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第185話 ななみ。14

「……え……うそっ……ぇ……っ!!」


 何か言葉を見つけようとしているのだろうか。七海ちゃんは感情が上手く制御できずしゃがみ込んで半泣き状態で此方を見つめている。


 大事なことが二つある。


 一つ目は七海ちゃんのパンツが白だったこと。……とても良いと思います。


 そして二つ目は俺が七海ちゃんのパンツをいきなりずらしたこと。


 これに関してだが、少しだけ言い訳をさせてほしい。


 こっちは何の脈略もなくいきなり水をぶっ掛けられたんだ。キスされるかもしれないという俺の純情心を弄んだ挙句水をかけてきたんだ。そんな卑劣極まりない行為許されるわけがない。


 そうなってくるとこっちだってパンツぐらいずらすよ。俺の地元じゃ普通だからね?喧嘩したらパンツをずらしてなんか良い感じにしようってなってたからね???これって一種の正当防衛みたいな感じだから。自分の性的欲求を満たすためにやったとかでは決してないからね?


 ……七海ちゃんが一方的に悪い状態から、いつの間にか俺が性犯罪者として通報されてもおかしくないレベルまで形成が逆転してしまった。……どうしよう。完全にやってしまった感はある。しかし、もう自分を押し通すしかない。


「ま、まあ!これでお互い悪かったねって感じでよろしいのではないでしょうか……?」


「………っ、さいていっ…………」


「いや……えっと……その…………」


「……嫌いっ……大嫌いっ……!」


 ……こんな状況でこんなことを思うのは相手様に大変失礼なことなのかもしれませんが、パンツが脱げてる状態で、半泣きの睨んだ目つきでそんな台詞を言われると大変興奮いたします。


 やっぱり普段ツンツンしてる子が弱い所を見せるとグッとくるんだよなー。これには俺も心の中でガッツポーズ。やったね!


 ……間違いなくそんなこと思ってる状況ではないか……。

 

「……せ、責任っ……!」


「……ん、ん?」


「責任……取ってっ……!」


 ……次回、刑務所編。ご期待ください。

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