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殺戮者キメラ

「第一波放て!!」


俺の号令によって魔法がリビングデッド達を焼き尽くし凍らせ砕いてゆく。


「撃った奴らは少し後ろに下がってまたすぐ放てるようにしとけ!!」


第一波を放った魔法使いたちは魔力の残りがない場合ポーションを飲んだりもう詠唱をしている人までいる。


「第2波放て!!」


次の瞬間にはリビングデッド達は塵と消えていく。

しかし、問題は前線のリビングデッドだ、前衛がいる所に範囲魔法を発動すると巻き込んでしまう為リビングデッドの殲滅は前衛に任せるしかないのだ。


「こいつまだ起き上がってくるのか!!」

「たった助けてくれ!!」


しかし前線はかなり悪い状態でかろうじて踏み止まっていた。


「お前らパニクってないで頭をきちんと狙え!!体を狙ってたらすぐに倒せるものも倒せない!!」


その言葉を聞き冒険者達の顔からは少し恐怖の表情が薄れ、正確に頭を狙い始める。


━━轟!!


前線の向こう側では範囲魔法がリビングデッド達を消し炭にしている。


「は、はははは消えていくあの化け物たちが消えt━━━」


━━グシャリ


気を抜いた冒険者に隙を見せたなといわんばかりに巨大な爪が振り下ろされ袈裟掛けに真っ二つになる。


「なんとなくわかってたけどまさか本当に出てくるとはな………」


順調にリビングデッド達を殲滅する事などこれを仕掛けた側が許さないはず、更にはこの大量の死体を生み出すにはこのくらいいるとは思ったがまさかここまでだとは思わないだろ……


そこにはライオン、ドラゴン、大蛇の魔物を縫い合わせて出来た動物が立っていた。


━━キメラ


それはギリシア神話にでてくるテューポーンとエキドナの娘で山羊の胴に獅子の顔を持ち尻尾は毒蛇という有名なものだ。

しかし、このキメラは黒曜石のような鱗を無数に生やしたドラゴンの羽根と胴を持ち、顔は見られただけで心臓が止まる程の鋭い眼光を持つ獅子、更に尻尾は人など丸呑みにしてしまうほどの大きさの大蛇が付いている。


「あぁ、これは骨が折れるどころか心が折れそうだな………」

「Gruaaaaaaaaa!!」


俺はその咆哮と同時にキメラへと飛び出した。

今日はシファーちゃんの解説コーナーはお休みです



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