Midnight Traveler
強いままの私でいてね
そっと胸に手を当てゴルゴタの丘を思って泣く
ここに居る勇気は歳と共にメゾピアノ
自分に過度の期待をしていた故の劣等感
それが拭い去れない
スタインウェイの打鍵音の重厚な響きが
気持ち良く聴覚を呼び覚ましてくれる
ヘッドフォンは水没させちゃって 久々に有線イヤフォンを使ってる
街に出ればイルミネーションがキラキラ
私の好きな曲をシャッフルするミッドナイト
こんな夜にも隣には誰もいないから
家には帰りたくない病が発動して
でもカップルが眩しくて寂しさが募る
そんな季節かと溜め息がロイド眼鏡を曇らす
泣くほどの事って最近あったっけ?
忘れたな 笑顔と共に 大人になるって事は詰まらなくなる事
超スパイシーなチキンを食べても涙も出ないしね
全ての生命活動が沈下して足取りがどうにも重い朝
コンビニに行くのも命からがらなんだ そんな冬にも学生さん達は元気に登校
私が何もせず大人しくしていたらその子達の笑顔を守れるならそうするけれど
何もしないってのは無視と同じ意味だから見てる 羨望のまなざしでね
朝から夜までおはようしか言わない私 対応している人はどう思ってるんだろう?
起承転結の顛末はセルフネグレクトらしくて煙草に危機感
楽しいと思う事 そこからビックリ箱のように言葉がピローンって出て来ないからやらなくなった 思い出しても感動なんて逆上がりが成功して以来無いから
詰まらない優しさを捨てて 空っぽな励ましを腐して
孤独なレーサーみたいに夜のサーキットをウイニングランする
そんな夢を見ていたい 不許可の心携えて 警告音が鳴り始めるまでは
闇の中 踊ってたダンスホール あの頃は暗がりなんてちっとも怖く無かったのにね




