闇の中
満点の星空が空に川を作る様なそんな夜。窓をあけ、今日あったことを整理しているそんな時誰かがドアを叩いた。
少しばかり急ぎながらドアを開けると、そこには昼間村人にぶつかっていた少女がいた。
「────あっあのッ!今日の話あれは本当は「人なんだよね。「えっなんで…」
まるで鳩の口から鳩が出てきたかの様にポカンとした顔をしていた。
「…僕は魔物の専門家さ。話を聞く限り魔物、魔族、魔人。全て違う特徴を持っている。それに、あんなに泣きそうな顔をしていたら、誰でも信じるよ。」
「そんな!泣きそうな顔してないです!…でもありがとうございます!わたし、ヤヨイっていいます!」
ニコッと笑うヤヨイと共にガロンガッシュが封印されている森の中の浅い洞窟へと進んだ。
「ここです!以前に、私を庇って、体を変な蛇に噛まれてから姿が変わったんです。けどそれから少ししたら、暴れ出しちゃって。今日がその日から丁度一週間なんです。だからもしかしたら暴れたりするかもしれないです…。」
「なるほど…魔力を溜め続けているのか…体のキャパを越えると、激しい痛みと苦しみで、体を焼かれるかの様な痛みに襲われる《魔力暴走》だな。手っ取り早く治すには、魔法を使った大規模な戦闘。まぁなんとかするよ。信じて待っていてくれ。」
「──────はいッ!」
ヤヨイを、洞窟の外に待たせ道なりに洞窟を進むと、そこには暗闇の中から黄色く光る瞳がこちらを除いていた。
「君が、ガロン・ガッシュくんだね。僕は、ユイト。君を助けにきた。」
その言葉に多少驚いていたが、すぐに無愛想な顔に戻っていった。そんか彼が、ゆっくりと話し始める
「…俺はバケモノだ。藍色の体に、四本の腕…これのどこを見て、俺を人だと言うのだ?」
確かに彼の見た目は、バケモノと言うにはピッタリの見た目をしていた。傷だらけの藍色の体、暗い茶色の髪、黄色く光る瞳。そして何より恐怖を煽るのは、斬られた断面がそのままの、肩上から生えていたであろう二本の腕と、その下に生えている四本の腕。その全てがそれをバケモノだと訴える。
「いや君は確かに人だ。僕は知っているだからもうだい「─────だまれッ!!!何も知らないくせにッ!もう関わらないでくれッ!もう押さえられないんだッ!」
そう言う彼は身震いし、乾き切った喉を血肉で潤そうとする獣の様だったが、彼の瞳はもう人を殺したくないと、願っていた。
「なんだ。やっぱり君は人じゃないか。僕はリッターだ。困っている人に手を差し伸ばす、それがルール。大丈夫僕が闇の中から、君を助け出す。」




