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人神奇譚  作者: いかのてんぷら
第四章 希望の虹の先に
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復讐の終わりは

「アサヒっ!」 


「あなたはこっちよ!!」 


『水牛ッ!!』 


「あなたにかまっている暇はないわ!『空倍エアンメッ!!』 

 

ナナはアイの放った『水牛』を空気を倍に増やし、そこに一時的なバリアを作る『空倍』で対処したのちに、すぐさま急いでアサヒの元へと走り出し倒れたアサヒを優しく起こした。

 

「アイっ!アレを頼む!」 


「了解っ!!『水流撃・穿』!!!」 


『土白雨槍ッ!!!』 


二人の逃げ場のない攻撃に意識を失ったアサヒを抱き抱えさらには、魔力も切れかかっている状態の『倍倍増』では全てを捌き切ることはできず、『倍倍増』の間を縫って数本がナナに突き刺さった。 


「────うっ…ナナ!!大丈夫か!!なんで俺を見捨てなかったんだ!!」 


魔力が完全に切れたナナはアサヒの方をゆっくりと見ながら力無い声で語りかける 


「あなたがいた2年間は…本当に楽しかった…暗くて一人ぼっちだった…話しかけ……はあなただ……わた……しあわ………だから……あな…いき……だいす…」 


「ナナ?おい!!死ぬな!死なないでくれ!!俺を一人にしないでくれ!!」 


「何だ…まだ悲しめる心はあったんだな」 


「ちょっとユイト!そんな言い方は!」 


「だってお前は僕達から全てを奪ったんだ。家族を。友を。なのに自分が奪われるのは違うのか!?ふざけるな!!お前は一人、二人大切な人が死んでも、足りないくらい僕達から奪ったんだ!!」 


「それはお前たちが俺たちの家族を!大切な弟を殺したからだろうが!!」 


「だったらそいつらだけを殺せばよかっただろ!!なんで島のみんなを殺した!!そんな必要無かっただろ!!」 


「調子のいいことを言うな!!!お前達は俺から弟だけでなく、ナナまで奪ったんだ!ナナは俺に優しくしてくれたのに!!」 


「そんなの島のみんなだってそうだろうがッ!!」 


二人は怒りに身を任せて『魔岩』と『発炎手速イグニート』をぶつけ合った。何度も何度も弾かれても、繰り返して作り、ぶつけ合った。が、どちらにも決定的なものにはならなかった。 


「アアアアァァァァァァァァァァァァァッ!!」 


「アアアアァァァァァァァァァァァァァッ!!」 


二人のさまざまな想いがこもった『魔岩』と『発炎手速』は互いの術を通り抜け、相手を貫かんとする勢いで体にぶつかった。 


「ユイトっ!!大丈夫!?」  


脇腹あたりを刺されたユイトは激しい痛みと魔力の使いすぎで倒れてしまった。 


くそっ思ったより傷が深いな…このままじゃアイを殺る前にこっちが倒れちまう。お目当ての壁画は見れたんだこれ以上長居するわけにはいかない。 


「アイ…次会う時には必ず殺してやる」 


「───それで戻ってくるの?殺したらお母さんやお父さん…ナナさんやデンさんは戻ってくるの!?」 

 

「黙れッ!!それは奪った側だからだろう!!俺は奪われたから奪っているんだ!!」  


「私たちだって奪われた!あなたに!!」 


「だからお前たちも今俺からナナを奪ったんだろう!」 


「だからそれで最後はどうなるの!!奪われたから奪った奴らを皆殺しにして!!何になるの!!」  


「───────最後には奪われた別のやつに殺される。それまで奪い続ける。そうだろ?アサヒ」 


アイがアサヒとの会話中に治癒をしていたユイトが会話を割って入る 


「結局人を殺したら誰かが許すまでは殺し続けなければいけないんだ…もっとも僕は許すつもりはないしアサヒも許すつもりはないと思うが…」

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