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生きててくれて、ありがとう!!

「生きててくれて、ありがとう!!」


いま、これをお読みになっている「あなた」に伝えたい気持ちです! あなたが生きててくれる、それだけで十分です! ありがとうございます!


私が人生の師と仰ぐ三好先生がいます。三好先生に会ったのは25年も前です。先生はずっと介護のお仕事をしていた方です。今は介護職員初任者研修という資格で、以前は介護ヘルパーという名称でした。その介護ヘルパーの資格ができた時に、先生はお仕事の経験を買われて講師になった。


三好先生は小柄で物静かな女性の先生でした。先生が講習の初日におっしゃいました。


三好先生:私は寝たきりの方が生きているだけで感謝される世の中を目指しています。


寝たきりで呼吸をしているだけ、ただそれだけで周囲の人から感謝される世の中にしたい……それが先生の理想でした。私はぼんやりと「夢みたいな理想だけど、本当にそんな世の中になったらいいなぁ」そう思いました。


先生に教えてもらったのは、ほんの2週間ほどです。それも25年も前。先生は私のことをおぼえていらっしゃらないと思いますけれど、私はおぼえています。先生の最初の言葉「寝たきりの方が生きているだけで感謝される世の中にしたい」そうおっしゃったのと、最後の言葉があるからです。

私たちが講習を終えた最後の時間に、先生ははなむけの言葉をくださいました。


三好先生:もし街で私に会っても、先生と呼びかけないでください。私とあなた方に上下関係はありません。私たちは仲間ですから。


いま思えば先生は言葉ではなく、背中で教えてくださっていた気がします。物静かな方でしたから言葉は少なかった。介護の知識や技術で寝たきりの利用者様の負担を減らす方法を、真摯に教えてくださいました。勝手な想像ですけれど先生は、利用者様からの感謝は期待していなかったと思います。ご自身の仕事をきちんと果たすことに満足を見出して、その仕事を与えてくださった寝たきりの利用者さまに感謝をしていた気がします。だから利用者様の意識がなくても、利用者様に感謝していた。

先生のおっしゃった「寝たきりの方が生きているだけで感謝される世の中」を先生は個人的に実現していたと思います。


そうは言っても俗にまみれた私です。仰ることはもっともですが、私にはピンとこなかった。「そんな世の中になったらいいねぇ~」のほほんと考えつつ過ごしていた。


私が歩けなくなったのは、今から7年くらい前でしょうか。ある日、急に歩けなくなった。何か所も病院へ行っても「メンタルが原因。治るかわからない」医師の診断はどこも同じでした。

症状は日をおうごとに悪化しました。杖をつけば歩くことができていたのに、歩ける距離がどんどん短くなっていった。私は車椅子生活を覚悟しました。


生活は何とかなるとしても、仕事が続けられなくなるのは辛い見通しでした。当時は相談員の仕事が生きがいでしたから、生きがいが無くなると考えただけで泣いていた。でも歩けない人間が相談員はできない……そう思っていました。仕事は二年契約だったので契約が切れる前に面接が行われました。立派な資格を持った方々が面接に来て、私も面接に参加しました。

結果は私が採用。私が合格したのです。正直「なんで!?」と思いました。私、歩けませんけど?


おそるおそる上司に聞きました。


ソウ:私が採用ですか? どうしてですか?

上司:あなたの仕事が素晴らしかったからですよ。これからも同じ調子でお願いします。

ソウ:私、歩けませんけど?

上司:知ってますよ。相談業務に歩けるかどうかは関係ないでしょう? 幸い市役所はバリアフリーですから車椅子でも働けますし。


私は歩けなくなったら仕事も人も離れてゆくと思っていました。でも仕事も人も離れてゆきませんでした。何なら友達が増えた。ww杖をついてる高齢者や障がい者の方々が「お前はなんで杖ついてるんだ?」って訊いてくださって、杖仲間が増えた。ww


この経験を通して「生きてるだけで、いいかもしれない……」少しだけ、そう思うようになりました。


そして離婚をして仕事を辞めて、私は引きこもり生活に入りました。歩けるようにはなったものの誰の役にも立たない「生きてるだけの存在」になってしまった。こんな私が生きてていいんだろうか? 無意味に酸素を消費するだけでいいんだろうか? 自問自答しながら過ごす日々でした。

色々と考えました。なんせ一人の時間が長いので、考える時間はたっぷりありました! 不安と孤独に押しつぶされる夜もたくさんありました! 考えて考えて考えて、あらゆることを考えた結果「生きてるだけで上出来!!」そう思うようになりました。そう思うというか、それが真実です。生きてるだけで上出来というのが、ゆるぎない真実。


この真実を皆様へお伝えしたい! でもどうしたらいいんだろう!? モヤモヤしているうちに趣味で書いたお話が出版されました。ありがたいことに続巻を出すことも決まり、オタオタしながら二巻を書いた。軽妙で面白くて愉快なお話を……。子どもも大人も楽しめるお話を……。四苦八苦して書いていた時に、急に神様が降りてきた。


神様:「生きててくれて、ありがとう」ってこの本でお伝えすればいいじゃないのかい?(← ものすごいドヤ顔!!)


そういうワケで7月頃に出るらしい私の本のメッセージは「生きててくれて、ありがとう!」です!!

私が言いたいのは、その一言だけです!! でもそれじゃあ短すぎて本にならないので、面白くて愉快なお話の中にメッセージを込めました!!


そして先日、担当様から本のPRチラシの案が届いた。担当様が考えてくださった副題や煽り文句が書いてあるチラシです。担当様に「修正をお願いする場合は、いつが期限ですか?」そう訊いたら、今月中と言われた。まだ間に合う! 私はソッコーで自分の想いを書いて案を提出しました!


そしてついさっき編集さまからお返事が届きました。私の想いが素晴らしいと共感してくださる内容でした! やった~!! 担当様のお返事はこうでした。
























想いは素晴らしいと思います。でも副題として、ソウさんの案はダメです♪ ソウさんでなく私(担当様)の案に軍配が上がります♪ 鬼編集者としてエッセイのネタにしてください♪


さすが鬼編集者! 可愛くえげつないダメ出しをしてきた! そしてネタにしていいよなんて、私の行動を完全に読んでる!!ww ありがたくエッセイのネタにさせて頂きます!!


そういうワケで、あなたへお伝えさせてください。今日も生きててくださって、ありがとうございます♪

あなたが生きている、それだけで感謝なのです!!


このエッセイは今日で終わります。また新しくエッセイを書きます。理由は話が多くなってスクロールが大変なのと、崖っぷちの私の仕事が決まったので一区切りです。お手数をおかけして申し訳ありませんけれど、またブックマークの登録をお願いします。


それではまた、お会いしましょう♪


生きててくれて、ありがとう!!

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― 新着の感想 ―
[良い点] ふふふ、一気に読んでしまいました。 だって、ねぇ、面白い本があって、「1日1ページだけね!」なんて言われても読んじゃいますよ。(笑) 「その1」に比べると現在の話題が多いですが、なにげな…
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