私の本が出版されるらしい……です。
私の本が7月に出版されるらしい……です。ホンマかいな?
以前からお話していた「姫さまですよねっ!?」の二巻です。1年かけてかき上げて、最終稿を提出したのは1カ月くらい前かなぁ……。なしのつぶてだったので、話が立ち消えになったのかと思っていました。
もともと去年の2月に「3か月後に二巻を出しましょう!」そう担当さまから言われた。それから何度もプロットでダメ出しをくらい、プロットでOKが出てもボロクソに直しを言われ、文体そのものを変えるというオーダーが出て「私、生まれ変わるところから初めていいですか?」そう思い詰めるくらい長くてツライ道のりでした。文体を変えるって人格を変えるのと同じですから、生まれ変わらないと変えられないですよ……(涙)。
なんとかOKをもらって、それでも第4校で済んだから、修正自体は異例の速さらしい。二巻を書いて痛感したのは「作家に必要なのは才能ではなく、ダメ出しをされてもくじけない心」です。
賞に落ちても、修正を言われても、筆を投げなければ作家になれると思います。
それから商業主義と自分の想いの折り合い。商業書籍は売れないと意味がないので、売れるためのオーダーを言われます。私の場合「胸キュン♡ロマンス」をオーダーされました。私を構成する成分に「胸キュン♡」も「ロマンス」も、1ピコグラムも入っていません! ゼロです! 皆無!!
でも注文されたから、なんとかしないと……。 一所懸命に考えて「胸キュン♡やロマンスを凌駕するくらい、面白いお話を書けばいいのではないか?」という答えに行きつきました。書けない話をムリして書くより、自分の得意なことを伸ばしたほうがイイんじゃないか? プロなら注文通り書けよ……と自分でも思いますけれど、ムリなものはムリです。この挑戦がどうなったのかは、二巻でご確認ください♪
今まで「ホントに出るのかよ……」と疑心暗鬼でしたけれど、今でも疑っていますけれど、どうやら本当みたいです。なぜなら昨日、担当さまからPRチラシの案が届いたから。神絵師・七海喜つゆりさまの描いた、超絶に可愛い双子のお姫さまのイラストがあったから。
とうとう本が出るか……。そう考えると、以前のトラウマが……。
一巻が世に出るまで、じつに2年もかかりました! 私は3カ月と想像していたので、何度も「この話、消えたんじゃ……?」そう思いました。だって一般的に本が出るのって、3カ月くらいですよ? 1年でも時間かけすぎ! それを2年って!! どんだけ作り込んでるんだ!
おかげでお話全体に伏線をバチバチに張っています! 小学3年生から読めるやさしい内容のお話ですけれど、じつは歴史や人の思惑や二巻への伏線など、ありとあらゆる伏線が張り巡らされています。ww 全部の伏線を面白がるのは、小学生では無理だと思います。大人になって読んだほうが歴史の背景などもわかるので、楽しいと思う。10回くらい読んでも、全部の伏線はわからないと思います。ww
時間はたっぷりあったので、面白い要素を思いきりつめ込みました! 担当さまのダメ出しラッシュの後に、校閲さまからの新たなダメ出しがあってボロクソにやられたけど、それも終わった! 後は本が生まれるのを待つだけ!
甘かったです。出版業界の怖さをナメていました……………。
あと2週間で発売日、本が店頭に並ぶという時に、原稿の直しを言われたのです!!
詳細はいまだに謎ですが、おそらく編集長さまからのダメ出しだったのではないかと推察します。
直しの内容は「リリ姫が命を狙われる理由が弱い」です。「もっと必然性のある理由を述べよ」です。文字数はギリギリなので増減不可。決められた文字数で述べよ。他の部分を変える時間はないので、前のページに遡って伏線を張るのはNG。一か所だけで全て説明するように。
2年もかけて考えたのに、ダメって言われた! ショックで声も出ません!
黙る私に担当様の追い打ちがかかります。
「印刷所を待たせてあります。今から15分以内でお願いします!」
なんで!? 今までゆっくりしてたやん! たったの15分で考えろと!?
字数も時間も限られています! さらに最悪な状況が私に襲い掛かる!!
私、酒を呑んでベロベロに酔っぱらっていたのです!!
酒を呑んでフツーに酔っていたのではありません! 「ベロベロ」です!! レベルが違います!!
濃いウィスキーを10杯くらい呑んで、ベロベロのレロレロだったのです!! 本を書くどころか、読むだけでもムリな状態! それなのにリミットは15分!! 2年かけて考えた答えを、たった15分で超えろと!? しかも字数は変えずに!!
この時のことを思い出すと、今でも身がすくみます。できないなんて言ってる場合じゃない。言い訳するのに時間を使うより、答えを考えないと!! 酔った頭をフル回転して、一心不乱に考えます! アルコールで鈍っている脳を叩き起こして、ありえない速さで考える! 一瞬で通り過ぎるアイデアの尻尾を引っつかんでつかまえて、理論立てて言語化する! 話の筋は通っているか!? キャラの性格と合致しているか!? 必然性はあるか!? 説明くさくなってないか!? 正しい日本語になっているか!? 何より読者さまが面白いと思ってくださるか!?
何とかコレぞという答えを考えて、担当さまへ返しました。コレでダメと言われたらアウトです。もう余力が残ってない。どうでもいい答えなら考えられるが、クオリティは落ちてしまう。
すぐに返事が返ってきました。
「さすがです! 〇〇に言わせるなんて、考えつきませんでした! OKです!」
一発OKいただきましたあああああ!!!!!
考えるのも大変でしたけれど、この後が大変でした! いったん脳をフル回転させると、クールダウンが大変なんです! 一度フル回転させると五感が研ぎ澄まされて、ものすごい量の思慮が流れるのです。そのまま放置していたら確実に病む状態。しかも酒が入っているから、さらに興奮している。あれはヤバかった…………。
またアレをしないといけないのかなぁ……。今度も奇跡が起きてアイデアが湧くとは限らないしなぁ……。
心配しても仕方ないので、PRチラシの煽り文句や副題を考えることにします。
ではでは、またまた♪




