いつから素敵模様になった、犬っころ』と、器用にフォークを使って食べてエプロンが必要無かったレッドさんに嘲笑され、「まみれてんなぁ」「フェンリルよりカレーうどんの方が最強ね」と陰口を言われたお父さんが、クククと変な笑い声を出したと思ったら、『このようなカレーごとき、浄化してくれるわ!』と言って大きくなって雷を出そうとしたので、イヴァンさんにビニール袋に入れてもらって筋肉抱擁の刑に処してもらった。


 そんな中、玄武さんに綾人君がカレーの感想を聞いていた。


「メイもクロもカレー食べたことあんの?美味しいだろ」

『ああ、美味。だが初見は、何かの排泄物かと思った』『最低だな!』

 堂々と爆弾発言をするメイさんに、クロさんが渾身の頭突きをした。


「ああ、あったな。俺たちの世界でも究極の選択に、カレー味のう〇「「わぁぁぁぁ!」」……」

 サラッと何かを言いかけた綾人君に、私と有紗ちゃんは声を被せた。


 お食事を良くないたとえにして、二人とも悪い子!


 私は綾人君に正座のうえ両腕を前に出すポーズ、メイさんに右前足と左後ろ足上げをキープするお仕置きを課した。メイさんがものの一分で『無理』と言ったけど、五分は頑張ってね。


「波瑠って、可愛い顔して怖いな」「まだまだこんなもんじゃないぞ」

 コソコソと綾人君と王子が話している。そこ、聞こえてるよ!


 取りあえず、お父さんを私とユーシスさんで洗って乾かし終わるまで、綾人君と王子とイヴァンさんに、子供たちとフライングディスクで遊んでもらった。イヴァンさんが投げたら、ディスクが空のお星さまになったかと思ったけど、ハティが空まで追いかけて行って、新しい遊びになったよ。

 その他の人たちは、レアリスさんの新技である水出しコーヒーを堪能していた。どんどんコーヒーのバリエーションが増えるね。


 随分北に進んだのもあって、夏の暑さはタープテントで日陰にすればとても涼しくなって、のんびりとした昼下がりになった。来たばかりの綾人君も、こちらが緊張を強いられる場所じゃないと思ってもらえたみたいで、出だしは上々じゃないかと思う。



 午後の道のりは、今度は綾人君自身のことを聞いた。


 以前の綾人君のスキルは、神話級武具を作った『武具創造』、敵に叩きつけることができる攻守一体型の範囲防御の『聖なる盾』、敵からのヘイト値を集めて攻撃力にする『英雄』の三つを持っていたとのこと。もう、勇者になるためのスキルだよね。


 でも、日本に帰ったら、スキルボードを出すことができなくなっていたそう。試しにスキルボードが出るか試したら、こちらではすんなり出て来て、同じスキルがあった。翻訳と同じで、エルセ(こちら)に来ることによって発動するようだ。


 綾人君は思い出しながら、以前の召喚について教えてくれた。


 召喚当初は、それは下にも置かない歓迎ぶりで、夕奈さんも綾人君も戸惑いながらも悪い気はしなかったらしい。当時のレンダールは政教一致型で、国王は神の子として神聖視されていたようで、綾人君たちはその国王のすぐ下の地位だったって。


 世界で初めて異世界召喚が成功したことから、近隣諸国が綾人君たちに会いにレンダールに来たようだ。夕奈さんも有紗ちゃんと同じ『白き裁き』を持っていたし、綾人君のスキルも強力で、当時の魔物に対抗する手段として最強だったそうだ。綾人君一人でも、軍隊一部隊くらいの力があったって。

 その力を借りるために、諸国から偉い人が頭を下げに来て、レンダールは飛躍的に国力を増していったそう。


 調子付いたレンダールは、他国の求めと称して、二人をより危険な場所へ送り出すようになり、それに伴い相当な利権が動いていたようだ。


 利権が絡めば本人の意思とは関係なく、綾人君と夕奈さんに害意を持つ人も出てくるし、強力なスキルを持つ二人を拉致しようとする勢力もでてきたそうだ。対魔物戦には無類の強さを誇っていたとしても、まだ成人したばかりの女の子と高校生の男の子だ。狡猾で悪意を持った人間に対する防御の術など無かっただろう。


 そして、それから二人を守るために、レンダール国内で護衛の為の選抜騎士団が構成された。そのうちの筆頭騎士が、後に綾人君の日記で謎の三角関係を繰り広げるテオドールさんだったようだ。


 テオドールさんは、伯爵家の私生児として良くない扱いを受けていたけど、実力だけで騎士の代表と言われるまでのし上がった人だったらしく、厳しくて周りには冷たい印象の人だったようだ。

 でも、夕奈さんが一度誘拐されそうになった事件をきっかけに、二人への態度だけ氷解していったそうだ。特に夕奈さんへの献身は、傍目から見ても特別なものに見えたらしい。

 その結果、夕奈さんにだけドMであることが周囲にバレたそうだ。


 この時、神殿を含めたレンダールの偉い人達が、領土を広げたくてフェンリル一族の領域を得ようと、綾人君に「全ての魔獣は人に仇なす存在。魔物と同様殲滅しなければならない」とお父さんの討伐を唆したようだ。

 そして、実際に会ったお父さんがアレだったので、綾人君はレンダールの偉い人達を疑うようになっていったとのこと。


 そこで綾人君は武具創造のスキルの使い方を初めて理解し、お父さんからレジェンドたちとの接点を広げていったようだ。


 異世界へ来て一年が経ち、便利な駒としての扱いが顕著になってきた頃、エルセ一の大国セリカの要請もあり、味噌や醤油捜索の渡りに舟とばかりに、夕奈さんが長期でレンダールから離れることを提案した。大国からの要請で、レンダール側も受けざるを得なかったようだ。


 その時、セリカ内で二人の後ろ盾となったのが、テオドールさんと同じく日記に出てきたリュウキ将軍だったそう。


 リュウキ将軍は、強面で屈強な上、無口だったことから、雰囲気だけで周囲に大変恐れられていたそうだけど、実際は面倒見のいい気さくな人柄だったようだ。

 実際、連日の魔物討伐でちょっと失敗して足を怪我した綾人君を、危険も顧みずに単身で乗り込み、窮地から救ってくれたとのこと。そのまま安全な場所まで綾人君を背負ってくれて、独りで気負わなくていいと慰めてくれたそうだ。「俺が女なら、その場で抱いてって言ってた。でもその時、頭に鳥のフンが落ちて萎えた」と語った。

 こんなところで、リヨウさんたちセリカの研究者たちを悩ませた暗号「草生えた」が生まれたんだね。


 当時のセリカ皇帝は、気はいいけどちょっと頼りない人で、リュウキ将軍にいつもビクビクしていたけど、相当信頼していて兄のように慕っていたらしい。今のセリカ皇帝とは大違いだね。

 セリカ内でも夕奈さんと綾人君をセリカの所有にしたい勢力があったけど、リュウキ将軍が是としなかったから、二人はセリカで自由にいられたようだ。


 危ない目に遭った綾人君を助けるために、夕奈さんは新しいスキルの『聖戦』を手に入れ、セリカではリュウキ将軍がいるものの、それだけでは人間の勢力には無力であると感じて、セリカで神獣と呼ばれる魔獣がいることを知って、積極的に夕奈さんは東方レジェンズと関りを持ち始めたようだ。


 夕奈さんの魔術は、レンダールにいた時に甘味を食べる習慣がないことに絶望して「劫火」を、穀倉地帯を魔物に荒らされて粉ものに対する哀愁から「流星」を生み出し、私たちと敵対したセリカ西域の封王だった白陵王さんのご先祖様が献上した魚介類が、いつでも食べられるよう遠距離移動できる「転移」を生んだようだ。


 そして、セリカは絹だけじゃなく、紙の製造技術も優れていて、夕奈さんはとうとう「聖典」と「宗教画」に目覚めてしまったらしい。レンダールから持ち込んだ硬筆に、セリカの良質な紙という存在の融合が、今、ユーシスさんに重く圧し掛かっている。


 なんでかなぁ。賢者の石の時もそうだったけど、断片で知っていた綾人君と夕奈さんの足跡が、当事者の証言で残念な感じになっていくの。


 そんな訳で、余計な注釈とかインフォとかが入って軽い感じの話になっていたけど、実際に起きたことを見ればかなり壮絶だ。


 私は、暗殺対象になったとはいえ、王子とユーシスさんの保護で比較的穏便に過ごしていたし、レアリスさんも結局私の味方になってくれた。それにガルと出会い、スコルとハティが加わって、お父さんがレジェンドたちとの繋がりを広げてくれた。綾人君たちのように、自分から動かなくて身を守れないような状況になったことはほとんどなかった。


 私は本当に幸運だったし、恵まれていた。


 何より、レンダールの王家もセリカの皇族も、私利私欲に塗れて異世界人を利用しようとしなかった。そして、ここにいるみんなも、とっても賢明な人たちばかりだ。


 ねえ。それが凄いことって気付いてる?王子。


 声には出さずに、私は王子を見上げた。

「なんだ?」

「ううん、なんでもない」

 ちょっと、みんなのことが誇らしくて、笑って首を振った。

 今日は、このまま野宿になるんだよね、と話題を変えた。


 本当は通り過ぎた街で一泊する予定だったけど、次の目的の街に国の施設があって、そこに転移の目印になる場所があるらしく、いよいよそこでセリカの人たちと合流することになった。だから今日は先を急いで、明日その街に着くように野宿するという訳だ。


 綾人君の最初の宿泊場所が宿じゃなくて申し訳ないと言ったら、「キャンプ大好き!」と言って大はしゃぎしていた。設備の整っていない野宿は嫌みたいだけど、私のキャンプ道具をチラ見せしたら、なんかテンションが凄く高くなったよ。


 まあ、キャンプとなったらそりゃあBBQとビールだよね。


 普通のお肉の他、綾人君のリクエストで、餅のベーコン巻き、海鮮のガリバタホイル焼き、チキンのトマトチーズ焼き、それと〆に鶏ガラが効いた袋ラーメン。夜のラーメンって、前に有紗ちゃんも所望していた、カレーうどんと違った意味のデンジャラスフードだ。


 結構北部に来たから夜は涼しくて、熱々の食事が凄い美味しく感じた。そこに冷たいビールでまたクールダウンという贅沢仕様。


 王子はラーメンが食べ足りないらしく、未練たらしく「カップラーメン」と言っていたけど、却下して夕飯は終了した。


 私がキャンプ道具以外にも水場やユニットバスを出すと、綾人君のテンションは最高潮になった。分かる。キャンプってお風呂とトイレ問題って深刻だものね。


 レジェンドがいるキャンプは、みんながぐっすりと眠れるから、お片付けと交替でお風呂に入ったら即就寝だ。


 でも私は、夜中にふと目を覚ましてしまった。原因は分かっている。ユーシスさんと空けた樽ビールのせいだ。


 テントを出るとそろそろ満月になる月で、結構辺りは明るかった。

 トイレから帰ると、まだ片付けていないベンチシートに座って、空を見上げている人影があった。一瞬お化けかと思ってドキッとしたけど、それは綾人君だった。


「眠れないの?」

 私が尋ねると、綾人君もビクッとしてこっちを見た。声を掛けたのが私だと分かると、ホッとため息を吐いた。


「うん。あんなに楽しい夕食だったのに、なんか、胸が詰まるんだ」

「そうだね。でも、楽しかったこととそれは、別に考えていいんだよ」

 私も時々夜起きて空を見上げると、訳の分からない感情で胸を塞がれた時があった。


 私には、夜空の向こうに元の世界を見つけようとする必要がなくなったから、息が苦しくなるほどの夜はもう来なくなったけど。


「波瑠もあったの?」

「うん」


 私が共感を示すと、綾人君はジッと私を見た後、ベンチシートの自分の隣をトントンと叩いた。横に座ったら、という合図だ。そこにそっと座ると、綾人君はポツリと言った。


「夕奈のことは覚悟している。もし、あっちに帰れないとしても、それも覚悟してきた」

「うん」


 綾人君は、ベンチシートの上に足を引き上げて、膝に顔を埋めた。


「でもさ、どうしようもなく不安になるんだ。覚悟を上回る何かがあるんじゃないか、夕奈の事を知らなければよかったと思うんじゃないかって」


 最悪の想像を超えて行く可能性があることが怖い。

 その感情に共感はできても共有することはできない。それは綾人君だけの感情だから。


「私は、綾人君が思ってることを100%は理解してあげられない。それはさ、なんとか自分で折り合いをつけなくちゃいけない感情なんだと思う」


 ちょっと冷たい言い方だったかな。綾人君が私をジッと見ているのを感じる。


「でもね、こうやって一緒に夜空を見上げることはできるよ」


 いつか王子が私にしてくれたみたいに。


 ふと、私の肩に重みが掛かった。綾人君が私の肩に頭を預けていた。


「ごめん。ちょっとだけ、こうさせて」

 私に頭を預けながら、夜空を見上げていると感じる。


 しばらく、沈黙が下りた。でも、嫌な沈黙じゃなかった。


「夕奈さん、幸せだったならいいね」


「……うん……」


 私の言葉に、綾人君は細い返事をした。

 そして、身動きすると、私の肩に顔を埋めた。


 キラキラとした星の瞬きに、心から、そうだといいね、と願った。

言ってはいけないシリーズ:カレー味の〇〇〇か〇〇〇味のカレーか。

食べてはいけないシリーズ:マヨ醤油丼、夜中のラーメン。

罪深い回になってしまいました。(反省中)

良い子のなろう読者は、絶対真似しないでね!

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― 新着の感想 ―
[良い点] 奥様、奥様、大変よ! 今日、9月24日は『世界ゴリラの日』ですって! 驚いたわ~、カレンダーにチェックしなきゃいけないわね!
[良い点] 作者様、返信コメントありがとうございます。 毎回、返信コメントの速さが気になり、朝までしか眠れません。 私のネタの引き出しが何段か気になります? さぁて、いったい何段あるのでしょう……何…
[良い点] 美味しいご飯と各種もふもふ付き、移動可能で設置も自由なグランピング(トイレ・お風呂付き) なんて素敵なアクティビティ施設! マヨネーズも醤油もジャージも用意してあるんですってよ、奥さん!(…
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