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今でも君が好きだよ

あの時私を殺してくれれば良かったのに情に絆されて切っ先が鈍ったね

今でも君が好きだよ 透過されたい後悔の念


凍てつく世界 凍てつく心 私はどこまでも冷酷だ

知らんぷりしながら聖者のお面をつけている

人の痛いのは三年でも辛抱する


なあ、今年はふるさとの懐かしい焼きそば食べたかい? 

会えなくても記憶の中にいるけど

そんな事より1回強く抱き寄せて壊してしまえば良かったのかな


真冬に咲いたアナベルのように私は降り積もった雪と同化して

誰の目にも触れないゴーストみたい

それでも季節を塗り替える魔法だって使えるんだぜ 一瞬の恋さ 


何もかも忘れる熱いくちづけで2人の間の氷壁を溶かしたかったよ 

こんなちっぽけな私 身の程知らずの話だよね


それでも挑み続けるこんな困難な道ですら私は愛しい


いまだに君の心は真っ白なままなんだろう

銀世界とか言うけどこっちも豪雪地帯だからどこまで行っても

まるで魚の白子みたい


もう会えないけど

笑って思い出せるのも生きていればこそ 君の幸いを心から願ってる

不思議と似た者同士だった私達の結末はやっぱり夏にしか咲かないアナベル 

冬には枯れる定め 花瓶に生けても命は宿っていない


奏でる恋のセレナーデに今も涙する夜 私は少し弱くなったかも知れないね

それでも良いですよってまたあの日のように笑って言って欲しかった 

私の燻る恋心 熱で灰になっていく 白く透けるように

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