表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
人神奇譚  作者: いかのてんぷら
第五章 思いと願いを現実に
101/160

大切な人を守るため

 暗闇から現れたオリーブはすぐに鏡の中へと入り、ぐったりとしたアサヒをアルファルクに見せる。それを見たアルファルクは急いで治療を始めようとする。そんな時オリーブがアルファルクに話しかける。

 

「アルファルク…アサヒは治るのか?」 


「正直これだけの出血じゃあ厳しいね」 


「そうか……なら俺の血を使え」 


「…それは命を捨てる覚悟がある。と言うことかい?」 


「あぁどうせ病に犯されたこの体じゃあそう長くは生きられない。元に俺の魔術《ダーク支配者マスター》も出力がかなり落ちている。この力もアサヒに与えてやることが出来るのだろう?」 


「なるほど…どうせこの量の血を与えて死ぬと言うなら力を継承して死ぬと」 


「魔術を継承させると前の持ち主は負荷に耐えられずに死ぬ。その後に新鮮な俺の血を輸血すればアサヒは生き返る。新たな力と共に。」 


「だが君が死ねばそれこそ保守派は終わりだよ?今でさえ過激派を抑えられずに他国に侵攻しているのに」 

 

「それも大丈夫だろう。俺が向こうに着いた時には、すでにグリオスとパ・スミレはやられていた。これで過激派の残りはスノードロップとマイヌだけだ。残りの神父の穴埋めは俺の部下から選ぶといい。ちょうど人数分いる。それに皆、心から平和を望むものばかりだ。お前の様に平和のために力が必要出あることも理解している。確かに人道的では無いがな。」 


「新人類には全員犯罪者しかいない。確かに人道的では無いが、世直しとしては最適ではある。仕方ないんだ。……なぁオリーブ。本当にいいんだな?」 


「─────あぁ…これから面倒をたくさんかける。すまない、アルファルク…俺の代わりに新たな…真の平和を手にした世界をその目で見届けて欲しい。」 


オリーブはそう言い残すとアサヒの体にそっと触れ、全身の魔力をアサヒの体に注いだ。その最後の一瞬まで見届けたアルファルクはオリーブの遺体をゆっくりと持ち上げ、机の上に置き輸血を始めるのだった。 


────────────────────────


「もうだめだ…すまない!ハサッ!」 


道端で今にも新人類に殺されそうなタイテンの兵士を風を切る様に走り現れたユイトが新人類を真っ二つに切り捨て、助け出す。 


「最後まで諦めてはだめだ!ほら立って!立って守るんだろう!大切な人を!」 


「はっハイッ!!」 


ユイトはその言葉を聞いて頷くと再び戦場を走った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ