3 才能ギフトと俺の力
(太蔵)
「……あ〜……うん、なるほどねぇ〜。世の中、まだまだ俺の知らない不思議な事ってあるんだなぁ……。もう何があっても驚かない自信がある。」
ちょっとした不思議体験をした事に感動しつつ、これからどうしようかと考えた。
どうやら死んじまった俺は、この身体の主、ルークの人生を歩まなければならなくなってしまったわけだ。
この世界は一言で言うと、力が全ての『超実力社会』。
つまり強くなければ、戦えないって事らしい。
「少年の人生を受け継いだから、外見は当然として俺の才能も少年と同じモノなのかな。
えっと、交渉人だっけ?……おいおい待て待て、俺口より先に絶対手が出るぞ。全然合わない才能なんだけど……。」
なんだか面白くなってきてヘラヘラ笑ってしまったが、笑っている場合じゃないかと、腰を落ち着けていたベッドから静かに立ち上がる。
そしてトンッ!と軽くジャンプすると、凄く身体が軽いし感覚に馴染んでいるのも感じた。
「……?妙に身体が軽い様な?あ〜子どもの姿だからかな?
外見はさっきの少年の姿で、才能が分かっているなら……今は15歳くらいか。」
グーパーと手を開け閉めしながら、身体の感覚を更に確認したのだが、さっきの少年が言っていたある言葉が過る。
『【才能ギフト】は、生まれながらに持っている才能の事だよ。
僕の世界では自分の核の様な部分を魂と言い、それに刻まれている力を開放する事で、様々な事に特化している能力を使えるんだ。』
「……あれ?だったら、まさか俺の才能って交渉人じゃない?」
ある可能性にぶち当たり、更に少年の話を思い出していった。
『才能ギフトの力を使って使える技が<スキル>』
『スキルは主に経験を積む事で増えていく』
『増える条件はそれぞれ違く、一生で一個も増えない人もいる』
「確か教会って所で才能ギフトを教えてくれるって言ってたな……。頼めばもう一回見てくれるかね?────くそ、面倒くさいな。あ〜……!それくらいパッと見せてくれよ!」
チェッ!と舌打ちしながら文句を言った、その瞬間────……。
────ブオンッ!!
「うわっ!!」
突然の機械音の様な音と共に、俺の前に四角いスクリーンの様なモノが現れた。
それには文字がズラリと並んでいて、俺は驚きながらもそれを目で追い始める。
(名前)【ルーク・サン・グリード(朝木 太蔵)】
レベル????
体力:???
攻撃:???
魔力:???
知力:???
物理防御力:???
魔法防御力:???
精神力:???
俊敏:???
(才能ギフト)
【イコール】
オリジナル才能ギフト
自信の努力や経験値によって様々な恩恵が得られる、???ランクギフト
(特殊称号)
【世界の救世者】
自身の種族が危機に扮した時、その脅威を倒した時に取得
全ステータスの限界突破をする
【全視透神】
生を受けてから一定以上の時間経過をしている事、更に一定以上の他者の人生を見送ってきた事で取得
鑑定の上位互換。相手のステータス値を見る事や遠く離れた場所、魔力反応など全てを見る事ができる
【善行の神】
自身が一定以上に損をする条件下でその要求を飲む事、そして一定以上の幸せを相手に与える事で取得
全攻撃に対しての耐性値が上限マックスまで跳ね上がる
【戦神の代行者】
自身よりも遥かにステータスの高い敵と戦い、一定回数以上勝利する事で取得
全属性魔力取得、更に攻撃力が上限マックスまで跳ね上がる
【ど根性キング】
一定以上の毒物耐性を持ち、一定以上の極限状態を耐え抜き生き残る事で取得
全デバフ効果を無効化する
【転生者】
前世での努力値、経験値を全て引き継ぐ事ができる
レベル上限が突破する
「────はっ?何コレ???」
最後まで読み終わった後、更にもう一度目を通し……何も読み間違いがない事をしっかりと確認した。
そして目元を覆い、ブツブツと今得た情報を纏め始める。
「なんだかマジでゲームみたいだな……。う〜ん……?称号?って一体何だ……?
とりあえず、これが見えるのは、【全視透神】とかいう称号のお陰っぽいな……。
でも、なんでレベルとステータスっぽい所がハテナマークなんだ?」
考えて考えて────俺は称号?とかいう欄の転生者とかいう胡散臭いモノと、自身の才能ギフトを交互に見た。
「……もしかして称号の【転生者】のせいで、俺の約八十年分の努力や体験記憶がそのまま手に入ってるからか?
そんで、才能ギフトの【イコール】とかいうヤツによって、俺の経験値として入ってるから、エラー化している……?────へぇ〜……ま、いっか!
そもそも基準が分からないから、値を見てもサッパリだし!」
追加情報がなければ判断できない事は、後で考えるべき。
とりあえず、結果的に才能ギフトが戦闘に役立ちそうな事はラッキーだったとでも思っておこう。




