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人神奇譚  作者: いかのてんぷら
第三章 定められた血
60/160

恐怖の象徴と砕けた精神

花爆フラグ・プレシオス』  


《オーバーフロー》を使ってもまったく差は縮まらないどころか目に見えて差は広がっていくばかり。 


「なぁエクスアップ…アイツの能力は爆破だけじゃないよな。」 


「あぁさっきからトラが狙撃しているが全て突然弾道が真下に変わっている…《方向転換ディレクション・ソリュート》が奴の魔術で爆破は《爆激のイニミタブリー》なのだろう。普通の鍛え方ではあそこまでの爆破はできない。あれも《方向転換ディレクション・ソリュート》を使って威力を増しているなら納得はいく。だがもし《方向転換》が奴の能力なら勝ち目はおろか、かすり傷一つつけられないな。」 


「なら絶対に奴が《方向転換》を使えない状況にするのが、時間稼イキノコルぎの条件か…」 


「─────その目…気づいたんだね。俺の真の魔術に。だがどうやら勘違いをしているみたいだね。まだ勝てるんじゃ?って。まだ生き残れる。まだ時間を稼げると。君は俺が手加減をしているから生きているに過ぎない。何故俺が最恐なのか考えたか?それは凡人オマエラでは足元にすら及ばないからだッ!!」 

 

「ユイトッ!!ペンダントから魔力を吸い取れ!手遅れになる!!」 


エクスアップの言葉を聞き、その意味を考えるよりも先に手をアイからもらったペンダントに触れたと同時かそれより早くにグリオスは最大火力の術を放った。 

 

『魔技・大回炎獄龍波フレアムス・ギガルーション

 

半径2キロほどの距離をとてつもない速度で爆破の渦が飲み込んでいく。建物は溶け、新人類やリッターは苦しむ間すらなく一瞬で蒸発する。まさしく地獄絵面であった。 


「────は?」 


もちろんそんな爆発の中心にいたユイトが生き残れるはずもなく、人生三度目の死を味わう事となった。 

 

「なんだよ…あれ。あんなのに勝てるはずがないじゃないか。」 


それは今までの攻略ヤリナオシとは違い、いつまたあれが来るかわからない。自分が死んだことにすら気づけないと言う恐怖にユイトの心は折れ、いつの間にか膝をつきながら涙を流していた。

 

「──────ユイト…立て。今出来ることを「無理だ。立てないよ。あんな死に方人の死に方じゃない!僕はたまたま君がいたから今まだ生きてやり直せるが!もし魔力が尽きてやり直せなかったら!?嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だッ!!もう死にたくない!」 

 

確かに魔力を使って時間を巻き戻し、死をなかったことには出来るが、その恐怖や絶望は拭うことはできない。ましてや痛みはなくとも一瞬で肉体が消え去る感覚なんて忘れられるはずがない。それに巻き戻しには大量の魔力だけでなく、ものすごく精神を削る命懸けの術。通常であれば一回で気が狂うようなものを3回も行ったんだ。無理もない。 


「だがユイト。ここで諦めたらアイはどうなる。爆発からは逃れてはいるが間違いなくアイツに殺されるぞ。お前はそれでいいのか?それじゃあだめだろ!?アイを守るんだろ!!だったら立て!!立ち上がって何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も!!アイツを殺すまでやり直せ!!」

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