国民番号3768号
「って言うのが、エクスアップと僕の想像だ。あくまでも”想像”だ。今分かっている情報を元に考えただけで、もっと情報が分かれば、別の可能性だって考えられる」
皆に、エクスアップの想像を話したが、案の定皆は黒幕に対し、強い怒りを宿していた。
「────確かに辻褄が合います。ですが、この子が起きてキチンと話をしないと今の所はただの妄想に過ぎないですよね。」
「確かにもしかしたらただの迷子かもしれないよね。」
そんな幻想は当の本人により、すぐに打ち砕かれた。
「あの?ここは…貴方達は誰ですか?」
「僕らはリッター。ここは僕らの今日の野外場だよ。安心してくれ僕達は君の味方だ。何があったのか教えてくれないかい?」
「リッター…?味方なの?」
そう言う彼女に僕らは静かに頷く。
「なら!私の”兄弟達”を助けてあげて!アルファルクって人に捕まってるの!私が外に行きたいっていったらアルファルクが怒っちゃってみんなが私を助けてくれたんだけどこのままじゃみんなが!」
「大丈夫僕達が助けだす」
「本当?」
皆がほぼ同時に頷くその様に少女は安心したのかまたすぐに眠ってしまった。
「──────ねぇユイト…当たっていたみたいだね。」
「あぁ最悪な想像が現実になっちまったな。」
「なぁユイト、アルファルクって奴についてどう思った?俺は独裁国家の国王見たいだって思った。」
「僕も同じ感想だな。強いて付け加えるならたぶんそいつはただの独裁者じゃない相当強いって事だな。あの子の言う”兄弟達”は多分他の人造人間の事だろう。数は分からないが9歳くらいの知能を持っているのが、最低でも2人以上居るのが裏付けている。」
皆と話し合い、今後についてより詳しく考えていると、明るい世界はあっという間に暗くなっていた。
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「うん!こっちにアルファルクと私達のお家があるよー!」
「うんありがとう!そう言えば君はなんて名前なの?」
「私は3768号って名前だよ!」
人の名前とはかけ離れている回答に質問したヤヨイは目元に少し涙を溜め、「そっか…」と言うしか無かった様だ。
「なら!今日からあなたはサナちゃん!3768号の3と7から取ってサナ!どう?可愛いくない!」
「サナ!うん!可愛い!」
なんとも安直な考え方だと思ったが、本人は喜んでるからいいのかなと考えるのをやめた。




