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162 親友に・・・拗ねられた? その5

千鶴は重い溜息を吐き出してから、言った。


「別にさ、人の恋愛にあれこれ口を出す気はないし、その人が好きでしているのなら別にいいんだけどさ。でもねえ、あんまり気分がいい話じゃないし、ましてそれが知り合いだったら尚更じゃない。麻美が聞かされた話もこんな感じの事なんでしょ。だけど、嫌になるわね。高校生を相手になにさらすのよ」


千鶴の言葉に相槌も打てずに私は千鶴の顔を凝視していた。


「ほ~ら、そんな顔をしないの、麻美。当たってほしくなかったけど、当たったみたいね」

「なんで知って・・・ううん。なんでわかったの」

「簡単なことよ。和彦の父親も、和彦と同じ会社にいるんでしょ。かなり前に和彦の父親もうちの会社の担当だったことがあったのよ。・・・ああ、違った。担当していた人の上司として何度か来たことがあったんだって。私は会ったことがないから知らないけど、和彦って父親にそっくりなんでしょ。そのことを先輩から教えてもらったけど、ついでにその当時の和彦の父親の人気ぶりも聞いたのよ。既婚者だと知っていても、熱を上げる人が多かったらしいわね。中には愛人希望の人や、奥さんから奪い取ろうとする過激な考えを持った人もいたらしいわ。そうしたら、和彦の家に押しかけて騒動を起こした人がいたそうね」


そんなことがあったなんて知らないし、聞いてない。


「その思い詰めた誰かに食われたんでしょ、和彦は。そこは同情するけど、なんで真剣な交際を諦めて遊びまくるのかがわからないのよね」


うん、そこは同意。でも少しならわかる気がするかな。ある意味復讐しているのかなって、思うもの。


「復讐だなんて、麻美らしくない言い方よね。というか、なんで理解あるのよ。麻美はこういう話って駄目だと思っていたのに」

「千鶴、私は理解があるんじゃなくて知識として知っているだけよ。少女漫画もなかなかな内容のものがあるじゃない。吉祥天女やバナナフィッシュやファミリーとか」

「吉祥天女? バナナフィッシュ? ファミリー? 麻美はその漫画って持っていたの?」

「持ってないけど、連載中に読んでいたのよ」


なかなか衝撃的な内容だったのよね。幼女趣味や児童ポルノって言葉をこれで知ったし、アメリカじゃゲイが当たり前のことかと思ったし。それを少女漫画で描くのかよって、衝撃だったし。


「だから、麻美。ボソボソ言わないではっきり言ってよ。確か麻美の好きなツーリングEXPもそんな内容じゃなかった」

「違うけど違わないね。ディーンはどちらもイケる人だった・・・って、話がまたずれているってば。まあ、いいや。私達が何を言ったって、和彦は変わらないと思うし」

「それには同意するわ。まだ25歳なのに、いろいろ捨てているものね」


千鶴と二人で盛大にため息を吐き出した。


「そろそろ送りましょうか。遅くなるとおじさんたちも心配するものね」

「私は夕食が心配よ」


千鶴が泊まるための支度をしている間に、私はカップを洗っておいた。車に乗って今度は楽しいおしゃべりをした。


「そうそう、聞くのを忘れていたけど、結婚式の準備ってどうなっているの」

「え~と、式の流れはほぼ決まって、料理が決定して、引き出物も決まったわね」

「それだけ? 席とかは決まってないの」

「それはね、これから招待状を出すから、それで決定するのよ。招待客はほぼ決まったから、来週招待状の文面を確認して、それでよければ印刷に出すのですって」

「なんか、遅くない?」

「全然遅くないからね。だって式は4月の初めでしょう。今は12月よ。年が明けて1月の末までに招待状を届けて、その返信が2月末までにする予定で、それを見て席の調整をすることになるのですって」

「ふう~ん、そんなものなんだ。そういえば来週よね。ドレスを見に行くのって。本当に私達も行っていいの」

「うん。確認済みだから、大丈夫よ。というより、私はドレスを選ぶのに自信がないから、一緒に選んでくれると嬉しいんだけど」


私の言葉に千鶴が声を上げて笑った。


「確かにね。麻美が自分で選ぶとおとなしいものになりそうね。そうねえ、どうせならベルサイユ宮殿に行くくらいのドレスを選んでみる?」

「げっ・・・それはちょっと」

「げっ、じゃないわよ。あのねえ、結婚式ぐらいよ、ドレスが着れるのは。そんなチャンスにしり込みしてどうするのよ。どうせ試着はタダなんだから、いろいろ着てみて写真に残しましょうね」


なんか頼んだのは間違いだったかもしれない。


などと少し思ったら千鶴が聞いてきた。


「ねえ、式はチャペルだったかしら」

「ううん。神式のほうをお願いしたよ」

「じゃあ、白無垢なんだ。ねえ、着物のお色直しってあるの」

「えーと、披露宴には色打掛けで入場するのね」

「ええっ。じゃあ白無垢姿は見れないの」

「白無垢は確か式の間だけよ。その後は綿帽子は駄目になるんじゃなかったかな」

「白無垢姿って私も見れないかな」

「それだと時間をかなり早く来てもらうことになるけど」

「それでもいいから、出来ればみたいの」

「わかった。ついでに聞いてみるよ」

「うん、お願い」


家に着いて、千鶴も手伝ってくれて夕食を作り、食べているところで千鶴がうちの両親にも、私の白無垢姿が見たいとお願いしていたのでした。


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