夢と記憶と万年筆
「アサちゃんって結局何を買うの?」
「私は万年筆をプレゼントしようと思っています。隊長と言う職は事務作業も多いですから」
「なるほど…なかなか考えられてるね私やヤヨイちゃんとは違って」
「私はまだプレゼント内容話してないですよ!」
「分かりきってるじゃーん」
「まぁ…確かに」
「アサまで!!」
「だってみんな誕生日に箱で買ったカイロでしょ?」
「いいじゃん!寒くならないし!」
「カイロは悪くないんですよ?ただカイロにした意味を言ってみて下さい」
「────忘れてたからカイロにしました…」
「ね?」
皆と笑いながら歩いていると何か”不思議な魔力”をアイは感じたが、二人は感じなかったと言うので忘れることにした
「そんなこと話してたら着きましたね」
しっかりとした高そうな店の中に入ると、木や万年筆に使うインクの匂いがブワッと香る。不思議な匂いだが意外と不快ではない。
「どれにしましょうか…」
あまり万年筆には詳しく無いアイやヤヨイですら分かる。これは高いと。
「お金は大丈夫なの?さっき貯金は出来ないって言っていたけど」
「貯金はできないですけど一度にドッと入るので自然と貯金出来てるんですよ〜」
貯金は出来ないが溜まりはしているという事は高い買い物はしていないのだろう…とアイが考えているとアサがどれにするか決めた様だ。
「なかなかいい値段だね…」
「使わないと私も怒られてしまいますから」
アサが会計を済ませ、買った袋の中には黒と金の使いやすそうな万年筆が入っていた。
「次は私ですね!」
ヤヨイはルンルンで歩き始めるとすぐにその店に着いた。
「この店は?」
アサがそう聞くと驚く回答が返ってきた。
「オルゴールです!」
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「ハルマは何をプレゼントするんだ?」
「ふっふっふ…”夢”かな」
二人は3本の木刀を持ちルンルンで街を歩いていた
「おいおいこれってまさか…」
「えぇ漢なら誰もが必ず通る道…ドラゴンのキーホルダーです!!!」
ガロンはあまりの感動に涙を流しながら拍手をした。
「ハルマ…お前は”分かってる側”だな」
「しかも金!!目は赤!!剣にドラゴンが巻き付いてるやつ!!これは涙を流す事間違いなしですよ…」
「素晴らしい…素晴らしいよ…この光沢にドラゴンの迫力…カッコ良すぎる…」




