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第130話 無人島。

「お客さん今日少ないですね……。からあげ棒が結構残っちゃってます」


「そだねー。セール中だけど、これ以上作ると廃棄になりそうだから、一旦ストップしよっか」


「了解です」


 午後3時を超えた辺りから急にお客さんの数が減ってしまった。お客さんの波というのは結構読み辛いもので、天候一つで変わってきたりする。慣れてくるとなんとなくわかるんだけど……やっぱり何回も同じ時間帯のシフトに入ってないとわからないものである。


「ところであかっちさん。無人島に何か一つ持っていくなら、何を持っていきますか?」


「滅茶苦茶急だね」


 七海ちゃんと普段こんなにがっつり喋ったことはなかったけど、いじってたせいか、今日はかなり積極的に話しかけてくれる。無人島に何を持っていくかねぇ……。ちょっと考えてみよう。


「んー……。食料を大量に乗せた船かなー。無人島で遊ぶだけ遊んで、飽きたら帰るって感じで」


「なんか卑怯な回答ですね……。食料か船か選んでください」


「んー。じゃあ船でいいや。ちなみに七海ちゃんは何を持っていくの?」


「私ですか?私は店長さんです。……あかっちさんには絶対に渡しませんからね」


 七海ちゃんがめっちゃ睨み付けてくる。まさか、わざわざこれを言うためにこの話題振ってきたのか。心配しなくても取らないって。


「でもさ、無人島に店長なんか持って行って何すんの?」


「べ、別に何もしませんよ!……ただ一緒に居れるならいいです」


「ふーん……。……あっ!さっきの話でいくと、七海ちゃんも店長の服か、裸の店長か選ばなきゃいけないんじゃない?」


「屁理屈言わないでください!…………じゃあ裸の店長さんを選びます」


「……そ、そう」


 聞いといてあれだけど、若干引いてしまった。

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