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竜勢力の領地

あの事件の後、俺達は何事も無く竜勢力の領地まで着くことが出来た。


「着いたな」

「そうっすね、で、これからどうするんすか?」

「知らんのか?俺にもわからん」

「それだめじゃないっすか?」


そんな事を言われたって俺だってシファーに強くなりたいと言ったら竜勢力の中心国に行こうなんて言われたんだから。


「とりあえず中心国ってどこだ?」

「あっちにあるデカくしすぎた馬鹿みたいな城があるところっす」


そう言いながらフィルが指を指す、それを視線で追っていくと遥か遠くにある本当に馬鹿でかい城があった。


「うわぁ、遠近感がおかしくなりそうな城だな」

「そうっすよね……」

「んで、ファルさんや、そろそろ話に加わって欲しいな」


俺がファルにそう話しかけるとプイッとそっぽを向き頬を膨らませている。可愛いです。


「ファルさん、さっきのはご主人が悪いっすけどそろそろ機嫌を直して欲しいっす」

「だって、私のあれにルアンの顔がもにゅもにゅ…………」


ファルは言葉を濁し両手で顔を覆ってその場に留まっている。


「ご主人、もう最終手段っす、さっきウチが言った作戦でさっさとあの城に行くっすよ」

「まじでやるのかよ」


俺は一つため息をつくとファルの目の前まで迫り、お姫様抱っこでファルを運ぶ。


「?!」

「ファル姫、危ないので暴れないでください?」

「ファル姫って何さ!!っっ、ちょっと恥ずかしいから!!」

「うちの姫は騒がしいなぁ」


少し気になってファルを見てみると先程同様顔を抑え、耳まで真っ赤にしていた。


「ほら、ご主人、ファルさん、早く行くっ「Gllrrrrrr!!」


何度目か分からぬフィルの呆れの混じった台詞に被せるようにドラゴンの咆哮が響き渡る。


「侵入者だぁーってか?はぁ、面倒だけどやるしかないよねぇ〜」

「軽いっすね……」

「何となく察してはいた。てかドラゴンは人間と敵対勢力だし」


肩を竦め答えるとファルを抱えたまま帯刀していたこんを抜き放ち片手で構える。


「ちょっとおねんねしててもらおうかな?」

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