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人神奇譚  作者: いかのてんぷら
第五章 思いと願いを現実に
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現れた翼

グリオスは最後に確認された場所が北であった事からジックは北に、あとの三つは配置された兵士の数を考えて東にガロン、西にアイ、南にアサと分けられた。 

 

ジックは予想通りだったけどまさかアイとガロンの所にまで神父がいるなんて…私の所にはいないみたいだから、早く蹴散らして加勢に行かないと…


アサは先ほどから鳴り響く爆発音や辺りを照らす火をみて不安にかられる。その不安を忘れるためか、新人類達や助祭に激しい攻撃を与える。返り血を身体中にまとわり付かせながら…その姿はまさに鬼神であった。 


『風双牙ッ!!!』 


今にも襲われそうになっている民間人の男性を間一髪助け出す。体に二つの風穴が開いた助祭から溢れる鮮血がアサの体に降りかかる。 


「怪我はありませんか?ないのでしたら、そこを曲がった所に地下への階段があるので早く避難を」 


アサがいい終えるより先に怯えた男性が、走り去っていく。その時先ほどの男性らしき悲鳴がアサの耳を貫く。 


「大丈夫ですか!?」 


アサが急いで追いかけると、先ほどの男性はすでに胴体が離れ離れとなっていた。近くには返り血を浴びた新人類が立っている。 


『サイクロンカッターッ!!!』 


アサは言い表すことができ無い複雑な感情を新人類にぶつける。新人類は宙に飛び、サイクロンカッターをかわすが、その瞬間彼は知る。その行動は失敗だったと。 


風来船木フウライカジキッ!!!』 


空中で身動きの取れない彼の体をアサは躊躇なく貫く。血と人肉の表すことのできない不快な匂いをその身に纏いながら。 

 

「はぁはぁ…数が多すぎる…!!」 


一人殺したと思えば再び現れた彼ら新人類達にたいしてアサは思わず愚痴が溢れた。そんな言葉がまるで届いたかの様に”彼ら”は現れた 


「この魔力は…!!」

 

アサはすぐに空を見上げる。逆光で影しか見えないが、間違うことのない魔力で確信した。そしてこの魔力に気付いた物はアサだけではなかった。 

 

────────────────────────


「ガロン…この魔力って…!」 


「あぁ…英雄の帰還だ!!」 

 

ガロンの瞳に再び闘士が映る。”彼”は存在するだけで人々の希望となり、勇気を与える。 


────────────────────────

 

空から舞い降りた彼は呟く。

 

「────どうやら俺達の隊長が帰って来たみたいだな…」 


「おかしい…!!どうやって俺の爆発から…!!お前達は…!」 

 

「隊長は知らないが、俺は単純に空に逃げた。アクセル全開でな。こんな使い方すれば直ぐに壊れちまうからもったいなくてあまりやりたくは無いんだけど…」 

ジックはもはやなんだったのからわからないチリをほろい、腰に吊るしてある《魔袋》からバニラを取り出す。 


「さぁ第二ラウンド開始だ…!」


────────────────────────


突然地面から大量の水が溢れ出し、火の海を一瞬で飲み干し、鎮火させた。


「まったく…いつもユイトは私を困らせるんだから…」  


私は知っている。ユイトは一度地面の中に隠れ、ケーオフローガを防いだことを。

 

まさか…地面の中に隠れてケーオフローガを防いだのか…!そのための目隠しに神術テラッサを使ったのか…!魔力量が桁違いすぎる…死瞳時絶クロノスは使えない。デメリットがデカすぎる…!いやそれよりも

 

「…なんでアイツが生きている!ユイト!!」


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