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アテナの使い?

一旦状況を整理しよう、俺はアテナに言われてオル・グラドを倒す事になった、そこにゴオルの知らせを聞いて色々と決意をしてギルド出た訳だ。


で、これはどういう事だ?いきなり知らない女の子からあいつの討伐に連れて行ってくださいって。

アテナの言ってた助っ人かなんかか?


「あ、あれ?き…聞こえてますか~?」


俺が驚きボーッとしているとオドオドとした様子で彼女が聞き返してくる。


「ほら、ルアン。ボケっとしてないで」

「ん?あ、ああ……なぁ、アテナって知ってるか?」


俺の言葉に彼女は少し驚いたがすぐに元の表情に戻すと


「ええ、知っています。私は女神様のお告げを貰いここへ来ました」


意外とすんなり言ったな、もしかして俺がアテナを知っているから話してもいいとでも思ったのだろうか?

そうだとしたら少し危ういなこの子、俺がもしアテナを殺す対象として見ていて知っていたら人質なり何なりにされかねないのに。


「その発言は俺がアテナを暗殺対象として見てると知ってのものか?」

「え?そ、そうなんですか?!な、なら殺します」


あ、この子騙されやすいタイプなんだな。


そんな事を思っていると彼女は背に背負った槍をすぐさま構え俺の脇腹目掛けて一突きを放つ。


その突きを凌ぎを走らせ自分の間合いまで距離を詰めることで槍である彼女の次の手を出しにくくし自分は切りやすい位置に入る。


そこから右肩から左の脇腹にかけて袈裟斬りを放つがそれを彼女は槍を振り俺を吹き飛ばすことで回避する。


「その身体のどこにこんな力を出すもんがあんだよ」

「無駄口はそれまでです」


その言葉と共に彼女の姿が消えると一泊置いて目の前へと現れる。


「っ!!」


先程とは比べ物にならない早さでの突きが頬を掠め血が頬を滴る。


「あれを避けますか」

「カッコつけたい相手の前で殺されるわけには行かないんでね」


そう言うと俺は次空間を開き刀を落とすと代わりにナイフを二つ取り出す。


「いいんですか?そんなリーチの無いもので」

「お生憎様俺にはこれしかこの状況を打破する方法がないんだよ」


俺が言い終えるとまた彼女が視界から消え俺の後ろに回り込み一突きを放つ。


が、戦闘ものを読みまくっている人なら大体後ろにいる事が察せる訳で体を捻り右へ飛び込むことでその突きを回避する。


「これまで避けますか」

「復習済みでね?」

「なら小細工なしで行かせてもらいます」


すると彼女は正面から突きを放てる体制で突っ込んでくる。


読み通り!!


彼女の槍にナイフを当て弾くと軌道上に先程次空間に入れ少し加速させておいた魂浄刀を放つ。


彼女はそれを見て顔を青くした、彼女は分かっていたのだろう刀のスピードと自分のスピードを瞬時に読み取って避けれないと。


「うっ」


魂浄刀は彼女の背と腹を貫通し唸り声を上げさせる。


「こんだけ強いならこの子オル・グラドの所に行っても死なないよな」

「多分この子ステータスとかで言ったらルアンの何倍もあるよ?」

「う、うぐっう」


痛みに腹部を押さえ血が着いていないことに目を見開き驚いている。


「なん…で?」

「初めから殺す気無かったし、だからこれしか状況を打破する方法がないって言ったろ?」


俺はニヤリと笑って魂浄刀を引き抜く。


「さて、みんなを集めて討伐に行かないとな」

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