番外編 餅つき大会
機能は予告もせず0時投稿なんて馬鹿な事をしてしまいすみませんでした。
年末年始の空気にはアルコールでも入っているのでしょうかね、普通はしないことをしたくなりますね……
白い魔物を倒し竜車まで持ち帰るとファルを始めアガナ達傭兵団の一員が竜車の前で集まっていた。
「おー揃ってるな」
「マスター遅い」
「誰のせいだろうな、杵で倒すなんて縛りプレイしてなけりゃすぐ勝てたわ」
「こらこら、折角の行事なのだ、仲良くしないと楽しく無いのだ!」
確かにアウルの言う通りだな…………いや、完全にアスの顔が待ってましたって顔してやがるな。
「アウル、賄賂でも渡されたか?」
「えっ?そんな事ないのだ」
「本当か?ならちゃんとこっちを見ろ」
「うえっとぉ…………」
「ギルティ」
「いたっ」
「のだ?!」
明らかにグルであるアウルとアスを小突くと持って帰ってきた杵と臼を用意しその中に餅もどきを入れる。
「よーし、もどきだが餅つき大会始めるぞ!」
「いえーい」
「やったー!!」
「ご主人様、やってみたい……です」
「おっ、最初はメアからかな?」
最初のメアは非力ながらも頑張ってペタンペタンと突いていた、しかしその後のフィルの豪快な一振により第一弾の餅もどきがド派手に散っていった。
「おいおい、力入れすぎだよ。もう少しは弱めにやってみろ」
俺はそう言うと餅もどきをもう一度出しみんなに任せて少し席を外した。
「ふぁー…………疲れた、あの餅もどきモンスター倒すだけでもうくったくただな」
「ふふ、お疲れ様。はい、お茶だよ」
「ありがとさん、ファル」
ファルが持ってきてくれたお茶を一息で飲み干すと餅つき大会の方を見る。
「良いよな、こういうのって」
「だね、ありがとうねルアン」
「何がだ?」
「初めて会った時私のことを受け入れてくれて」
「礼を言われる程のことでは無いだろ?」
「ふふっ、ルアンにはそうかもね……でもルアンが何と言おうと私はルアンに感謝しているよ」
「お、おう……そうか、今年もよろしく……な?」
「うん、今年もよろしくお願いします♪」
こうして俺達の正月は過ぎていった。




