表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
124/245

第119話 上神妹。6

「ありがとうございます!またお越しくださいませ!」


「お嬢ちゃん元気だね。あんまり見ないけど最近入ったの?」


「実は今日バイト始めたんですよー?」


「へぇー。頑張ってるねー。じゃあせっかくだしもう一個買おうかな」


「ありがとうございます!商品取ってきますね!」


 ある意味18禁の靴下講義をなんとか終え、その後化物に接客をさせてみた。意外にも初めてのアルバイトとは思えないほど手際がいい。何より愛想がいい。こういう接客が常連客を作るんだろうなと改めて実感する。これで気持ち悪くなかったら完璧なのに。


「なんか慣れてる感じだな」


「私器用なんで!また分からないことがあったら、その時に質問しますね!」


「お、おう」


「コンビニのバイトって覚えることが結構多いですけど、楽しいですね!」


「そ、そうか?」


「はい!毎日されているから楽しくないんじゃないですか?」


「……なるほど」


 たしかに店を始めた最初は右も左もわからなかったが、色々楽しかった気がする。常連のお客さんが増えたり、発注数もわかってきて、廃棄の数が減ったり。数えてったらきりがないけど、どれも新鮮でキラキラしていた気がする。

 

 今は何というか同じ事の繰り返しで作業のようになってしまっている。これではいい店づくりはできない。……初心を忘れてはいけないな。まさか化物にこんなことを気づかされるとは……。


「いやぁー!お兄ちゃんがここで働いているのを想像すると、一緒に働いているみたいで楽しいです!」


「…………」


 ……まぁ頑張ってくれるなら、もう何でもいいか。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ