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人神奇譚  作者: いかのてんぷら
第六章 君は彼を理解する
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罪滅ぼし

月明かりすら通さない曇りの夜。ある村は火に包まれ新人類により壊滅的な被害を受けていた。逃げ惑う人々を躊躇いなく殺す。戦う術を持たない彼らにとって必中の魔球作貫ディスペントレーザーは悪魔以上の物だった  


「うわッ!!」 


一人の少女が転び、新人類に追いつかれてしまう。ニヤニヤと気味の悪い笑顔を向けながら剣を振り遅したその時天から舞い降りた黒い翼を持つ剣士が少女を間一髪救い出し、そのまま刀で新人類をバッタバッタと薙ぎ倒した。 


「ここは危ないから早くお父さんとお母さんの所に逃げて」 

ユイトは道端に生えていた花をちぎり、少女に渡し避難所に向かって走らせた。小さなため息を吐くと翼を大きく広げ目の前に広がる大量の新人類達を相手に戦闘を開始した。 


────────────────────────

 

「ユイトただいま戻りました」 


「おつかれ様ですユイト様。今回は7日間の遠征でしたからしばらくゆっくりと」 


「いえ、すぐにまた近隣の村に出向き、魔物や和神教の討伐を」 


食い気味に言葉を発したユイトにお返しと言わんばかりにミズナは強く休めといい聞かせた。 

 

────────────────────────


「ユイト出てこないね〜」 


「ここ最近は常に遠征か部屋に籠るかで、ご飯も食べにこないし…大丈夫かなぁ?」 


「任務も基本的に別だしな」 


「ユイトは空を飛べるから遠くに、私達は近くに、で完全に別ですもんね。ハルマも最近は私達と一緒に任務する事が多いですし」 


「そうだね…頼られてないと言うか…俺も一応飛べるのに…」 


アイ、ヤヨイ、ガロン、アサ、ハルマがテーブルにあるお菓子を食べながら話しているのをサナはジュースを飲まながら聞いていた。皆が暗い顔をしながら話しているのを見て我慢できずに声を出す 


「そんなに不安なら聞けばいいじゃん!!」 


「いやあんまりそう言うのは聞きにくいと言うか…」 

アイがそう言うと続けてサナが言う  


「聞きやすい空気にすればいいんだよ!ユイトが困ってることを手伝ったり、珍しいものをあげたりとか!」 


「聞きやすい空気か…」 


ガロンが呟くとアサが思い出した様に叫ぶ 

 

「そう言えば第七隊結成から3周年ですね」 


「パーティでもやってそのあとに聞いてみる?」 


「その方が聞きにくくないか?」 


「でも今みたいに暗い顔をしたユイトに聞くよりかはちゃんとした答えをくれそうじゃない?」 


「そうですね。何故暗い顔をしているのかすら分からないですから、そうでもしないと明るくならないと思います」 


「よーしそれじゃあユイトを元気にして、何があったのかを聞く大作戦開始だ〜!!」 

 

皆は和気藹々と話し合いを始めた。 


────────────────────────

薄暗い部屋の中でユイトは地面に座り込んで泣いていた 


「また……また守れなかった……」 


手には所々に血がついた花が握られていた。

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