4 採集クエスト
翌日、俺は新加入した女冒険者三人組──アリアン、ルル、シェーラとともに、クエストに出かけた。
今回はいつもの討伐系ではなく『採集』クエストだ。
近くの森にある『リィスの木の実』を取ってきてほしい、というものだった。
木の実は高さ数メートルくらいのところに生っていて、慣れている者なら採集自体は難しくない。
ただ、この『リィスの木の実』を好むモンスターがおり、よく木の近くで遭遇するのだ。
そのモンスターがなかなか手ごわいため、俺は護衛として三人に同行することになった。
俺が全盛期の力を発揮するために、ソフィアにもついてきてもらっている。
「いつも悪いな、ソフィア」
「いえ、とんでもないです」
慌てたように手を振るソフィア。
「女の子が増えて、にぎやかになって嬉しいです」
「ほんと、ピクニック気分だね」
「モンスターが出るかもしれないんだし、気を付けてね」
「だいじょーぶ。私たち三人にジラルドさんまでいるんだから。撃退しよ、撃退」
「そう言いながら、この間は真っ先に逃げたじゃない」
「だって、あれは私が苦手なビッグラットだったし……」
「ネズミ嫌いですもんねー」
きゃいきゃいと騒ぐ三人娘。
確かににぎやかだ。
「──と、おでましだ」
巨大なモンスターが現れる。
ファイアベア。
その名の通り炎のように赤い体毛をした巨大熊だ。
「ソフィア、スキルを頼む」
「了解ですっ」
ソフィアに【全盛期ふたたび】のスキルをかけてもらった。
力が、みなぎる。
「みんな、下がっていろ」
俺は闘気を高めた。
全身から立ち上る紫色のオーラ。
速度に特化した『雷光の闘気』である。
襲いかかるファイアベアに向かって剣を抜く。
一閃。
闘気をまとった俺の剣は、まさしく雷光のごとき速度でモンスターを両断した。
「す、すごい……」
「速すぎて、何がなんだか……」
「ジラルドさんの戦いぶり、初めて間近で見ました……」
三人娘が俺の方を見て呆然とした顔だ。
その頬が、いずれも赤く染まる。
「噂にたがわぬ勇猛さ……素敵です」
彼女たちが声をそろえて言った。
言いながら、全員で俺にすり寄って来る。
正面から、そして左右から。
三人に抱き着かれているような体勢になってしまった。
「……なんだ、妙にくっついてくるな」
「またモンスターが出てくるかもしれないでしょう? 守ってくださいね」
「ずるいなー、アリアン。あたしだって」
「あ、私も」
と、三人娘たちがつぎつぎと体を寄せてくる。
「いや、そこまで密着されると歩きにくいんだが……」
「……モテモテですね、ジラルドさん」
背中からソフィアの視線を感じる。
その視線に若干の冷たさが混じっている……気がした。
「採集場所はもう一か所あるんだ。行こう」
気を取り直し、俺はみんなに言った。
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