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人神奇譚  作者: いかのてんぷら
第四章 希望の虹の先に
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鎖を引きちぎるきっかけ

ユイトは反応すらできずにサバラウザに叩きのめされていた。全身の魔力と術で身を守ることしか出来なかったが、それも一時の拮抗。すぐに防御は崩れ、ユイトはサバラウザの大剣による一撃をくらい、地面に強く叩きつけられた。その時だった。突然ユイトの魔力が暴走し、サバラウザの体にまとわりつき、サバラウザの体を”喰らい始めた”


「グォォォォォォォォッ!!」


サバラウザがなんとかユイトの魔力を引き剥がそうと抵抗するが、一瞬にしてサバラウザの体は食い尽くされてしまった。 


「いったいなにが…」 


ユイトの感情が落ち着くより先に目の前に眩い光を放つ光の玉が現れた。暖かく、優しい光を放つそれに触れると腰に携えた、折れたエクスアップに集まり吸い込まれて消えていった。 


────────────────────────


「────なるほと…それは《魔食のイニミタブリー》の効果ね」

 

ユイトが魔食のイニミタブリーについて深く聞くと、ミモザは紅茶を一口飲んでから話し始めた


「魔食のイニミタブリーとは《人神奇譚》に出てくる人族の王であり、英雄のロイス・バラードが持っていたとされる神話や、おとぎ話にしか出てこないイニミタブリーよ。魔食のイニミタブリーは一度発動させれば相手の魔力を全て奪い尽くすまで止まらない。ただし人体にある魔力までは吸えないから対人戦では敵の魔力を吸い取ることで、魔法を使わせないと言うチートのようなことができるわ。そして、全身が魔力で出来た魔獣、魔族、魔物は発動させれば魔力を吸い取り、それだけで消滅させることができるわ。それが魔食のイニミタブリーの力」 


「でもさっきの戦いの時、魔力を使ってもサバラウザを食べたりはしなかったよ?最後に死ぬって時に初めて魔食のイニミタブリーってのが使えたんだけど自分の意思で発動って出来ないのかなぁ?」 


「おそらくは今までに出会ってきたのが人ばかりで魔物や魔族との戦いが少なかったから無意識に制限をしていたのでしょうね。だけれどサバラウザとの戦いで制限を解除することが出来た。おそらくこれからは魔力を使えば自動的に魔食の効果が付くはずです。つまり、どんな技いや、魔力を体から出した時点で魔物、魔族、魔獣には必ず勝てる。対人なら防御しつつ、術を消失ができるようになると言うことになるわね」 

 

「それなら残り三つは簡単に終わるね!」 


「それはどうでしょうね」 

 

ミモザは紅茶を飲み干し、残りの3体の情報をユイトに伝えた

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