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特別編 ~『ギン様の復活』~

皆様から要望があったので、ギン様を復活させました!

また本作のストーリーを大幅に変更・加筆した書籍が発売します!

表紙の画像は画面下にあるので、是非、クラリスとアルトの美しい姿をご確認ください!

短編 ~『ギン様の復活』~



 アルトと結ばれ、幸せになったクラリスだが、唯一の心残りがあった。それはハラルドに殺されたギンのことである。


 黒炭と化したギンを回復魔法で治すことはできなかった。


 だがクラリスは簡単に諦めるようなタイプではない。現時点では駄目でも、いつか成長した自分ならばと、魔法の鍛錬を積んできた。


 結果、クラリスは魔法の腕に磨きをかけ、失くした命さえ蘇生できるようになっていた。


(ようやく、ギン様と再会できますね)


 屋敷の内庭に、元々はギンだった黒炭を用意していた。蘇生の儀式のために、使用人たちも集まり、状況を見守っている。


(でも本当にギン様は生き返るのでしょうか?)


 命を落としてから、短期間なら復活できることは確認している。しかし、あれからあまりにも時間が経過している。


 失敗したらどうしようかと不安になるクラリス。そんな彼女の手を、アルトがギュッと握りしめる。


「アルト様……」

「私は君が努力してきたことを知っている。きっと上手くいくさ」

「そうですよね……きっとギン様は生き返ってくれるはずです」


 アルトに励まされ、クラリスは魔力を手の平に集める。渾身の回復魔法を発動させた。


 黒炭が眩い光に包み込まれていく。その姿が小さな子供の虎へと変わる。その美しい銀髪と愛らしい顔を忘れるはずがない。記憶のままのギンが復活していた。


「ギン様が生き返って良かったです!」

「にゃ~♪」


 猫撫で声をあげるギンをクラリスはギュッと抱きしめる。ギンは以前と変わらず、彼女に懐いているのか、頬を寄せてくれる。


「ギン様は可愛いですね」


 救えた喜びに、クラリスの目尻に涙が浮かぶ。喜ぶ彼女を見て、アルトは一安心だとほっと息を吐く。


「ギンの復活を祝って、皆でお祝いをしよう。さぁ、準備してくれ」

「はい!」


 アルトは使用人たちを引き連れて、屋敷の中へと戻る。これからギンを祝福する盛大なパーティが開かれることだろう。


「ギン様、私たちも手伝いましょうか?」


 クラリスもアルトの背中を追いかけようとする。しかし、その時、信じられない声を聞いた。


「我が輩、肉が食べたいにゃ」

「え?」

「アルトの奴に用意するよう伝えるにゃ」

「ギ、ギン様、人の言葉が……」

「話せるようになったのにゃ」

「えええええっ」


 回復魔法の副作用か、ギンが人語を解するようになっていた。驚きで大声をあげてしまう。


「我が輩が人間と同じ言葉を話せると何かマズイのかにゃ」

「い、いえ、問題はありませんよ……うん、ギン様はギン様。私の大切な家族ですから」


 復活して、少し変なところがあっても、ギンへの愛情は変わらない。それを証明するようにクラリスは、さらに強くギュッと抱きしめる。ギンもまた愛情に応えるように、猫撫で声をあげるのだった。


皆様のご意見を参考にしながら、ストーリーに大幅な変更・加筆をした書籍版が発売します!

早いところだと既に書店に並んでいます!(電子は11/5発売になりそうです!)


またコミカライズもやります!こちらも美麗なイラストですので、楽しみにしていてください!

続報があり次第、ご連絡させていただきます!


最後に書籍化できたのは、応援してくれた皆様のおかげです!

本当にありがとうございました!


またこれからも新作を公開していきます!

作者のマイページから作者をお気に入り登録いただければ、新作公開時に通知が届くので便利ですのでよろしくお願い致します

(ついでに新作も読んでくれると嬉しいです!)

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新作執筆中です
醜い私を救ってくれたのはモフモフでした ~聖女の結界が消えたと、婚約破棄した公爵が後悔してももう遅い。私は他国で王子から溺愛されます~



書籍版は皆様の意見を参考に、大幅な改稿・追記を行っております!
何卒ご購入を宜しくお願い致します!
※下記の画像をクリックすると、なろうのリンクに飛べます!
i364010
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