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亜人の奴隷

昨日投稿出来ずすみませんでした


みんなが異世界ケバブを食べ終わった後、俺達はまたブラブラと歩き始めた。


「この国に来たはいいが具体的には何をすりゃいいのかね」

「シファーさんからは何も言われてないんすか?」


そういえば行けと言われただけで特になにかしろとは言われてないな。

何か戦争を止める為のイベントや強くなる手がかりでもあるのだろうか?


「うん、シファーからは乗り込みましょうとだけ言われたんだ」

「そうっすか、それだと何をすればいいかわからないっすね」

「ねぇねぇ、強くなる方法とか知らないかな?」

「Grrr、Grrrrrr」

「あの国には色々な所から連れてこられた強者達が集まる闘技場があるっぽいよ?」


闘技場か、確かにそこなら強くなれそうだな。


「よし!次の目的地は闘技場だ!!」

「ごーっす!!…………いや、今のは忘れて欲しいっす……」


一人だけずば抜けたテンションで騒いでいた為今頃になって恥ずかしくなったフィルが消え入るような声で数秒前の自分を否定している。


「どうせご主人の事だから今の事で辱めて悪戯してウチが嫌がっているところを楽しむ気なんすよ!!」


言い方は酷いが間違ってないから否定出来ないんだよなぁ…………。


「しょうがないよ、ルアンサドだから」

「いや、サド…………なのか?自分でも分からんが」

「ご主人は完全にサドですよね……」


二人からの呆れの言葉に肩を竦めると早々と歩みを進め三人、いや三匹?を置いて行く。


そして、ファル立ち寄り少し前を歩いていると四つん這いになった狐の尻尾と耳を生やした子供の亜人が小太り気味の角を生やした人型のドラゴンと思われる者に鎖で繋がれていた。


「………………すみません」

「あ?誰である?ここらでは見ない顔であるな」

「その亜人は何処で手に入れたのですか?」


俺の発言に亜人が顔を強ばらせこちらを見ていた。


「これは外で村を潰して暇を潰していた時にいた上玉ですよ」

「へぇ、そうなんですか。少し鳴き声を聞かせてもらっても?」

「えぇ、せっかくなのでご自分でどうぞ?」


【時の無視】


「ねぇ、亜人ちゃん?」

「は、はい…………何でしょうか」


亜人の子に触れ動けるようにすると一つの質問をする。


「この生活から出たいかい?」

「………………」


質問をしてみるが答えは一切帰ってこない。


「ごめんね、これから俺は君に一回ひどいことをする。でないとこのドラゴンに怪しまれるからね、俺があまり痛くないように叩くからその時に助けてと言ったら助けてあげるよ」


【解除】


「ではどうぞ」


ドラゴンの合図と共に亜人の足を蹴る。


「うぐっ…………たす、けて」

「…………よし、分かった」


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