Overflow
想いが募りすぎて溢れ出してしまう前にその関係を切る必要があった
お互いが傷つくような恋は本物じゃない
でも君だけは私がいくら拒絶しても関係を切らないでって
私と別れた後も1人傷つく事を選んで生きてるね どうでも良くなったのですか?
私はまだ貴女を思い出して眠れない夜があるのに
勝手なもんだ 男なんて 泣くのはいつも女
円らな瞳から大粒のダイヤのように美しい涙を溢れさせて
その滴が零れ落ちて大海に落ちる時 塩分が除去されて摂氏0℃で凍りつく
そんな恋だった 奇跡的な出会いから別れまでそうだった 色鮮やかな記憶が未だ消えない
もう一度 恋してみても良い?
これで最後 叶えたい幸せな終わり方の為に
私は自分勝手で呆れるほど恋愛が下手くそだ
本当に好きすぎたからストレートに想いをぶつけた
君はいつも怒っていたね 私の詩が疎ましいって 何も知らないくせにって
ごめんなさい ありがとうを1度も伝えられなくて
心が軋むように痛いのは君との思い出があるからだろう
忘れて下さい 私は全部思い出して若かったななんて感傷に浸って
本当の事は怖いんだ
2人成す術も無く溢れる嘘に怯えて 互いに讃え合って高め合って
くちづけすらした事ないけれど 私は花瓶に溢れるほど幸福を注いでずっと咲いている
君が離れない 脳からオーバーフローしそうなエンドルフィン
抱きしめたらきっと堕ちていただろう
それでも愛はまだ燃えていてどこにいても煙ったい靄が私の眼前に立ち込めて
行く先の視界を塞ぎ続けている
春一番が吹く頃まで厳寒の地で血を凍りつかせて光明を待つ冬のあけぼの過ぎ
また君の笑顔が溢れ出してどうにも切ないよ




