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人神奇譚  作者: いかのてんぷら
第三章 定められた血
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作戦と援軍

夜空を照らす満月を眺めながら、ユイトはオータスが言っていたアサヒの身に起きた悲劇について考えていた。 


アサヒの復讐心は確かに正しい。僕も、もしアイが理不尽に殺されたらそいつらを全員殺してしまうはずだ。でもアイをアサヒに殺させる訳にはいかない。最悪僕がアサヒを…


「ユイトっ!援軍の第四隊と第一隊が来たよ!」 


言われるがままアイに着いていくと何万ものリッターが集まっていた。 


「すごい!こんなにもリッターが集まるなんて!」 


「みんなアンタに礼がしたくて集まったんやもっと誇れユイト隊長!」 

 

そう言いながら近寄ってくるのは腕に隊長のマークと大きく4と書かれた腕章を付けた傷だらけの顔の青年だ。金髪に淡い緑の青年の第一印象は爽やかな朝って感じだ。  


「そうです。本来ならもっと集まる予定だったのですが、あいにくすぐに動ける隊は我々だけでしたので。」 

 

青年に続き、近寄って来たのは同じく腕に隊長のマークと大きく1と書かれた腕章を付けた綺麗な黒い瞳の老人だ。長く白い髪を後ろで縛り、腰にある刀を持ったその老人はまさしく老剣士って感じだ。


「ありがとうございます!でも誰が援軍を…」  


「────行っただろう?”最善を尽くす”って。だから僕が今直ぐに来れる戦力を用意したんだ。」 


「俺は第四隊隊長トラ・アリガウス。よろしくな《英雄》!」 


「私は第一隊隊長タリ・マグリニクトです。お会いできて光栄ですユイトさん。」 


「それでは最終作戦会議をしましょうか。」 


そう言うオータスに着いていき、作戦室で最終確認を始めた。 


「敵の戦力はおよそ1万その中にはグリオス…戦場の亡霊に、マイヌ・タカピタもいます。また敵の一万は全員敵意に敏感らしく、攻撃をする前に避けてくるとの情報です。それから───────」    



「なるほどなぁそんだけ強いなら確かにジック・ウライが負けたってのも納得やわ。広範囲爆発に完全な不老不死、それに新人類達も対策の最低条件に新人類より速くないと行けないとか流石に不利やな。」 

 

「ですがそれは一対一の対策。多対一なら仮に奴らより遅くともやりようはある。奴らは約一万対してこちらは約3万。数の有利を使わぬ手はないでしょう。」 

 

「なるほど。新人類は基本3人で相手にすると。」 


「僕の仲間に回癒師チユシがいるので回復し直ぐに戦線復帰出来るのでジリ貧で負けることはないと思います。」 


「なら最後は俺達隊長が誰と戦うかやな。正直俺は不死身相手はキツいで?なんせ俺は遠距離砲撃を得意としているからな。不死身相手に最も有効な対処法は塵になるまで切り刻むか、封印、それか不死身のカラクリを解くことや。だからどっちかと言うならグリオスの方がまだ楽や。」 


「オータスさんの戦闘には如何なるものでも足枷にしかならない。私は隊をまとめつつ、新人類達を削りながら、非常事態に備えておきましょう。」 


「オータスには変わらず最速で不死身を殺し、最恐グリオスと戦って欲しい。負担が多いですが大丈夫ですか?」 


「あぁ心配してくれてありがとうユイト。私の心配はいらないよ。そのための《最強ボク》だからね。」


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