破片
「この中にお家があるんだよ!」
彼女の指の先は一個の割れた鏡だった。
皆が「鏡?」と不思議に思っているとサナが話す。
「私が外に出たら、割れちゃって…でも入れるはずだよ!アルファルクはいっつもここから出てたもん!」
そう言いながら割れた鏡に触れたが、ピクリともせず、サナは驚きながら「嘘じゃないんだよ!本当なんだよ!」と言っている。それを聴きながら、エクスアップは考えがまとまったみたいだ。
「鏡はおそらくアルファルク以外が通ると割れるんだろうな。つまりあと2枚以上見つけないと殴り込みにいけないってことだ。」
「なるほど…なら突撃メンバーと鏡を守るメンバーに分けないとってことか」
「他に鏡がありそうなところはある?」
その答えに頷くサナに僕らはついて行く。そんな時だった。
「あれあれあれ?なぁんで逃げ出してるのかなぁ?失敗作君?君たちもなんなんだい?友達の家の前に集まってんじゃねぇーよッ!」
そう言いながら、大鎌で切り掛かってきた。それをかわし、刀を抜く。
「みんなは先に鏡を守りに行くんだ!奴らは鏡を壊すつもりだ!」
「──────ッ!なるほど!確かに鏡を作れるのはアルファルクだけだから、鏡さえ壊してしまえば誰も入れない!「そうだ!さぁ早く!」
ユイト以外の皆は急いでサナの言う鏡のある場所まで走り出す。その直後奴は名乗り出した。
「俺は絶対平和神教第四教会助祭 ダイリ・オーユクリス 冥土の土産に教えてやるよ」
「なら僕も名乗ろうか。僕の名は《英雄》ユイトだ。」
壁から石が転がり落ち地面に落ちる。その瞬間二人の刃が、激しくぶつかり合う。金属が軋む音が反響して耳を貫く。
『水撃ッ!』
ダイリの周りに水滴の様な水が10個ほど現れ、勢いよくユイトの体目掛けて槍の様に伸びる。
それに対してユイトは《土岩煙》でダイリの視界を奪いながら水撃を交わす。
「───────そんなもので俺を倒せると!「あぁ倒せる」
ユイトはダイリの背に瞬時に移動し、エクスアップでダイリの体を貫いた。
はずだった
「《水人形》って知っているかな?さぁて本体はどこにいるでしょうか?」
振り向くと大勢のダイリがユイトに向かって走り出していた。




