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人神奇譚  作者: いかのてんぷら
第五章 思いと願いを現実に
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英雄の一撃

「かなり数がいるな…ハルマあれを使うからサポート頼んだ!」 


タイテンとミモザ達の隠れ家が、思ってたよりだいぶ近くで助かった…タイテンの今の兵の総数が大体5000くらいだから約1万くらいは来ているのか…


ハルマはユイトの背中に周り、しっかりと腰を抱きしめ、ユイトの体を地面と平行になる様に向ける。指と指の間を通り抜けるほど強いが意外にも不快では無く、むしろ心地の良い風を浴びながらユイトは指輪に触れ、呪文を唱える。 


「《ウミヘビ》」 


その瞬間ユイトの背中に生えていた4本の漆黒の翼は消え去り、代わりに両手と両肩そして胸に巨大な砲台代わりのウミヘビの頭が生える。そして淡い紫色のサングラスの様な物も生えた。そのサングラス越しに見る世界はユイトの瞳に敵の正確な位置を教える。色濃く映し出された場所目掛けて全身の魔力を各砲台に貯める。 

 

『《カンライ》ッ!!!』 


散弾広範囲滅却術…カンライ。顔に現れたサングラス…《ヤタノカガミ》を通して視界に入っている敵目掛けて全身に生えた砲台から一気に魔力を放出し、敵を薙ぎ払う術 


ユイトがカンライを放った瞬間、各砲台から数えることができないほどの閃光が溢れ出す。その閃光は瞬く間に広がり、辺りを埋め尽くす。地上から見ていたアサからはまるで光の雨の様に映った。その雨はアサが反応するよりも先に新人類達を貫き、削り、蒸発させた。世界の破滅の日と言われても遜色はないほどの衝撃にアサは指すら動かせずにいた。 


「はぁはぁ…だった1発で誓いの指輪が使えなくなるのか…悪いが、地面まで降ろして───」 


「ユイトォォッ!!!」 

 

ユイトがハルマに頼んで地面に降ろしてもらおうとした時、アサヒが飛んできた。 


アサヒの奴まさか足から炎を出してここまで来たのか!! 


「ハルマは撃ち漏れを片付けてくれ!コイツは俺がなんとかする!!」 


ハルマは頷き、飛び去っていく。無常にもどんどん落ちていくユイトと飛び上がって来るアサヒの距離はどんどんと近くになっていく。ユイトは腰に携えたエクスアップに触れ、引き抜こうとした時頭に彼女との会話を思い出した。 


────────────────────────


「ごめんなさい…私あなたに一つ謝らないといけないことがあるの…」 


突然の告白にユイトは驚きつつもミモザの顔をしっかりと見つめ話を聞く。彼女は預けていたものを取り出し、ユイトに渡し話し始めた。内容は預けていた折れた刀…エクスアップについてだった。刀身は直せたものの、エクスアップの精神までは治すことができなかったと言うものだった。そしてユイトが入っていった祠と魔物はエクスアップの修復には関係がなかったと言うものだった。理由は治すまでの間に少しでも強くなって欲しかったかららしい。そうなら最初から言えばいいのにと思いながらも納得することにした。 


────────────────────────

 

ユイトは返事の返ってこないただの刀に心の中で言葉をかける。 


いくよ…エクスアップ!! 


ユイトは勢いよくエクスアップを引き抜き、アサヒに切り掛かった。アサヒも折れた刀で対抗するが、折れた刀では捌くことも、反撃することすら叶わずに、ただただユイトに身体中を切り付けられた。ユイトが、アサヒを通り越してそのまま落下していく。アサヒはそれを見て直ぐにユイトを追いかける様に共に落下していく。


「ユイトッ!」 


アイツ相手にデメリットなんて…気にしていられるか!見ていてくれ!デンッ!!ナナッ!!俺が仇を!


死瞳時絶クロノスッ!!』 


アサヒの覚悟のこもった神術は圧倒な実力差の前には無常にも何の役にも立たなかった。ユイトは上着を脱ぎ捨て、死瞳時絶の標準を見出し、不発にする。ユイトを追いかけながら飛んでいたアサヒはそのまま右手で握りしめた刀で再びユイトに切り掛かるが、ユイトは冷静に、そして一撃でアサヒの右腕を切り裂いた。

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