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人神奇譚  作者: いかのてんぷら
第三章 定められた血
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魔龍退治開始

薄暗い鍾乳洞の中、俺…アサヒ・ブランデーは目を覚ました。 


「───────起きたか?アサヒ」 


「頭が痛い…ズキズキする…」 


「それは麻酔が切れたからだろうな」 


そう言いながら霧のような暗闇から、一枚の写真を取り出しアサヒに見せる。 


「明日ここを出てコイツの血は魔力を増やす力があるし、力試しにちょうどいい。」  


「コイツってまさか《五代魔龍》の一体《風神龍ウィンドルガン》!!まさか本当にこんな奴と!?」 

 

「あぁ今のお前ならコイツくらいなら余裕とはいかないとも勝てはする。」 


そう言いながら部屋を後にした。理解が追いつかないアサヒを置き去りにして…


─────────────────────────

 

兄さんの魔術『ダーク』で、ウィンドルガンが見える崖に来ていた。 


「あれがウィンドルガンだ。俺は先に戻るから、終わったら呼んでくれ。あとアルファルクがアイツのウロコが欲しいと言っていたから体の一部でも持って戻ってくると、アイツが何かプレゼントをくれるかもな。」  

 

そう言いながら濃い霧の中に消えていった。 


「兄さんの魔術の『ダーク』って、やっぱり強すぎると思うんだよなぁ…」 


兄さんは魔石との適合率が100%じゃ無いと使えない、魔術が使える魔術師だ。魔術は完全にランダムだが、通常の魔法やイニミタブリーでは使えない魔法が使える。俺も魔石と融合してより強いマホウを手に入れたいが兄さんが許可を出してくれないのだ。 

 

ゴォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!! 


辺りの地面をまるで板ガラスかのように最も簡単に砕きながら吠える。その怪しく光る黄色い瞳はアサヒを見つめていた。 


「思っていたよりもずいぶんとデカいな。」 


その巨体は遠くから見ると小さな丘くらいはあるだろうな大きさだ。 

その巨体を生かした体当たりから戦闘は始まった。 


「やっぱり飛べるのかよ!」 


そんな嘆きも虚しく体当たりを間一髪交わしたアサヒに向かって、ウィンドルガンが口から大量のカマイタチを作り、放出した。 


火流炎刃カリュウエンジン!!』 


ウィンドルガンのカマイタチに対抗して、アサヒも火の刃を放出する。  

その瞬間アサヒの脳裏に”次の攻撃が見えた”

すぐにアサヒは攻撃範囲から出ると、すぐに”そこ”にウィンドルガンの強烈な尻尾の一撃が繰り出されていた。


「なるほど…これが真実の書の未来視か。見たいタイミングや見たいものが見えるんじゃ無く、危機を先に知れる。そんなところか。」 

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