ドラゴン戦
「Glrrrrrrr!!」
ドラゴンの咆哮によってここら一帯の空気がビリビリと震えやまびこのように反響することで空気振動が飛んでいる俺達にあたりバランスが取りにくくなる。
「【ステータス】」
NO name[龍王近衛部隊]
HP1051/1051 MP527/527
腕力1342 守備力1152
魔力538 俊敏性426
器用141 運53
パッシブスキル
忠誠心Lv5
龍王の近衛Lv8
ノーマルスキル
ドラゴンブレスLv9
大地魔法Lv6
高速飛翔LvMAX
竜咆哮Lv8
━━はい、化物ですね。帰りましょう。
そう思い撤退しようとしたところでゆうに50メートルは離れているであろうドラゴンの方から肌が焼けそうな程の熱量が伝わって来る。
「不味い!!」
ドラゴンの方を見るとドラゴンの口には擬似的な太陽と言っても何の差支えもない炎の球体が出来ていた。
辛うじてファル達は戦闘になることを見越して既に離れているし直線上にはいないため広がるタイプのブレスでもレーザーのようなブレスでも当たらないとは思うが一番の問題は俺自身がどう避けるかだ。
と考えている束の間、ドラゴンは擬似太陽を口に含み次の瞬間、ドラゴンの口からはレーザーのような炎がこちらへ発射された。
「間に合わないな」
俺はひとつ呟くと次空間からナイフを取り出しナイフの腹を包むように持つとそこに次空間にしまってある砲弾ナイフをゼロ距離で当て受け止めた反動で上空へと高く上がる。
反動で手から離れたナイフがブレスへと落ちていくがナイフはブレスから約三十センチの所で一瞬にして燃え尽きた。
当たったら即死だこりゃ、こんな化け物共の領地で生きて帰ってこれりゃ誰でも強くなるわな。
ここへ送り出して来たシファーに悪態をつくとブレスを警戒して真っ直ぐには飛ばず右へ左へ上へ下へと距離を詰めていく。
「ぜりゃあ!!」
俺がドラゴンの目の前まで迫ると奴は爪でこちらを引き裂こうと腕を振り下ろすがそれを最小限の動きで避ける。
そしてそのままドラゴンとのすれ違い際にこんを抜き放ちドラゴンを切り付ける。
「Glrrrr!!」
「おお、怖い怖い」
肩を竦めドラゴンを煽るとこんを正眼に構え戦闘態勢にはいる。




