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人神奇譚  作者: いかのてんぷら
第五章 思いと願いを現実に
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神々の決闘

先に仕掛けたのはアイだ。『水流撃スイリュウゲキソウ』でアサヒの首を貫こうとするが、アサヒは自身の周りに『フレアアロー』を作り出し、相殺する。 


「お前も焼き殺してやる!!あの忌々しい村と同じ様に!!デンや、ナナを奪ったお前を!!」 


激昂したアサヒは轟々と燃える漆黒の炎をアイに目掛けて放出する。アイも負けじと大量の水を放出し、炎を消化する。アサヒはその隙をついて後ろに周り、鍔の付いていない日本刀を引き抜き、アイの背中を切りつける。その時アイの体に異変が起こる。 


「傷を直しても…違和感が残っているだろ?それは俺の魔術《音切サグリアス》の力だ。自身の攻撃を受けた者は徐々に魔力と肉体を蝕まれ、やがて呪い殺される。つまりお前はもう死んだも同然…だがッ!!それじゃあ俺の怒りは治らない!!徹底的にぶち殺してやる…!!」 

  

魔術……!!と言うことは新たな第五神父がアサヒだって言う噂は本当だったの…!?───でもやることは変わらない


「このまま大人しくやられるわけがないでしょ?あなたを道連れにするまで…!」  


アイは『水牛』を発動する。左手に集まった水から勢いよく現れた水牛をアサヒは一瞬にして切り伏せ、再び切りつけようとするが、間一髪アイは交わし、水を圧縮して作った剣でアサヒの刀を綺麗に切る。


初めてやってみたけどなんとか出来た…!けどかなり辛い…!圧縮と維持がこんなにも大変だなんて…! 

 

水を圧縮してつくった剣は一瞬で崩壊する。アサヒは刀が切られたことに驚きつつも刀を持っていないほうの手に炎を纏わせ、『発火手早イグニート』を放つ。アイは瞬時に『海月』を発動し、海月をクッション代わりにしてアサヒの発火手早を防ぐ。だが、とてつもない衝撃に数メートル吹き飛ばされる。

 

「俺にとってデンは…ナナは…俺の命よりも大切な守りたかった人なんだ…だからそれを奪ったお前をやっと殺せて嬉しい…」 

────────────────────────


「おにーちゃん!おにーちゃん!」 


「どうした?デン」 


「はいこれっ!!」 


そう言いながらアサヒに渡した物はオレンジ色の折り紙で作られたバラだった。所々にシワができているが、自分のために作ってくれたのだと考えると、目元に涙が溢れ出てくる。だが、アサヒは弟の前だと強く思い溢れる涙を拭う。 


「ありがとう。デン」 


────────────────────────

アサヒはデンとの思い出を思い出し、ポケットからグシャグシャになってしまった薄いオレンジ色のバラの折り紙を取り出す。 


「これで終わらせる…」 


「防ぎ切って見せる…」 


アイは首にかけた赤色のペンダントを強く握る。そして中から魔力を取り出す。 


『奥義─作炎・鳥神ケーオフローガ!!』  

 

『奥義─召喚・水神テラッサ!!』 


二人の神術がぶつかり合う。轟音を轟かせながら燃え盛るケーオフローガをテラッサが優しく包み込もうとするが、灼熱の炎は水をも焼き、蒸発させる。当たりはたちまち火の海へと変わった…

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