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元最強軍人のおじいちゃんが、殺されるはずだったモブキャラに転生して乙女ゲームを拳無双をする!  作者: バナナ男さん
第一章【太蔵は乙女ゲームに転生する編】

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13 一つの世界のおしまい

(ルーク)


「な、なんでだよ……っ。俺達、そんなに悪い事しましたか?!

だって……こんなの……仕方ないじゃないですか!!誰だって人間なら同じ事するでしょう!!

当主の命令は絶対で……だから下の俺達は逆らえないし、合わせるしかないじゃないですか!!

俺達は当主の意向に従っただけです!!だから……悪くない!!!」


折れた鼻を抑えながら叫ぶその使用人を見て、俺はプッ!と吹き出す。

そしてそのまま笑う俺を、キョトンとした顔で見てくるソイツに向かい、俺は言ってやった。


「いいと思うぞ?それで!!そりゃ〜人の性質の一つだもんな。その場の強いやつに合わせて流されて〜自分の現状を守る事は。ふむ、当たり前の事だな?」


「────っなら……っ!!」


一瞬期待に満ちた目を向けてきた使用人だったが、次の俺の言葉によって絶望に叩き落された目に変わる。


「だから今のこの状況も、その『当たり前』の事でいいんだろう?

自分の頭で考えず手足も動かさないなら、自分にとって理不尽な今の状況も、合わせて流されるしかないんだから。

その場の強いヤツが、暇つぶしをしたいって言ってるんだ。

だったらいつも通り、強いヤツの意向に従えよ。

今度はお前が、その『当たり前』のために犠牲になる側になるだけだろうが。」


俺が周りで満身創痍になっている他の使用人達を指さしてやると、ソイツらは揃いも揃って同じ目で俺達を見ていた。


『やった!アイツが犠牲になってくれたら、俺達は早く解放されるかもしれない!』


『あ〜良かった!アイツに目が行っている時は俺達は安全だ!』



『誰か俺(私)のために犠牲になって!!!』



「……あ……う、ぅぅぅ〜……っ!!」


「馬鹿だな、全員。ほんとに……。」


俺が意気消沈したソイツの頭にゲンコツをして地面に鎮めてやると、大怪我をこしらえてヘタリ込んでいる全員に向かって言った。


「今から男は全裸、女は全裸……はちょっと可哀想だから、丸坊主になって屋敷の前に3日間並んで待機。ちなみにこれを拒否するなら、お前達の実家は取り潰しな〜。」


「「「は、はぁぁぁ〜っ!!!???」」」


「そ、そんなっ!!!それは……っ!!」


「お、お願いします……それだけは……!!」


俺の言葉を聞いて、全員が動揺して泣きながら土下座したが……俺は笑顔で却下!

悪どい笑みを浮かべたまま、首元をかっ切るジェスチャーをしてみせた。


「それが終わったら、新しい第二の人生を歩ませてやるよ。

これまで俺にした事は全て帳消しにしてやっから、その後は何もしない。好きに生きろ。

まぁ、そんな奇行をしたとなれば再就職は厳しいかもしれんが、それは自業自得って事で……はい、が〜んばっ!☆」


最後はバチーン!とウィンクしてみせたが、今度は女の使用人が騒ぎ出す。


「そっ……それは、あんまりではありませんか……?!坊主などにされれば、もうまともな縁談は来ません!

それに仕えている家の怒りを買ったとあれば、仰るとおり再就職は非常に厳しくなります!!

我々には支えなければならない大事な家族の存在があるのです!!!どうかご配慮していただけませんか!!」


大きく腫れ上がった顔で必死に訴えてくる目を、俺は静かに見つめ返した。

そして、同じく大事な者達とやらがいるであろう全員にも言い聞かせる様に口を開く。


「支えなければならない大事な存在がいるからこそ、こんなクソみたいな環境に喜んで身を置いては駄目だろうが。

お前の行ってきた事は普通じゃなかったのだと理解しろ。

まだ成人にもなっていないただの子供相手に……お前は何をしてきた?

その大事な家族とやらが同じ目に合ったら?────目をしっかり開いて、現実を見ろ。大馬鹿野郎が。」


俺が自分のやせ細り沢山の痣がついた腕を見せてやると、その女性は突然ボロボロと泣き出して、その場で「わぁぁぁ!!」と大声で泣き出した。

するとそれは周りに伝染していく様に広がっていき、男性は服を脱ぎ始め、女性は持っていた小型ナイフやハサミで髪の毛を切り始める。


それを見回しながら、俺は吊るされているライアーとスティーブの方へと視線を戻した。

絶対的な自信を砕かれ、更に自分を支えていた正しい世界はこれで消え去ってしまったのだ。

二人は顔からも下半身からも汁を垂れ流しながら、大泣きしている。


「う……うぇぇぇぇ〜んっ父様……母様!!」


「うううう〜……っ……痛いよぉ〜!!助けてぇぇ〜!」


その姿はイケメンから遠く、ちょっと可哀想になってきたが……クソガキにはもう少し反省してもらおう!

そう考えてそのまま木の実当てゲームを再開していると……。


「────お、やっと本日の主役のお出ましか。」


とりあえずこの場では一番強そうな魔力反応が近づいてきたのを感じ、俺はニヤッと笑った。


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